27卒採用に役立つ!インターンシップ・オープンカンパニーの実施に必要な4つのステップ


「新卒採用計画に役立つ!インターンシップ・オープンカンパニーの実施に必要な4つのステップ」でお伝えした通り、採用成果につながるインターンシップを実施できている企業は、必ず以下の4つのステップを丁寧に進めています。
具体的には、①設計 → ②集客 → ③運営 → ④フォローという4ステップです。
25卒採用からインターンシップの定義が変わりましたが、この4ステップは、実施日数や実施形態(対面・オンライン)を問わず、共通して重要なプロセスです。
本記事では「①設計」にスポットをあてて、具体的なインターンシッププログラム&コンテンツの設計法(作り方)をお伝えしていきます。また、オープンカンパニーなど1日以内の仕事体験型プログラムの構築にもお役立て頂けます。
記事の最後には、フォーマットに沿って必要事項を記入するとインターンシップの企画書の骨子が出来上がる「インターンシップ計画フォーマット」および、インターンシップ企画・設計の手順や考え方をまとめた資料「成果につながるインターンシップの作り方(基本編・応用編)」をご用意しております。ダウンロード申請の上、ぜひインターンシップ企画にご活用下さい。
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就職活動の早期化・長期化が続く中、企業側も学生へのアプローチの早期化や、インターンシップ実施形態の多様化・多数化が起きやすいマーケットになっています。
22卒・23卒学生は、コロナ禍の影響でオンラインインターンシップが主流でしたが、感染状況等の変化に伴い、24卒以降からは、再び対面形式での実施も増えています。対面形式のインターンシップ開催は、企業側にとって集客の難易度が上がることや、満足度の担保がしにくくなるという課題もあります。
このような変化に対応しつつ、「学生から選ばれるインターンシップ」を企画し、採用成果につなげるためには、明確な「実施目的」を持つことが重要です。
採用成果が出ているインターンシップは必ず、「インターン実施理由」が明確です。
『しかるべきねらい』のもと、『しかるべきタイミング』で、『しかるべきプログラム』が実施されているのです。
【目的】がはっきりしたインターンシップは、例え似たようなプログラムのインターンがあったとしても、発信されるメッセージやプログラムの進行、落とし所となるフィードバックなど、細部が異なり、学生にとって「他にはないインターンシップ」にとして印象に残ります。
インターンシッププログラムを作る上で第一ステップとなる「設計」。
この設計で最も大切なものは「実施理由・目的」です。まずは、この目的をしっかりと定めることが、インターンシップ成功へのスタートとなります。
インターンシップの目的が明確になったら、次のステップは、目的に合致したプログラム(コンテンツ)企画立案です。
インターンシップの内容は企業数に比例して、多様化・多数化する傾向にあります。
しかし、インターンシッププログラムのほとんどは、「形式」「プログラム」「期間」「時期」という4つの視点で区切ると整理できます。ステップ①で明確にした「自社の目的」に沿って、4つの視点を組み合わせることが重要です。
『形式』には、実践型、プロジェクト型、グループワーク型、見学型、講義レクチャー型があります。インターンの目的、自社の強み、プログラムのストーリー、などから、適切なものを選択する必要があります。
『プログラム』は、母集団形成に適したプログラム、自社への魅力づけに適したプログラム、など、特徴があります。期間や時期も同様、選択によって期待する効果が変わってきます。
『期間』は、インターンシップの定義改定により、最も変化が出る因子になります。これまで1dayが大半をしめてしましたが、インターンの定義に乗せるため、「5日間」を意識したプログラムが増えることが予想されます。
『時期』も、早期化に伴い、秋冬から、夏が主戦場になっていきます。
重要なのは、自社の「インターンシップの実施目的」と「ターゲット学生の動き」と「採用競合の動き」を見つめ直し、自社に最適な形式、プログラム、期間、時期を見極めることです。
具体的にどのような観点で「形式」「プログラム」「期間」「時期」という4つの要素を選択すれば良いか、その点も本記事の最後に「インターンシップ計画フォーマット」をご用意し、まとめています。ダウンロード申請の上、インターンシップのコンテンツ設計にお役立て頂ければと思います。
「インターンシップに参加してくれた学生が、自社の選考に進んでくれない」
「インターンシップ終了後、学生との連絡が取りにくくなってしまった」
というお悩みの採用担当者さまも多いのではないでしょうか。
いくつかの原因が考えられますが、中でも大きな要因として、「自社の魅力に直結するストーリー」 が伝わっていないことが挙げられます。
例えば、「実際の営業の仕事が体験できるインターンシップ」があったとします。これも「体験さえできれば、営業に興味を持ってくれるだろう!」では、うまくいきません。
26卒学生一人あたりのインターンシップ平均参加社数が5.2社(マイナビ 2026年卒 大学生広報活動開始前の活動調査)という現状からもわかる通り、営業職に興味のある学生ほど、複数社の営業が体感できるインターンシップに参加しています。
複数社のインターンシップに参加している学生にとって、「数ある営業の中の1つ」という認識から頭1つ突き抜ける必要があります。そのために必要な情報は、下記のような「具体性」です。
◎その会社の営業はどんなお客様にどのような営業を行っているのか
◎同業他社の営業手法とどのように違うのか
◎なぜ、その会社はお客様から選ばれるのか
◎ターゲットとしする学生にとって、自社の営業を経験メリットは何か
◎自社の営業を通して、どのようなスキルアップ・キャリアプランが見込めるか
など、これらの情報を丁寧に伝え、体感し、腹落ちしてもらう必要があります。
