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【採用こっそり相談室】効果的な採用コンセプトとは?事例を交えて作り方・考え方を徹底解説!

採用コンセプトの作り方

弊社代表増渕によるYouTubeチャンネル「採用こっそり相談室」では、採用に携わる企業人事の方々に向けて、採用マーケットの情報をできるだけわかりやすく解説した動画をお届けしております。

今回のテーマは、「採用コンセプト」です。採用担当のみなさまには馴染みのある言葉かと思いますが、意外と人によって解釈が異なる言葉でもあります。そこで、採用コンセプトの定義、考え方・作り方を詳しく解説しました。弊社ジャンプ株式会社の採用コンセプト策定事例も併せてご紹介しています。

●採用コンセプトとは?

採用コンセプトとは、採用活動に一貫性をもたらすメッセージです。
採用コンセプトでは、「一貫性」を持たせることが非常に重要です。一貫性のないメッセージは、印象にも残らず信憑性もなくなってしまいます。

一貫性とは、社外に発信しているメッセージが社内に対しても浸透している状態です。
また、採用活動においては、採用コミュニケーションの前半(例:広告や採用サイトなど)と後半(面接や最終オファーの段階)で発信するメッセージに一貫性があることが大切です。
一貫性を生み出すメッセージ(コンセプト)があるかどうかで、採用活動の価値は大きく変わります。


●採用コンセプトの考え方

採用コンセプトを考える上で必要なことは、「自社らしく」、「ターゲットに刺さり」、「競合他社が言いにくいこと」、この3つを明らかにすることです。この3つを徹底的に深掘りすると、自社の独自価値(その企業ならではの価値)が見えてきます。では、どのような手法で「独自価値」を見つけるのがよいか、そのヒントを解説します。


●独自価値を見つけるヒント

独自価値を見つけるヒントとして有効な手法が「採用3Ⅽ分析」です。
自社の魅力と候補者のニーズが合致するものが、「共感の接点」になります。
競合企業がアピールしているポイントと違いがある自社の魅力が、「差別化の要素」となります。
つまり、「共感を呼んで、差別化につながるもの」が、「自社らしく ターゲットに刺さり 競合が言いにくいこと」と一致します。
その自社ならではの価値が9つのカテゴリ(企業姿勢/事業・商品/経営基盤/仕事特性/成長・キャリア/報酬・待遇/人事施策/人的資産/組織風土)のどこにあるのかを探し、深掘りすると、採用コンセプトのヒントが見えてきます。

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●機能する採用コンセプトを考えるコツ

採用コンセプトのヒント(訴求軸)が見えてきたら、社内に浸透し社外にも効果がある「コンセプトメッセージの作成」に入ります。コンセプトメッセージの作成には4つのコツがあります。

コンセプトメッセージには、「独自性」「実用性」という2つの方向性があります。
コンセプトメッセージの独自性とは、「いかに他社が言いにくいか」、実用性とは、「いかに自社の社員が使いやすいか」です。
さらに、独自性と実用性には、それぞれ2つずつ考えるコツがあります。

コツ①「Only1」か「No.1」を模索する

「自社だけが○○」、「自社が一番○○」と言えるものがないかを考える方法です。過去から現在に至るまでの事実から発想するというイメージです。

コツ②「未来への意思」に転換

コツ①とは異なる視点で、現在から未来に向けて、「自社はこうしたい、こうありたい」という意思を掛け算することで、独自性を出す方法です。

コツ③社内共通言語を転用

例えば、企業理念と連動させたメッセージ社内の共通言語になっているワードと連動させたメッセージを打ち出すという方法です。

コツ④採用活動方針と連動

「こんな採用活動をしたい」という人事担当者の想いと連動させることで、社内浸透をはかる方法です。

次に、上記4つのコツをコンセプトメッセージに表した弊社の具体的な事例をご紹介します。


●コンセプトメッセージの事例紹介

①「Only1」か「No.1」を模索:株式会社オープンストリームさまの事例

We are BEYONDO ENGINEER  SIエンジニアのイメージを、超える人へ。

オープンストリームさまは、人材研修・育成だけでなく、社員交流にも力を入れている企業です。
また、自社で事業開発コンテストも実施するなど、エンジニアとしての付加価値を高める取り組みをしています。
それらを一言で表すとなんだろう、ターゲットに刺さる価値として表すとなんだろう、と考えて言語化したメッセージです。学生、社内に対しては以下のような効果があります。

学生:他社との差別化が難しいSI業界で、「ちがう成長の匂いを出す」という効果
社内:自社の成長環境は人へのビジョンに誇りをもつことで、自社への愛着を高め、学生との接点においても惹きつけにもなる

▼詳しい事例紹介はこちらへ
経営・人事・現場を採用でつなぐ、全社推進の採用戦略プロジェクト!

