【マンスリー採用ウォッチ10月】夏のインターンシップ参加率から読み解く、26卒の新たな就活傾向とは?
7月よりスタートしたショートセミナー「マンスリー採用ウォッチ」
このセミナーは、毎月公開される最新市場データを弊社代表取締役YouTuberの増渕が読み解き、採用活動におけるポイントを30分で解説するオンラインセミナーです。
10月は、「今夏のインターンシップ参加率が低い理由をついに解読?!」を中心に解説します。
引き続き、できる限りリアルタイムに近い「旬」のデータをお届けし、みなさまからの質問にも「その場で」お答えしておりますので、是非ご視聴ください。本記事では、セミナー内容をまとめています。
●内定までの接触回数・面接回数に関するデータ
まずは、キャリタス就活さんによる「2025年卒 内定企業の選考プロセスに関する調査」をご紹介します。
選考プロセスにおける「接触回数」にフォーカスした調査ですが、今までにあまりなかった切り口で、とても参考になると思います。
「内定までの接触回数」に関する調査のうち、過去3ヵ年での比較および属性別・内定業界別平均というデータを抜粋させていただきます。
①内定までの接触回数(3ヵ年比較)
上のデータを見ると、説明会などの初回接触から内定取得までの接触回数・面接回数共に、年々減少していることがわかります。(※インターンシップ等は接触回数に含まない)接触回数では1~3回が増え、面接回数では2~3回が圧倒的に多くなっています。
②属性・内定業界別に見る内定までの接触回数
学生の属性別、業界別での接触回数に関するデータも今までになく、大変興味深い内容です。 相対的に見ると、金融業界や官公庁の接触回数が多いようです。業界別による明確な傾向はないものの、自社と同業種の回数を比較してみるのも良いと思います。
③接触回数に対する学生の感想
接触回数に関する「学生の感想」では、3~4回の接触と、2~3回の面接というプロセスが平均的と言えそうですので、今後の採用活動の参考にしていただければと思います。
●内定までの接触形式(対面/WEB)に関する調査
選考過程での対面回帰傾向は、みなさんも感じていらっしゃるかと思いますが、プロセスごとに見てみると会社説明会や筆記・適正テストなどはWEB形式が多く、最終面接は対面形式が圧倒的に多いことがわかります。
惹きつけや見極めはオンラインで行ない、最終面接は対面で実施するというケースがスタンダードになりつつあるのではないでしょうか。一方、社員懇談会・質問会を対面で実施するケースが比較的多いのもポイントになると思います。
本編「マンスリー採用ウォッチ10月」の動画では、1次面接から内定までの日数や、面接で好印象だった質問、悪い印象が残った質問、業界別にみる内定通知方法というデータもご紹介しています。自社の選考プロセスの見直しや比較として、参考にしていただける内容ですので、ぜひアーカイブもご覧ください。
面接の質問項目については、以下の記事でもまとめています。
【関連記事】ダメ。ゼッタイ!採用面接で聞いてはいけないことを復習する。
接触回数と関連して、No Companyさんによる「就活生が望む、企業の適切な連絡(頻度・内容・方法)調査」についても動画で解説しています。
内定までの間、どれくらいの頻度・期間で学生とつながり、連絡手段や内容などはどのようなものが適切か、迷われている企業さまも多いのではないでしょうか。「学生の声」から、最近の傾向なども読み取れる内容ですので、参考にしていただければと思います。
●2026卒8月のインターンシップ参加率から読み解く新たな就活傾向とは?
採用ウォッチ8月・9月に続き、今月もマイナビさんの「2026年卒 大学生 インターンシップ・就職活動準備実態調査」をご紹介します。
先々月、先月の採用ウォッチでも取り上げましたが、6月・7月はインターンシップの参加割合が前年割れをしていたため、「2026卒学生は、動きが鈍いのではないか」という見方もしていました。
8月は大幅に参加率が伸びているものの、やはり前年を下回っています。しかし、「初めてインターンシップに参加した時期」というデータをご覧いただくと、意外な結果が出ています。
このデータでは、「8月に初めてインターンシップに参加した学生」が、前々年、前年よりも大幅に増えています。つまり、例年よりもインターンシップに参加する時期が後ろ倒しになっているのではないか、と読み取れます。
ですが、就職活動の早期化が進む中、みなさんも同じような感覚でしょうか。
私自身も毎月このデータを見ながら、インターンシップ参加率が前年を下回っている理由について、解明しきれていない部分もありました。
しかし、今回【図2】のデータを見て、「早期にインターンシップに参加している学生は、マイナビ以外の手段を使用している確率が高いのでは?」という新たな仮説が立ちました。
上記は、あくまでマイナビ利用学生に対するアンケートです。より早期に就職活動を始めている学生は、スカウト系のツールなど、ナビサイト以外の手段でインターンシップを探し、エントリーしているとも考えられます。
仮説ではありますが、早期母集団形成に向けた採用チャネルを選定する際の参考材料になるのではと思い、ご紹介しました。
採用チャネル選定については、下記の記事でもまとめていますので、併せてご覧ください。
【関連記事】母集団形成の成功に向けた採用チャネル選定ガイド
本編「マンスリー採用ウォッチ10月」の動画では、マイナビさんの同調査「初任給の額が本選考への応募に影響するかどうか」や「インターンシップ参加後にもらえるとうれしい企業からのアプローチ」、「企業から提示されると志望度が上がるキャリアパス」について解説しています。
その他、学情さんによる「インターンシップ参加形式」や「インターンシップ参加と選考参加」に関するアンケートを前年度と比較しながら、ご紹介しています。
今後の選考プロセスだけでなく、チャネル選定や社内制度を考える上でもヒントにしていただけると思いますので、ぜひ動画もご覧ください。
以上、今月のマーケットデータでした。採用活動に少しでもお役立て頂けましたら幸いです。
来月以降のご視聴もお待ちしております!
ジャンプ株式会社
働きたくなる会社を、日本中に。
「世界にひとつの採用戦略を。」をスローガンに採用力の強化により、企業価値そのものの向上までを支援する会社。本気で、会社を変えたい。本気で、会社を良くしたい。そう強く決意する皆さまに、採用戦略、組織戦略、ブランディング、販促・集客、などを支援しています。
いま注目の記事
採用における3C分析とは?メリットや実践方法を徹底解説!
「採用成功には、採用ターゲットに刺さる自社の魅力を明確にすることが重要です」。正直、耳にタコができるほど聞く言葉です。とはいえ、…
採用コンセプトメッセージの効果的な作り方と活用方法
採用コンセプトメッセージは採用ブランディングの核となるメッセージであり、企業の理念やビジョン、価値観、働く魅力などを表現したもの…
25卒以降の規定改正にも対応可!インターンシップ企画・プログラムの作り方
「新卒採用計画に役立つ!インターンシップ・オープンカンパニーの実施に必要な4つのステップ」でお伝えした通り、採用成果につながるイ…
お問い合わせ
Contact Us
ふわっとした悩みから、明確な課題まで。採用力に関することは、何でもお気軽にご相談ください。