STRUCT REPORT
インターンシップノウハウ

28卒採用にも役立つ!インターンシップ・オープンカンパニーの実施に必要な4つのステップ

小緑直樹

※本記事は以下のコラムと連動しています。
【設計編】インターンシップ企画・プログラムの作り方
【集客編】インターンシップの集客力アップにつながる3つの施策
【運営編】採用につながるインターンシップの運営方法について
【フォロー編】インターンシップ後のフォローに有効な3つの施策と事例について
【オンライン編】オンラインインターンシップ・オンライン説明会のプログラム企画&制作のポイント【事例あり】

記事の最後には、フォーマットに沿って必要事項を記入するとインターンシップの企画書の骨子が出来上がる「インターンシップ計画フォーマットシート」および、インターンシップ企画・設計の手順や考え方をまとめた資料「成果につながるインターンシップの作り方(基本編・応用編)」をご用意しております。ダウンロード申請の上、ぜひインターンシップ企画にご活用下さい。

1)インターンシップを取り巻く最新動向

一人の学生が複数社のインターンシップに参加することが常態化する中、26卒のインターン参加率は85.3%、平均参加社数は5.2社でともに過去最高水準という結果がマイナビの調査から発表されました。28卒においては、「数」から「質(自分に合うか)を見極める傾向が高まる可能性が予測されます。

また、参加形式について、対面開催のプログラムに参加した割合は、26年卒は35.0%(前年比9.5ポイント増)と急増しています。参加したプログラム内容について、「会社見学・工場見学・職場見学」や「実際の現場での仕事体験」が前年度を大きく上回っている背景には、三省合意による定義改正が浸透し、採用直結型の「タイプ3(就業体験型)」が一般化したことがあります。

出典:マイナビ 2026年卒 大学生広報活動開始前の活動調査

学生は「せっかく対面で参加するなら、Webでは得られないリアルな情報を効率よく得たい」という強いタイパ(タイムパフォーマンス)意識を持っています。そのため、単なる説明会の延長線上のプログラムでは、28卒学生の満足度を担保することは困難です。
競合他社がプログラムの質を底上げしているマーケットにおいて、「自社ならではの体験」を提供し、いかに本選考への意欲を醸成するかが重要になります。

また、27・28年卒を対象としたマイナビ「大学生低学年のキャリア意識調査」によると、大学1・2年生の約3割がすでにキャリア形成プログラムに参加しており、4年連続で増加しています。大学入学直後から「自分のキャリア」を意識し、早い段階で企業のオープンカンパニーやイベントに参加している意欲的な28卒学生については、3年生の夏前に比較検討フェーズに入っていることがわかります。
そのため、これからの採用活動では、従来の「3年生向けインターン」だけでなく、1・2年生という低学年層に「いかに早く、かつ質の高い体験を提供できるか」が、将来的な母集団形成の勝敗を分ける鍵となります。

出典:マイナビ大学生低学年のキャリア意識調査(27・28年卒対象)

本記事では、28卒採用の成功を左右する、成果に直結するインターンシップ構築の4ステップを解説します。
※ご紹介する4つのステップは、オープンカンパニーなど1日以内の仕事体験型プログラムの構築にもお役立て頂けます。
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2)インターンシップに関するお悩み・共通点

インターンシップが採用の主戦場となった今、弊社に寄せられるご相談も年々増加しており、企画の着手時期も早期化しています。28卒採用においては、「単に実施する」フェーズから「いかに自社に最適化させるか」という質の向上が求められています。
多くの企業様が直面している課題を整理すると、大きく「実施前」と「実施後」で以下のような傾向が見られます。

<インターン実施前のお悩み>

  • 企画の出発点: 開催は決まったが、28卒学生のニーズに合わせた「選ばれるプログラム」の作り方が定まっていない。
  • 集客への不安: 早期から動く優秀層に対し、自社の魅力が正しく伝わる訴求ができているか。
  • 社内調整: 三省合意準拠の「実務体験(タイプ3)」を検討したいが、現場社員の協力体制をどう構築すべきか。

<インターン実施後のお悩み>

  • 歩留まりの課題: 当日の満足度は高かったが、その後の選考エントリーや内定承諾に繋がっていない。
  • ミスマッチ: 母集団は形成できたものの、自社が本当に求めているターゲット層(ペルソナ)との乖離がある。
  • 施策の検証不足: 多くの事例を参考に企画したが、結果として自社にとって何が正解だったのかの振り返りが難しい。

これら多岐にわたる課題は、実は共通して「4つのフェーズ」のどこかに原因があります。

1)インターン設計(ターゲット設定・企画): 「誰に・何を」届けるかの骨組み
2)インターン募集(集客): ターゲットに認知させ、エントリーを促す導き
3)インターン運営: 当日の体験価値と、学生の志望度を高めるコミュニケーション
4)フォロー施策: 終了後から選考・内定まで熱量を維持させる仕組み

インターンシップを成功させ、採用成果(入社)へ繋げるためのポイントは、この4つの要素を一つずつ丁寧に紐解いていくことに集約されます。

3)インターンシップの目的を「採用成果」に繋げるために

インターンシップを実施することには、企業・学生双方に多くのメリットがあります。しかし、28卒採用において「とりあえず実施する」というスタンスは、時として逆効果(志望度や企業イメージの低下)を招く恐れもあります。改めて、インターンシップを通じて得られる「真のメリット」を整理し、企画の軸を明確にしましょう。