「たくさんの情報をどのような順序で、どのようなコンテンツで、誰からどのように伝えるのか?」そのようなストーリーを構築できると、再現性が高く採用成果につながるインターンプログラムとなります。
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コロナ禍以降に主流となったオンラインインターンシップ。以前に比べると対面での実施が増えているものの、オンラインインターンシップは、学生にとって交通費や移動時間の削減ができるというメリットもあり、現在でも参加希望の高い形式です。
一方で、オンラインインターンシップに参加した学生からは、「発言するタイミングが難しい」「グループワークがやりづらい」といった意見も多く耳にします。
オンラインインターンシップで高い満足度を提供するためには、上記にまとめた1)~3)を踏まえることはもちろんですが、その他にも工夫が必要です。ここでは、オンラインインターンシップの企画設計に効くマネジメントの例を2つ、ご紹介します。
一つ目は【ストレスのマネジメント】です。
「zoom疲れ」という言葉があるように、オンラインイベントは、集中力の欠如や肉体的精神的疲労を誘発しやすいようです。
そのため、緊張状態から解放してもらう時間を取り入れると、ほっと一息つける時間になります。
・ストレッチや体を動かす時間をとる
・おかしやお茶を飲みながら気軽に話す時間つくる
・画面をオフにして過ごす時間を設ける
・窓を開けて空気の入れ替えをするリフレッシュタイムをつくる
など、色々な工夫があります。
二つ目は【距離感のマネジメント】です。
オンラインイベントは、画面越しのコミュニケーションのため、相手から受け取れる情報量が少なくなります。なので、相手からの反応がわかりにくく、距離感がつかみにくい負の面があります。この負の面を、企画段階から少なくするのもポイントの一つです。
具体的には、相槌、拍手などのリアクションの推奨はもちろん、導入時にも全員で練習すると、その後のイベントでの反応が見違えるほどよくなります。
また、オンラインイベントのチャット機能は、心地よい距離感をつくる生命線です。チャットについても、練習を兼ねて、気軽にフランクにチャットをする場をつくると、その後、チャットが盛り上がりやすくなります。
運営企業と参加学生の間に物理的な距離があるオンラインインターンシップ。
リアクションやチャットなどを通して、一緒にインターンを盛り上げる、一緒に良い場にしていく、そんな雰囲気をつくっていくことが必要になります。
オンラインインターンシップの企画・設計のポイントは、下記の記事にもまとめています。
オンラインインターンシップで必要となる3要素【一体感】・【没入感】・【特別感】が作り出せる工夫をご紹介していますので、併せてご覧ください。
オンラインインターンシップ・オンライン説明会のプログラム企画&制作のポイント【事例あり】
弊社では、これまでに約200社の企業様のインターンシップを企画・制作をさせて頂きました。
その経験から、業種を問わず、WEB(オンライン)・対面などの実施形態を問わず、満足度の高いご提案ができる手ごたえを感じています。また、インターンシップに関して、実践型・プロジェクト型・グループワーク型・見学型・講義レクチャー型のそれぞれの具体的な実施事例や採用成果など、様々なノウハウがあります。
インターンシップ企画のお困りごとやご相談がございましたら、お気軽にお問合せください。
■事例紹介
インターンシップに関する事例紹介はこちら
(株式会社セブン‐イレブン・ジャパン様/三井物産ケミカル株式会社様など)
■インターンシップ設計の基本と応用の考え方を知りたい方へ
インターンシップ企画・設計の手順や、考え方をまとめた資料をご用意しております。
【基本編】と【応用編】がありますので、ダウンロード申請の上、ぜひお役立てください。
●インターンシップ設計を進める際のフォーマットがほしい方へ
フォーマットに沿って必要事項を記入するとインターンシップの企画書の骨子が出来上がる「インターンシップ計画フォーマット」も、以下よりダウンロードできますので、ご活用下さい。
Q1:インターンシップの目的はどのように設定すればよいですか?
A:インターンシップ企画の目的は、「採用直結」「学生の企業理解促進」「将来の母集団形成」など、自社の採用戦略に沿って明確に設定することが重要です。目的を決めてから企画を進めることで、プログラム内容や形式、実施時期・期間を効果的に設計できます。
Q2:短期インターンシップ企画と長期インターンシップ企画はどう使い分ければよいですか?
A:短期インターンシップは「多くの学生に出会い、企業理解を広げる」ことに適しており、長期インターンシップは「実務を通じて学生の能力や適性を見極める」ことに向いています。企画の目的に応じて、短期・長期を選択、または組み合わせることが効果的です。
Q3:オンライン形式と対面形式のインターンシップ企画、それぞれのメリットは何ですか?
A:オンライン形式のインターンシップは、全国の学生が参加しやすく母集団形成に強みがあります。対面形式は、職場の雰囲気や社員交流をリアルに体験できるため、学生の企業理解を深めやすいメリットがあります。目的や対象学生に応じて、オンライン・対面を使い分けると効果的です。
Q4:学生にとって魅力的なインターンシップのプログラム内容にはどんなものがありますか?
A. 一方的な説明にならないよう、ワークショップやグループワーク、現場社員との交流、実務体験など、参加体験を通じて学びや気づきが得られる内容、職場・会社・仕事の「リアリティ」が伝わる内容にニーズがあります。
Q5:インターンシップを実施する時期や期間は、どのように決めればよいですか?
A:学生が参加しやすい長期休暇(夏休み・春休み)に合わせるのが一般的です。期間は、1日~数日の短期型から数週間の実践型まで幅があります。目的が「企業理解」なら短期でも十分ですが、「採用直結」や「スキル評価」を重視するなら中長期型を検討すると効果的です。
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