【採用こっそり相談室】コンピテンシー面接とは?すぐに実践できるメソッドを解説!


ショートセミナー「マンスリー採用ウォッチ」は、採用活動におけるポイントを30分で解説するオンラインセミナーです。毎月公開される最新市場データを、弊社代表取締役YouTuberの増渕が読み解きます。
今月は、視聴予約数が過去最高を更新しました。いつもご視聴いただいているみなさま、初めて聴いてくださった方々、ありがとうございます!
今回のテーマは、「26卒学生の企業選びのポイント、学生のニーズと傾向」などを、最新データをもとに解説します。
引き続き、できる限りリアルタイムに近い「旬」のデータをお届けし、みなさまからの質問にも「その場で」お答えしておりますので、是非ご視聴ください。本記事では、セミナー内容をまとめています。
まずは、ここ数ヶ月恒例の内定率調査について、キャリタス就活さんのデータをご紹介します。グラフは、毎月1日時点の内定率につき、1月からの推移を表わしています。
2025年5月1日時点の内定率は、76.2%でした。過去の採用ウォッチでもお話しましたが、26卒採用は例年に比べて、1ヶ月弱の前倒し(内定出しの早期化)が見られました。
ナビサイトオープンが前倒しになった影響で、25卒から早期化が加速しましたが、特に「1月~3月の内定出しが増えた」ということがグラフからもわかります。昨年と比べると、今年も1月~2月の内定出しが増えており、3月以降は前年との差も小さくなっています。
また、就活の決着時期が早まっていることも注目したいポイントです。2025年5月1日時点で、活動終了(就職先決定)としている26卒学生の割合も、昨年25卒学生よりも増えています。以前は、早期に内定出しをしても保留となる割合が高かったのが、徐々に決着のタイミングも早くなっています。
このような動向が大きく逆行することは少ないため、内定出しや決着時期について、同様の傾向は27卒以降も続くと考えられます。
次に、マイナビ2026年卒大学生就職意識調査のご紹介です。こちらは年に一度発表されるデータで、サンプル数も多く、その年の学生傾向を把握するのに、大変参考になります。
企業選択のポイントに関するデータを経年比較すると、「安定している会社」が51.9%(前年比2.0pt増)で、7年連続で最多かつ初めて5割を超える結果となりました。
次に、「給料の良い会社」が25.2%(前年比1.6pt増)で4年連続増加しています。「安定している会社」「給料の良い会社」この2つが企業選択の重要なポイントであることは、みなさんもご認識の通りかと思いますが、さらに加速していることがわかります。
一方で、「自分のやりたい仕事・職種ができる会社」は下降傾向にあります。
ジョブ型の新卒採用も加速しており、一部の学生にとってはニーズと一致していると思いますが、全体の傾向としては、就職活動時点ではキャリア観がまだ定まっていない学生も多く、その比率が上がっているとも受け取れるデータです。このあたりは、企業側の思惑と学生のニーズに若干のギャップがあるのかもしれません。
また、同調査による「行きたくない会社」では、「転勤が多い会社」が31.0%で5年連続増加していました。学生のライフスタイルの変化や共働き志向なども影響していると考えられる結果でした。
◎本編「マンスリー採用ウォッチ5月」の動画では、同調査による志望業種の傾向、海外志向に関するデータをご紹介しています。自社の業界等、参考にしていただければと思います。
参考データとして、文理・男女ごとの企業選びのポイントをご紹介します。
文理・男女問わず、「安定している会社」が上位ですが、「給与の良い会社」と「自分のやりたい仕事」では、文理・男女での違いが出ています。
「自分のやりたい仕事」よりも「給与の良い会社」が上回っているのが、文系男子です。理系男子も、「給与の良い会社」と「自分のやりたい仕事」がほぼ同率です。
文理問わず、女性の方が「自分のやりたい仕事」を重視している傾向にあるようです。
そのため、男子学生の採用強化をしたい企業さまは、給与の重要度が上がっていることを改めてご認識いただくと良いと思います。
では、具体的に学生は企業の何に「安定性」を感じるのでしょうか。
マイナビさんの調査によると、企業に安定性を感じるポイントの上位は、25卒・26卒共に「福利厚生の充実」「安心して働ける環境」でした。安定を感じるポイントとして、「売上・上場」は減少しています。売上などは、学生がイメージしやすいかどうかにも関わっているかと思いますが、それよりも「心理的安全性」に重きが置かれていると考えられます。
◎本編「マンスリー採用ウォッチ5月」の動画では、同調査(マイナビ 2026年卒大学生キャリア意向調査3月)より、「企業への志望度が下がった理由」や「セミナーに参加しやすい時間帯」に関するデータほか、旧帝大早慶・就職人気企業ランキング(ミキワメ就活)もご紹介しています。学生の傾向・ニーズ把握にお役立てください。
27卒に関するデータはまだ少ないですが、RECCOOさんの調査を一部ご紹介します。
2025年3月時点では、「就職活動をしている」と答えた27卒学生は23%でした。また、現時点で「行きたい業界」の上位は、メーカー・商社・コンサルという回答から、早い時期の就活だからこそ、「知っている業界」「イメージしやすい業界」が上位になりやすいのかもしれません。
就活の早期化が加速していますが、「動きたくて始めている学生」ばかりでないことは、みなさんも感じていらっしゃるかと思います。周りが始めているから、という動機で仕方なく動いている学生も一定数います。
一部の企業は超早期選考マーケットに参入していますが、まだ動機が浅い学生に対しては、就活支援や業界研究など、自分・就活・会社・業界への「解像度を上げるコンテンツ」が改めてフィットする可能性が高まっているかもしれません。特に春シーズンの一次接触には有効かなという感覚があります。はっきりとお伝えできる段階ではないですが、28卒以降の採用企画を考える際に検討しても良いのではないでしょうか。
◎本編「マンスリー採用ウォッチ5月」の動画では、退職代行モームリさんの「24新卒の利用者最新データ」もご紹介しています。退職代行が増える時期、職種、新卒社員の退職経緯・理由などが開示されていますので、早期離職や離職率の改善をテーマにされている企業さまは参考にしていただければと思います。
以上、今月のマーケットデータでした。採用活動に少しでもお役立ていただけましたら幸いです。
動画は、以下よりご覧いただけます。来月以降のご視聴もお待ちしております!
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