「Only1」「No.1」を見つけてキーワードで輝かせよう
前回の記事では、「最高の採用」を目指して、
自社の「Only1」や「No.1」を見つけましょう!とお話ししましたが、
今回は具体的な事例を紹介していきたいと思います。
今回紹介させていただくのは、様々な業界の中でも採用マーケットの中で差別化が難しいと言われている「システム開発業界。」
まずは何故差別化が難しいのかを紐解いていき、具体例を元に「Only1」「No.1」を見つけていく方法をお話ししていきます。
INDEX
1. なぜシステム開発業界は採用マーケットにおいて差別化が難しいのか
2. 事業における「ポジショニングのユニークさ」を見つける
3. アットホームな社風を「キーワードで魅力づけ」する
4. アンケートで分かった社員が魅力に感じている「成長・キャリア」
5. ポジショニングは客観視しないと見えてこない!
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” font_size=”18″]気がついたら採用競合のA社と謳い文句が一緒!?[/word_balloon]
1. なぜシステム開発業界は採用マーケットにおいて差別化が難しいのか
自社のサービスにも、社員のレベルにも自信はあるけれども、採用のテーマを決めようとしたら、どうにも採用競合が使っている謳い文句と似たり寄ったりな言葉ばかり並んでいた・・なんていう経験はありませんか。
この悩みって結構あるあるなんですよね。今回例に出すのはシステム開発業界ですが、割とどの業界でも採用競合と採用ページを並べると同じことが起きているものです。
特にシステム開発業界は、
・事業や仕事の内容で大きく差別化を図ることが難しい
・働き方も、客先が職場になることが多く、社内風土が形成されにくい
・その結果、多くの会社が「成長・キャリア」を打ち出すので(例:研修の充実)これまた差別化が難しい
過去に僕のブログでも弊社の「独自価値の軸となりえる9つのカテゴリー(https://jumpers.jp/structreport/column/4134)」を紹介しましたが、この9つのカテゴリーである「企業姿勢」「事業・商品」「経営基盤」「仕事特性」「成長・キャリア」「報酬・待遇」「人事施策」「人的資産」「組織風土」の9つのどこに独自価値がありそうなのか、実は軸になるポイントが限られてくるのです。
でも安心してください。
「Only1」「No.1」をみつけにくい業界でも、前回お伝えした魅力の掛け算をすれば必ず自社らしい「Only1」「No.1」が見えてきます。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” font_size=”18″]まずは自社のことをよく知ろう![/word_balloon]
2. 事業における「ポジショニングのユニークさ」を見つける
まず最初に紹介するのは「グローバル・パートナーズ・テクノロージー社」(https://gptech.jp/recruit/)(※以下、GPTech社)
弊社事例紹介ページ:https://jumpers.jp/casestudy/4342
この会社はシステム開発業界の中でもとてもユニークな事業の会社です。
GPTech社は顧客に対して、コンサルティング会社として、IT投資を「発注側」の立場で実行支援している会社で、発注する側の代行(つまり企業側の人間)として企業支援をしています。
SIerの派遣ではないこともあり、ビジネス上のポジショニングが独自の会社でしたが、自分たちの事業のユニークさを理解しながらも言語化ができていなかった事例になります。
今までは中途採用をメインで実施していたため、業界での自社の立ち位置を理解している方がターゲットになり、自社のユニークさを明文化する必要性が大きくありませんでした。
しかし、新卒採用を始めることになり、ターゲットが必ずしもIT業界に詳しいわけではないことから、自分たちのユニークさを 分かりやすく伝えなくてはいけなくなりました。
そこで私たちはGPTech社に向けて「ミッション・バリュー」の作成からお手伝いをしました。
具体的には、
・採用強化を目指したコーポレートブランディングの言語化
・会社の目指す姿と提供価値をまとめて、わかりやすい言葉で表す
・社長の頭の中にある考えを整理してアウトプット、キーワード化する
ということを行いました。
その結果、「CIO(最高情報責任者)のアウトソーサー」という言葉が生まれ、この言葉をキーワードに新卒学生に向けても分かりやすく自社らしさ「Only1」を打ち出すことに成功しました。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” font_size=”18″] 自社の「Only1」もキーワード次第でさらに輝く![/word_balloon]
