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【内定承諾率を高める】学生を惹きつけ、入社意欲を高める面接とは?

小緑直樹

面接の主な目的は、「見極め」「惹きつけ」の2つがあります。今回は「惹きつけ」にフォーカスし、学生の入社意欲を高めるコミュニケーションついてお伝えします。

本記事のポイントを一言でお伝えすると、以下のとおりになります。
『企業選びの軸となる学生の「3つの観」を把握し、その「観」に合った自社の魅力を伝える』

詳しい説明を以下にまとめます。

面接での「惹きつけ」に大切なこと

面接で学生を惹きつけるために重要なポイントは、学生の「観」に把握することです。
この「観」とは、1)人生観 2)就労観 3)価値観 です。
この3つの「観」は言い換えると、企業選びの軸になります。ただ、「企業選びの軸を教えてください」といったどこの会社からも聞かれる質問からは、準備された面接用の回答が出てくるだけ。本音かどうかは判断に迷います。
そのため、3つの観を確認しながら、「学生が人生や就職先に何を望んでいるのか」を包括的に、一緒に整理し、把握していくことが大切になります。

面接の「惹きつけ」となると、『自社の強みをどうアピールするか』という視点になりがちです。しかし、まず取り組むべきは、目の前の学生が何を望んでいるかを知ることです。

応募者を深く理解するために

様々な調査データでも発表されていますが、面接で学生の志望度が上がる瞬間は「会社の強みをアピールされたとき」ではなく、「自分のことを理解してくれたとき」です。
実際に、「仕事を通じてどんな成長を遂げ、人生を歩みたいか」「仕事以外で大切にしたい価値観は何か」など、「応募者の意思や気持ちを尊重した質問」に対して、応募者が面接に良い印象を受けるという声もあります。
学生の人生観、就労観、価値観を把握することで、選社軸の根っこが整理できます。
そして、学生の理解を深める姿勢は、学生の志望度を高めます。また、自社にとっても、深いレベルでの学生の企業選びの軸が把握できるので、内定辞退のリスクを軽減できます。
では、具体的に3つの「観」をどのように把握していくかを伝えていきます。

<人生観について>
人生観とは、学生がどんな人生を送りたいと思っているのか?を把握することです。夢や志などが明確な学生はわかりやすいです。ただ、明確な夢や志を持ち合わせている学生は少数派です。
なので、
・過去の人生で最も充実していた瞬間
・生き方や考え方で大きく影響している出来事や人について
・こういう人生にしたい!と思う理想の人生
などを過去・未来の視点を確認しながら、その学生の将来の幸せを一緒に考えていきます。

<就労観について>
就労観とは、学生が、どんな仕事、職場、働き方を望んでいるのかを把握することです。「働くモチベーションの源泉」を探していくイメージです。
・働くことで得たいこと
・理想の仕事のやり方、働く仲間、仕事環境などのイメージ
・どんなキャリアアップを望んでいるか
などを確認しながら、学生の就労観を一緒に整理していきます。

<価値観について>
価値観とは、学生のゆずれないこだわりや、大切にしていることを把握することです。もし、その学生らしさを十分発揮できる環境が自社にあるなら、大きな魅力となります。
具体的には、
・どんなとき、何をしているとき、が自分らしいと感じるか
・どんな場面に出会うと、エネルギーが湧いてくるか
・熱中したり、没頭したりするときって、どんな環境でどんなことに取り組んでいるときか
などの質問を通してその学生の価値観を探っていきます。

自社との相性を見極め、ミスマッチを減らすために

そして、把握できた学生の「観」は、自社のアピールポイントと接続させていきます。学生の「観」を踏まえた魅力は、『自社が伝えたい魅力』ではなく、『学生が知りたい魅力』となります。

また、この人生観、就労観、価値観が把握できると、本当に自社と相性が合うのかどうか、も判断しやすくなります。カルチャーフィットの見極めにも、自社への惹きつけにも有益なのがこの3つの観です。

そして、1回の面接ですべてを行おうとしないこともポイントです。上記の3つの「観」を探る対話は、深い話になりやすく、時間もかかります。そのため、1回の面接で完了させるのではなく、1次面接~最終面接までの選考プロセス全体を通して、チーム・組織として「惹きつけ」を行い、立体的に人物を理解し、立体的に自社の魅力を伝えていくのがおススメです。

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小緑直樹
クライアントパートナー

「採用」や「組織」に関わる仕事は、よりよい日本、さらにはよりよい世界を創っていく上での最適な人材活用に携わる ことだと思っています。そんな大きな思いを忘れず日々仕事に打ち込んでいます。趣味のジャグリングはいつでも披露します!


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