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【マンスリー採用ウォッチ12月】学生にとって就活は年々「厳しく」なっている?入社後の定着につなげる採用とは?

採用ウォッチ12月

7月よりスタートしたショートセミナー「マンスリー採用ウォッチ」
このセミナーは、毎月公開される最新市場データを弊社代表取締役YouTuberの増渕が読み解き、採用活動におけるポイントを30分で解説するオンラインセミナーです。

はじめましての方だけでなく、毎月ご視聴いただいているレギュラー参加の方も多く、大変うれしく思っております!
12月は、「学生目線では就活が年々「厳しく」なっている?入社後の定着につなげる採用とは?」を中心に解説します。
引き続き、できる限りリアルタイムに近い「旬」のデータをお届けし、みなさまからの質問にも「その場で」お答えしておりますので、是非ご視聴ください。本記事では、セミナー内容をまとめています。

●2025年卒の内定充足率は過去最低。その原因は?

マイナビさんの企業調査によると、2025年卒の内定充足率(内定者数/募集人数)は70.0%(前年比5.8pt減)で3年連続の減少でした。採用スケジュールが変更された2017年卒以降、同時期の調査と比較すると過去最低の結果となっています。

出典:2025年卒マイナビ企業新卒内定状況調査

また、採用活動に難しさを感じた理由としては、「母集団の確保」と回答した企業が81.3%と最も多く、3年連続で増加していました。「応募が集まりにくい」という声は各社からもよく聞いており、みなさんも実感されているかと思います。

出典:2025年卒マイナビ企業新卒内定状況調査

【関連記事】母集団形成については、以下の記事でも解説しています。
新卒採用における母集団形成のセオリーとトレンドを徹底解説
母集団形成の成功に向けた採用チャネル選定ガイド

◎本編「マンスリー採用ウォッチ12月」の動画では、同調査より26年卒のキャリア形成支援活動について、タイプ別の実施割合を示したデータや、低学年層へのアプローチに関するデータ、就職ファストパスに関する意識調査もご紹介していますので、併せてご覧ください。また、低学年採用については、採用こっそり相談室でも取り上げていますので、ご興味をお持ちの方は、ぜひご覧ください。
【関連動画】
最近話題の「低学年採用」どう向き合うべき?

●学生から見た就職戦線は、「前年より厳しくなる」?

次に、キャリタスさんによる11月後半時点の就職意識調査をご紹介します。
学生モニターを対象としたこの調査では、先輩たちと比べて就職活動が「厳しくなる」との回答が74.7%で、昨年の同調査(63.4%)より10ポイント以上増加していました。売り手市場が続く中、意外な結果に感じられる方も多いと思います。

出典:キャリタス就活 学生モニター2026調査結果

コロナ禍の採用抑制の影響を受けた2021~2022年卒で「非常に厳しくなる」「やや厳しくなる」が急増し、2023年卒では一度大きく減ったものの、徐々に「非常に厳しくなる」「やや厳しくなる」という見方が増えています。

「厳しくなる」と回答した理由として、以下のような「早期化」に対する不安の声が多く挙げられていました。

・早期化が進み、少しの油断や遅れが大きな差につながりそう
・早期化により、出だしが早い学生はついていけるが、前年ペースで始める学生には厳しくなりそう
・早期化が激しい。夏・冬のインターンシップに参加しないと内定が難しい企業が多くなりそう

企業側からも、「早期に接触する学生の質が下がっている」という声をよく聞くようになりました。以前は、早期に活動を始める学生はキャリアオーナーシップが高い傾向にありましたが、早期化が進む昨今では、「やらざるを得ないから始める」という学生も多く、目標が定まらないうちにふわふわと就活を始めているために不安を感じやすい側面があると考えられます。

◎本編「マンスリー採用ウォッチ12月」の動画では、同調査より、学生の企業選びのこだわりに関するアンケートなどもご紹介しています。

●売り手市場でも「就活に自信がない」?

学情さんによる2026 年 3 月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に実施されたインターネットアンケートによると、就職活動に「自信がない」(23.8%)、「どちらかと言えば自信がない」(24.5%)で、売り手市場であっても、約半数近い学生が就職活動に不安を感じていることが分かります。

出典:2026年卒学生の就職意識調査(就職活動への自信)2024年11月版(学情)

一方で昨年の同調査によると、2025年卒学生は、就職活動について「自信がない」26.8%、「どちらかと言えば自信がない」30.1%でした。就職活動に自信がない学生の割合は、2026年卒学生の方が若干減っています。
調査対象の学生が異なるため完全に相関するわけではありませんが、先ほどのデータ(就職戦線の見方)と合わせて学生の心理を読み解くとすれば、「就活厳しくなる」けれど「どこかしら決まるだろう」と考える傾向にあると言えそうです。
しかしながら、「早期化」が進む中で、学生も「焦りながら」活動をしている側面があると思います。その点を理解した上で接することができると、採用活動においても小さなコツにつながるかもしれません。

◎本編「マンスリー採用ウォッチ12月」の動画では、就職みらい研究所(リクルート)による「2026年卒インターンシップ・就職活動準備に関する調査」もご紹介しています。キャリア形成支援に係る企業の取り組みや、学生の参加状況・プログラムごとのニーズなどを選考にしていただければと思います。

●新社会人の定着率・満足度を上げるには?

2024年4月新卒入社の社会人を対象に実施した、「マイナビ 2024年卒 入社半年後調査」によると、新社会人の2人に1人が勤務先のインターンシップ・仕事体験に参加しており、かつ参加経験者の方が、現在の勤務先への満足度が4.2ポイント高いことがわかりました。

また、総合満足度別に参加した内容についてみると、「グループワーク(企画立案、課題解決、プレゼンなど)」はいずれにおいても割合が高く、満足度5と3以下で最も差があったのは「実際の仕事のシミュレーション体験」の参加有無でした。実際の業務に近いプログラムを経験したりすることで、企業理解が深まり、その後の満足度にも影響していると考えられます。

出典:マイナビ2024年卒 入社半年後調査
出典:マイナビ2024年卒 入社半年後調査

「早期化によるミスマッチ」を懸念する声も耳にしますが、早期に接触しつつ、仕事体験等を踏まえて採用につなげることで、入社後の満足度や定着率・活躍率が上がるのではないでしょうか。
「実際の仕事のシミュレーション体験」に参加してからの入社満足度が高いことから、インターンシップを通して入社前に仕事内容の解像度を上げることは、非常に重要で価値のある取り組みになると思います。

◎本編「マンスリー採用ウォッチ12月」の動画では、「マイナビ2026年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(11月)」、「2026年卒就活実態調査」(株式会社ワンキャリア)もご紹介しています。入社後の勤務地や転勤有無、配属先・異動、企業選びで重視したいものなど、学生のニーズが垣間見える内容ですので、併せてご覧ください。

【関連記事】
配属コミット採用の正しいとらえ方

以上、今月のマーケットデータでした。採用活動に少しでもお役立て頂けましたら幸いです。
動画は、以下よりご覧いただけます。 来月以降のご視聴もお待ちしております!

採用ウォッチ12月

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