【採用こっそり相談室】効果的な採用コンセプトとは?事例を交えて作り方・考え方を徹底解説!


ショートセミナー「マンスリー採用ウォッチ」は、採用活動におけるポイントを30分で解説するオンラインセミナーです。毎月公開される最新市場データを、弊社代表取締役YouTuberの増渕が読み解きます。
今回のテーマは、「26卒学生の就活状況・AI利用率、27卒向けスカウトメールの効果改善方法」などを、最新データをもとに解説します。
引き続き、できる限りリアルタイムに近い「旬」のデータをお届けし、みなさまからの質問にも「その場で」お答えしておりますので、是非ご視聴ください。本記事では、セミナー内容をまとめています。
まずは恒例の内定率調査について、キャリタス就活さんのデータをご紹介します。グラフは、毎月1日時点の内定率につき、1月からの推移を表わしています。
2025年6月1日時点の内定率は、83.7%で前年同月とほぼ同数値でした。
以前の採用ウォッチでもお伝えしましたが、1月~2月の内定出しが早くなっていたことから、「選考開始時期が早まり、早期選考組みの内定出しが早まった」といえます。そのため、内定率は徐々に前年並みの数値になります。
また、内定を取得しても就職を決めていない学生(モニター全体の30.9%)の未決定理由では、1位は「本命の企業が他にあり、まだ選考中」で33.4%、2位は「内定を得たが自分に合っているかわからない」で23.9%という回答でした。
◎本編「マンスリー採用ウォッチ6月」の動画では、就職プロセス調査(リクルート)による就職活動の実施量・実施率をご紹介しています。前年比較で、4~5月の合同説明会・セミナー参加率が若干増えていることから、この時期に就職活動の仕切り直しとして、再度の一次接触は有効かもしれません。母集団形成の巻き返しという意味でも、来年度以降の参考になるかと思います。その他の活動に関する前年比較データもありますので、動画も併せてご覧ください。
次に、就活におけるAI利用に関して、マイナビさんの調査データをご紹介します。
みなさんの肌感通り、就職活動における学生のAI利用率も年々増えており、2024年卒では39.2%だったのに対して、2026年卒では82.7%に増えています。
利用方法については、ESの推敲が最も多く68.8%、次にESの作成が40.8%と続いていました。理由としては、作業時間の短縮(62.6%)や、自身のアウトプットの改善・改良(58.0%)を挙げる回答が上位でした。
このような結果から、面接における自己PRやガクチカなども「盛り気味」になっているのでは?という状況が考えられます。もちろん、今に始まったことではないですが、「盛り気味傾向」が増えてきている可能性は大いにあります。この点については、採用こっそり相談室でも「面接における嘘や盛りの見抜き方」として、4つのポイントをご紹介していますので、併せてご覧ください。
【関連動画・採用こっそり相談室】面接における嘘や盛りの見抜き方
企業が選考にAIを利用することへの学生の考えについてもご紹介します。
調査によると、「適性検査の評価検討」は「AIを利用して良いと思う」という回答が多く、一方で「面接内容の評価検討」は「AIを利用して良いとは思わない」という回答が半数近くでした。
面接・選考手法については、対面面接・WEB面接は「受験意欲が高まる」という回答が多く、動画選考・AI面接は「意欲が下がる」という調査結果も出ています。
動画選考はコロナ禍中の2020年頃には多く実施されていましたが、対面回帰の傾向にある昨今では受験意欲の低下につながるようです。AI面接を実施している企業はまだ多くないと思いますが、こちらも受験意欲は下がるようです。企業の採用生産性向上が必須の中、AIを導入した採用手法は検討すべきテーマであり、今後もAI面接などは普及が進むと思います。
惹きつけ重視の企業の場合は、AI面接は慎重に考えた方が良いですし、選考の後半で志望度の巻き返しができるのであれば、序盤のスクリーニングとしてAIを導入するのも良いと思います。
ただ、学生の認識として「志望度が下がりやすい」という点は理解をしつつ、AIを導入するかしないか、また導入する場合は自社にとって選考のどのタイミングでAIを導入するか、参考材料にしていただければと思います。
◎本編「マンスリー採用ウォッチ6月」の動画では、マイナビさんによる2026年卒大学生・業界イメージ調査をご紹介しています。インターンシップに応募・参加したことのある業界、就職活動を通して、良いイメージに変わった業種、わるいイメージに変わった業種など、学生の傾向把握の参考になるかと思いますので、ご興味のある方は動画もご覧ください。
ここからは、27卒学生に関するデータをご紹介します。
マイナビさんによる27卒大学生のキャリア意向調査では、低学年(大学1~2年生)のときにキャリア形成活動に参加した学生は徐々に増え、25年卒では42.7%でしたが、27年卒学生では48.4%でした。
やはり、学生側も低学年のうちから就職活動を意識して動いていることから、低学年向けブランディング、アプローチも有効になってきているといえます。
また、キャリア形成活動に参加しようと思ったきっかけについては、「就職や社会の仕組みを知りたいと思い、自主的に」という回答が伸びており、主体的に行動している点も特徴として挙げられます。
学生が「今月、申込みをした活動」については、オープンカンパニー&キャリア教育等の回答が多く、より気軽に参加できるものに人気が集まっていました。
インターンシップへの応募や申し込みで重視する点も、「採用選考で有利になる」との回答が多く、インターンシップへの参加と就活でのお得感は、惹きつけのポイントとして有効です。
◎本編「マンスリー採用ウォッチ6月」の動画では、i-plugさんによる「27卒学生の夏期インターンシップに関する調査」もご紹介しています。学生がインターンシップに求めるもの(プログラム・特典)や、事前選考と本選考に関する意向など、ご興味のある方は動画もご覧ください。
最後に、ABABA総研さんによる「就活スカウトサービスに関する調査」をご紹介します。
この調査によると、2026年3月卒業予定の就活生833人のうち、就活スカウトサービスを利用したことのある就活生は48.3%と約半数に上り、スカウトサービスが就職活動に欠かせないツールになりつつあることが伺えます。
一方で、「自分にとって必要なスカウトかを判別できない」、「メールは一応開くがしっかりは読まない」など、メールの数が多すぎることや、テンプレート化されていて自分向けではないと感じることへの不信感など、マイナスな反応も挙げられています。
自分のプロフィール(経験・志望)をしっかり読み込んでくれていると感じる内容であれば、「スカウトメール」をしっかり読んでみたいと回答する学生が多いことから、1対nではなく1対1、つまり「あなたに送っている」と伝わることが効果出しの鉄則中の鉄則であることは間違いないでしょう。
また、一次選考の免除など特別な選考を含む内容への関心が高く、タイパ傾向のある学生にとってベネフィットが明確であることの重要性も伺えます。
春夏のインターンシップやオープンカンパニーの集客に苦戦されている企業さまにも、このスカウトのポイントなどを参考にしていただければと思います。
以上、今月のマーケットデータでした。採用活動に少しでもお役立ていただけましたら幸いです。
動画は、以下よりご覧いただけます。来月以降のご視聴もお待ちしております!
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