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【マンスリー採用ウォッチ3月】26卒の内々定率は?学生ニーズの高いインターンシッププログラム・フォロー内容は?最新データから傾向を解説!

ショートセミナー「マンスリー採用ウォッチ」は、採用活動におけるポイントを30分で解説するオンラインセミナーです。毎月公開される最新市場データを、弊社代表取締役YouTuberの増渕が読み解きます。

今月のテーマは、「26卒の内々定率は?学生ニーズの高いインターンシッププログラム・フォロー内容は?」などを、最新データをもとに解説します。
引き続き、できる限りリアルタイムに近い「旬」のデータをお届けし、みなさまからの質問にも「その場で」お答えしておりますので、是非ご視聴ください。本記事では、セミナー内容をまとめています。

●3月1日時点での26卒内々定率・就活継続率は?

マイナビの調査によると、3月1日時点での26卒の内々定率は43.1%(前年比8.8pt増)でした。この数字は、昨年の3月下旬頃の内々定率とも近しいため、約1ヶ月程度早期化が進んでいることが改めて確認できると思います。

出典:マイナビ 2026年卒大学生キャリア意向調査3月1日

また、就職活動の継続率に関する経年比較では、86.3%と高い水準ではあるものの、24年卒・25年卒と年々下がっていることから、就活終了のタイミングも徐々に早期化が進んでいると考えられます。

出典:マイナビ 2026年卒大学生キャリア意向調査3月1日

内定率の推移については、同時期にキャリタス就活による調査結果でも発表されています。数字に若干の違いはありますが、3月~4月にかけて内定率が急増している点は、マイナビの調査結果同様に注目したいポイントです。内定出しが増える3月ですが、最終面接を行ないながら、内定出しと並行して内定者フォローの重要性が高まる時期かと思います。

出典:キャリタス就活 学生モニター2026調査結果(2025年3月)

内定者フォローは、内定出しから入社までの期間で「辞退抑制」を重視する時期から、「育成促進」を重視する時期へと移行します。「内定者フォロー」と一括りに考えがちですが、「辞退抑制」と「育成促進」で重視すべきポイントは異なります。
以下の動画では、採用成果である定着・活躍率を高めるために、内定者フォローはどうあるべきかを解説していますので、併せてご覧ください。
定着・活躍観点から見た「内定者フォロー」の落とし穴とは?(採用こっそり相談室)


●26卒インターンシップで学生ニーズが高いプログラム、フォロー内容は?

次に、今月最も注目したいデータ「2026年卒大学生 広報活動開始前の活動調査(マイナビ)」をご紹介します。この調査によると、インターンシップ・仕事体験の参加率は85.3%、平均参加社数5.3社といずれも過去最高水準でした。
参加したプログラム内容では、「会社見学・工場見学・職場見学」や、「実際の現場での仕事体験」が前年度を大きく上回っています。また、対面形式のインターンシップへの参加割合が増えていることから、「実際の仕事や企業の様子がわかるプログラム」への学生ニーズが高まっていることがわかります。

出典:マイナビ 2026年卒大学生 広報活動開始前の活動調査

インターンシップやオープンカンパニー後、次のステップへの移行率に課題感のある企業さまも多いと思いますが、以下の「インターンシップ・仕事体験の参加後にあったフォロー/希望するフォロー」というデータが大変参考になります。
棒線グラフのオレンジ色が「希望するフォロー」、水色が「実際にあったフォロー」です。「希望しているのに、実際には少なかったフォロー」に注目すると、「リクルーターがつく」、「OB・OGの紹介」が挙げられます。インターンシップやオープンカンパニーに参加した後は、リクルーターやOB・OGなど実際に社員から話を聞きたい学生が多いが、ニーズに応えられている企業は少ないと読み取れます。そのため、リクルーターやOB・OGの紹介ができると他社との差別化にもつながりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

出典:マイナビ 2026年卒大学生 広報活動開始前の活動調査

◎本編「マンスリー採用ウォッチ3月」の動画では、同調査より「3月以降のエントリー予定社数」や、「IS参加の選考が不通過だった学生が、採用の本選考を受けるかどうか」のデータもご紹介しています。併せてご覧ください。


●就活はいつまでに終えたい?

「いつごろまでに就職活動を終えたいか?」という質問には、「4月以前に終えたい」と回答する学生が増えています。6月がピークではあるものの、25卒から「4月以前に終えたい」と回答する学生が徐々に増えていることから、「就活の早期化・長期化」という現状に変化が起きつつあるとも考えられます。つまり、学生側の内定承諾のタイミングが少しずつ前倒しになることで、シンプルに「就活の早期化」へと移行する可能性があります。企業側にとっては、早期決着しやすくなっている兆しがあるとも受け取れるデータです。
また、文理別データでは、理系学生が特に「早く就活を終えたい」と考えていることもわかりました。

出典:マイナビ 2026年卒大学生 広報活動開始前の活動調査

◎本編「マンスリー採用ウォッチ3月」の動画では、AI選考に関する学生の印象(マイナビ2026卒大学生インターンシップ・就職活動実態調査1月)もご紹介しています。併せてご覧ください。


●低学年(大学1、2年生)へのキャリア形成活動は?

今年は「低学年向けの採用ブランディング」が一般化する元年になると考えていますが、実際に取り組みを検討する企業が増えていることが、以下のデータからもわかります。
大学生低学年へのキャリア形成活動などの取り組みについて、「すでに実施している」、「2025年以内に実施予定」、「実施を検討している」という回答は、いずれも前年比よりも多く、実施に前向きな企業が増加しています。

出典:マイナビ 2026年卒 企業新卒採用予定調査

低学年層のキャリア形成に関する学生側の意識については、大学生低学年のキャリア意識調査(2027・2028年卒対象/マイナビ)が参考になります。
この調査によると、大学1・2年生の時点では、「大学卒業後に就きたい仕事・キャリアの方向性が定まっていない」と回答している学生が多い一方で、大学1・2年生のインターンシップ等のキャリア形成プログラムへの参加割合は、4年連続で増加しています。参加意向のある学生、実施する企業どちらも多く、低学年層への認知形成マーケットになりつつあると考えてよいと思います。

出典:マイナビ 大学生低学年のキャリア意識調査(2027・2028年卒対象)

低学年採用については、「採用こっそり相談室」でも解説していますので、ぜひご覧ください。
最近話題の「低学年採用」にどう向き合うべき?

◎本編「マンスリー採用ウォッチ3月」の動画では、同調査より「26年卒の採用予定数」「初任給引き上げ」「職種別採用」など、企業側の採用計画に関するデータもご紹介しています。その他、2027卒 就活実態調査(株式会社ワンキャリア)もご覧いただけます。

以上、今月のマーケットデータでした。採用活動に少しでもお役立て頂けましたら幸いです。
動画は、以下よりご覧いただけます。 来月以降のご視聴もお待ちしております!

採用ウォッチ3月

ジャンプ株式会社
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