②「未来への意思」に転換:株式会社イムラさまの事例

次の100年に残る大仕事を、キミと。

100年以上にわたり、封筒づくりの第一線で確かな実績のあるイムラさま。
事業転換の過程で、株式会社イムラ封筒から、株式会社イムラへと社名変更をし、「第二の創業期」として新たなチャレンジをするタイミングでした。確固たる意思を持って、「次の100年をつくっていく」という、企業としての重要なステージに立っていることを伝えるメッセージです。社内外へ発揮する価値は、以下の通りです。

学生:「歴史ある企業としての安心感と、変革期の主役感」の両輪で訴求
社内:過去の成功を捨てるくらいの第二創業期への参画感を醸成する

③社内共通言語を転用:三菱マテリアルテクノ株式会社さまの事例

この現場、挑戦第一。

建築・建設系の現場では共通言語の「安全第一」に関連させ、浸透しやすさを図ったメッセージです。
また、若手社員に裁量を持たせて新しいチャレンジができる環境、プラントエンジニアリングの分野でも様々なテーマに挑戦できる点も仕事の魅力・特徴であることから、学生・社内に対しては以下のような価値を発揮しています。

学生:若手が挑戦でき、成長できるプラントエンジニアリングを訴求できる
社内:社員自身の「挑戦エピソード」を語れるようにすることで、面接・面談での惹きつけ強化につながる

▼詳しい事例紹介はこちらへ
求心力のある採用コンセプトを柱に、トータル支援で三位一体の採用が前進。

④採用活動方針と連動:エームサービス株式会社さまの事例

エーム is HOME 栄養士になったあなたに “もうひとつの家族“

ホスピタリティあふれる社風・制度が特徴のエームサービスさま。
栄養士の新卒採用も多数行なっており、新卒入社の社員を家族のように接するというメッセージです。対学生、社内には以下のような価値を発揮します。

学生:栄養士が安心して働ける環境づくりを約束
社内:採用活動においても、ホスピタリティの高い対応・面接の実施を促す

▼詳しい事例紹介はこちらへ
エームサービス株式会社さま 採用サイト制作事例

このように、「社内外に価値を生み出す」のが、効果的な採用コンセプトです。採用コンセプトが実際に機能すると、「選ばれるための採用活動」につながります。


●選ばれるための採用活動とは?

選ばれるための採用活動とは、「注目・興味」で優位に立ち、一貫して印象に残る「ブランド」があることです。
採用活動における応募者との接点の前半で、強いメッセージがあると注目されやすく、興味喚起もしやすくなります。さらに、その後も一貫性があると信頼・ブランドとなり、これが「採用ブランディング」につながります。そのため、採用ブランディングにおいてもコンセプトは絶対必要条件といえます。

また、採用ブランドと同じくらいに重要なのが、現場社員の協力です。現場や面接で実際に出会った社員の印象が入社志望度を大きく左右するため、社内に対しても採用コンセプトを機能・浸透させることで、コンセプトが「合言葉」となり、現場社員の訴求が強くなります。


●まとめ

今回は、効果を生み出す採用コンセプトの作り方を解説しました。採用コンセプトを社外に発信し、社内にも浸透させることで、選ばれるための採用活動が強化できるということを、ぜひご認識いただければと思います。また、社内での採用コンセプト策定が難しい場合は、弊社ジャンプ株式会社へご相談いただければ幸いです。

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「採用コンセプト」とは何か?採用コンセプトに必要な条件・作り方を解説

【ダウンロード資料】
採用ブランディングのポイントや実践に必要なステップをまとめた資料「採用ブランディングの成功ステップと事例」も、以下よりダウンロードできますので、ぜひお役立てください。

引き続き、企業人事の方々に役立つ情報、「気になっていたけど調べられていない…」という情報を、10分前後にまとめて、わかりやすく解説してお届けいたしますので、ぜひ、ご視聴ください(火曜日配信)。チャンネル登録もお待ちしております!

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