3. アットホームな社風を「キーワードで魅力づけ」する
次に紹介させていただくのは、「ニッセイコム社」(https://www.nisseicom.co.jp/saiyo/)
弊社事例紹介ページ:https://jumpers.jp/casestudy/5463
ニッセイコム社がらしい「アットホーム」さ。採用担当がこの魅力に最初から気がついていたわけではありません。
弊社独自の「Only1 Finder」を使用し、100名を超える社員にアンケートを取り、定性的な情報を集めた結果、社員自身が会社の魅力として感じていたのが「社風の温かみ」でした。
定性的な情報として具体的な例がアンケートの中で出てきたり、実際に業界では珍しい平均勤続年数15年という長さもあり、採用競合は技術力・先進性を打ち出す中、ニッセイコム社は社風を打ち出すことに決まりました。
しかしただの「アットホームな職場」では採用競合も同じようなフレーズを使っているため、人の温かみがより伝わる「ひとの温かみに寄り添う、36度のシステム」という具体的な数字をキーワードに入れました。
「温かな社風」「和気藹々としてアットホーム」より温もりを伝えることに成功しました。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” font_size=”18″] 見つけた「Only1」に具体性を持たせよう![/word_balloon]
社長の考えを整理したGPTech社と社員の想いをアンケートで吸い出したニッセイコム社。
社長と社員のどちらの考えをまとめるか、悩む点かと思います。
・未来を作るときはトップの意思が重要
・「うちの価値をどう世の中に啓蒙していくか」の場合は、最高意思決定者(社長)の主観
・今の事実を見にいくときは一人(社長)の主観ではなく大勢(社員)の客観
・組織診断の場合は、一人(もしくは社長の意思)に頼ると良くない
このように分けることもできますが、まだ会社が新しい状況のベンチャーや完成された会社など会社のステージにもよりますので、どちらを考えていくかをまずは考えてみてください。
4. アンケートで分かった社員が魅力に感じている「成長・キャリア」
最後に紹介させていただくのは「オープンストリーム社」(https://recruit.opst.co.jp/)
弊社事例紹介ページ:https://jumpers.jp/casestudy/6196
オープンストリーム社も自分たちの強みに気がついていなかった事例です。
我々の「Only1 Finder」を使用し、社員の方々にアンケートを取った結果、社員が自分たちの「技術力・チーム力・成長性」に自信を持っていることが分かりました。
ただのエンジニアで終わらない環境が待っているとこ言うことを力強く訴えるために「We are BEYOND ENGINEER」と言うキーワードを武器に、この会社であればどの会社よりも成長できる!と言うオープンストリーム社らしい「No.1」を打ち出しました。
また成長・キャリアに軸を置いていることをアピールするために、採用サイトにも「教育が文化として根付いていて、依頼があれば、ビジネスとして他の企業に対しての技術研修も請け負っています」や「会社で勉強会が開催されると社内のSNSサイトを通じて知り・・」と具体的に「学ぶ機会についての情報」を載せています。
5. ポジショニングは客観視しないと見えてこない!
以上、3社それぞれの事例を紹介させていただきました。
共通していることは、どんなに差別化が難しい業界であっても、必ずその会社らしい「Only1」「No.1」が存在していること、しかし、なかなか自分たちでみつけていくのが難しいと言うことです。
採用におけるポジショニングは自分たちの会社を客観視しないと見えてこず、また採用チームだけでなく社内全体に意見を求めると新しい魅力が見つかるものです。
そうして見つけ出した「Only1」「No.1」にクリエイティビティーを加えることでより、より「Only1」「No.1」を強く打ち出せるのです。
次回は、「Only1」「No.1」を見つけるための具体的な方法を紹介していきます。
自分の会社は「Only1」「No.1」を見つけることが難しいのでは?と思っている担当者こそ必見!一緒に自社らしさを見つけていきましょう。
増渕知行
代表取締役 クライアントパートナー
理想を追求し続けたら、起業に行きつきました。ジャンプは自分の人生そのものです。ジャンプはクライアントにとって、頼れる同志であり続けたい。社員にとって、燃える場所であり続けたい。約束は守る男です。週末は野球がライフワーク。
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