① 相互理解の深化によるミスマッチの防止
Web上の情報だけでは伝わらない「社風」や「仕事の難しさ・面白さ」をリアルに伝えることで、入社後の早期離職を防ぎます。これは学生にとっても「自分に合うかどうか」を確認できる大きなメリットです。

② 早期の接点構築と「タレントプール」の形成
28卒のように動き出しが早い学生と早期に出会い、接点を維持し続けることで、本選考時に優良な母集団を確保できます。

③ 学生の「成長実感」を通じたエンゲージメントの向上
丁寧なフィードバックや社員との交流を通じ、「この会社と関わって成長できた」というプラスの感情を抱いてもらうことで、競合他社に対する圧倒的な優位性を作ることができます。

4)採用成果に直結するインターンシップ構築の4ステップ

インターンシップを採用成果につなげるためには、以下の4つのステップに沿って一貫性のある設計を行うことが重要です。

STEP 1:【設計】ターゲットの言語化とプログラムの魅力付け
まずは「誰に、何を持ち帰ってもらうか」を定義しましょう。
28卒採用では学生の志向が細分化しているため、ターゲット像(ペルソナ)を曖昧にすると、誰の心にも刺さらないプログラムになってしまいます。自社ならではのベネフィットを整理し、三省合意に準拠した形式を選定しましょう。
その具体的な方法や考え方は、インターンシップ企画・プログラムの作り方をご覧下さい。

STEP 2:【集客】ターゲットへ届くチャネル選びと訴求
設計した魅力を、いかにターゲット層へ届けるかのステップです。
大手ナビサイトだけでなく、逆求人型(スカウト)サイトやSNSなど、28卒学生が普段利用している媒体を使い分けます。特に低学年層へのアプローチには、時期に合わせた適切なメッセージ発信が不可欠です。
効果的なインターンシップの集客方法については、インターンシップの集客力アップにつながる3つの施策をご覧下さい。

STEP 3:【運営】志望度を高める体験設計とフィードバック
当日、学生に「この会社で働きたい」と思わせる体験やコミュニケーションの質が問われます。
現場社員を巻き込み、Webでは得られない「リアルの提供」と、学生一人ひとりに向き合った「丁寧なフィードバック」を行うことで、企業への信頼度は飛躍的に高まります。
複数日にまたがるインターンの場合、1日1日の意味付けやストーリーをしっかり伝えているかどうかで学生の満足度にも影響します。
運営のポイントや当日の注意点については、採用につながるインターンシップの運営方法についてをご覧下さい。

●STEP 4:【フォロー】選考・承諾まで熱量を維持する仕組み
インターンに参加してもらった学生に、本選考にも参加してもうように、どのようにコミュニケーション設計するのかという視点です。
特にサマーインターンとして8月に開催する場合、3月のナビサイトオープンまで約半年近くあります。優秀な学生ほど、企業との接点が多くあります。その半年間、何かしらの継続的なコミュニケーションを行わないと、自社の印象は薄れる一方です。定期的な情報発信や限定イベントの案内など、インターンで高まった意欲を冷まさずに本選考へと誘導する導線を設計しましょう。
参加者学生の熱量を維持する秘訣は、インターンシップ後のフォローに有効な3つの施策と事例についてをご覧下さい。

5)まとめ

インターンシップやオープンカンパニーは、今後も早期化や多様化、多数化すると考えられます。
対面開催のニーズも高まっていることから、企業にとっては集客や学生の満足度を担保するという2点が新たな課題となるでしょう。
「実際の仕事の難しさや具体的なところを体験したい」「仕事のやりがいを実感してみたい」など、インターンシップに求めるレベルも高くなっています。そのため、インターンシップのプログラム品質によって、満足度が大きく左右されやすいマーケットになってきているといえます。

インターンシップの実施さえすれば、優秀な人材と出会えた時代は終わりました。採用ターゲットとなる学生から【選ばれるインターンシップ】を構築する必要があります。

これまでに数多くのインターンシップのプロジェクトに携わらせて頂きましたが、その経験から、良いインターンシップを作り上げる場合、最低2ヶ月の準備期間が必要だと考えます。また、弊社ジャンプには、インターンシップに関する具体的な実施事例や採用成果など、様々なノウハウがあります。
「自社に最適なプログラムをどう描けばいいか」「28卒の動向に合わせた見直しをしたい」など、インターンシップのお悩みやご相談がございましたら、お気軽にお問合せください。

6)お役立ち資料

●インターンシップ設計の基本と応用の考え方を知りたい方へ
採用成果につなげるためのインターンシップ企画・設計の手順や、考え方をまとめた資料をご用意しております。【基本編】と【応用編】がありますので、ダウンロード申請の上、ぜひお役立てください。

●インターンシップ設計を進める際のフォーマットがほしい方へ
フォーマットに沿って必要事項を記入すると、インターンシップ企画書の骨子ができ上がる「インターンシップ計画フォーマットシート」もご用意しております。以下よりダウンロード申請の上、ご活用ください。

小緑直樹
クライアントパートナー

「採用」や「組織」に関わる仕事は、よりよい日本、さらにはよりよい世界を創っていく上での最適な人材活用に携わる ことだと思っています。そんな大きな思いを忘れず日々仕事に打ち込んでいます。趣味のジャグリングはいつでも披露します!


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