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採用における3C分析とは?メリットや実践方法を徹底解説!

安井省人
採用3C分析

「採用成功には、採用ターゲットに刺さる自社の魅力を明確にすることが重要です」。正直、耳にタコができるほど聞く言葉です。とはいえ、自社にはどんな魅力があるのか、どの魅力がターゲットに刺さるのかがわからないという人事担当者さま。マーケティング手法の3C分析がオススメです。3C分析はシンプルな手法ながら、自社の魅力や課題も浮き彫りにできます。そのため、マーケティングの専門家ではない方でも取り入れやすいものとなっています。そこで本記事では、採用における3C分析の基本的な考え方、具体的な効果、実践方法について解説していきます。

【忙しい方向け】今すぐ採用3C分析を始めるなら

採用における3C分析は、採用競合には言いにくい、採用ターゲットに刺さる自社の魅力を調査・分析する採用マーケティング手法です。採用における3C分析を今すぐ取り入れたい方は、STRUCTFINDERをご活用ください。


採用における3C分析とは

●3C分析

3C分析は、市場・顧客(Customer)競合(Competitor)自社(Company)の3つの要素を分析するマーケティングフレームワークです。顧客と市場、競合、自社の3つを分析することによって、自社や競合の強みと弱みなどを把握する場合に用いられます。

●採用における3C分析

採用における3C分析では、採用市場やターゲット人材のニーズなどを分析することで、採用競合との差別化を図り、自社の魅力を見出すことができます。採用競合に対してどんな対策をとればいいのか、採用ターゲットに対して自社のどの魅力を訴求すればいいのか明確にすることが可能です。また、採用ターゲットに訴求するためには何が足りていないかなど、現在抱えている課題も明確になり改善することも可能です。


採用活動で3C分析が注目される背景

少子高齢化や労働人口の減少を抱える日本では、大量採用というより、いかに優秀な人材を獲得できるかが非常に重要になっています。もはや、求人をただ出せばいいという時代は終わりました。自社ニーズにあった人材をいかに獲得できるかといった戦略を考える必要があり、その戦略を考えるうえで取り入れ始められたのが採用3C分析です。

●採用市場の変化

少子高齢化および労働人口の減少、ITやAIの登場によって、自律型や優秀な人材のニーズが高まっています。これにより採用市場は売り手市場となり、企業は欲しい人材を獲得するために競争力を高める必要が出てきました。

●マーケティングの発展

いっぽう販売促進活動の一環であるマーケティングは、事業活動の根幹となる分野として発展していきました。市場や顧客を分析して、商品やサービスを開発・販売するマーケティング活動には、3C分析をはじめとする様々な手法やツールがあり、効果が実証されたノウハウやフレームワークが数多く蓄積されています。

採用マーケティングの登場

採用活動においても、顧客(求職者)や採用競合を分析して、自社の魅力や強みを明確化することが重要となっています。そこで注目されたのが、マーケティング手法やノウハウです。採用活動に応用することで、採用活動を効果的に行えるという考え方が注目されるようになりました。これが採用マーケティングのはじまりです。

3C分析の導入

採用マーケティングの中でも、3C分析は比較的シンプルで取り入れやすい手法です。
採用に3C分析を採用活動に導入することで、自社のポジションや働く魅力を明確にし、採用コンセプトや採用競合との差別化などの打ち手が見えやすくなります。


採用における3C分析を取り入れるメリット

採用における3C分析は、採用戦略を立案するうえで非常に役立ちます。
認知度の低い中小企業やBtoB企業では募集が集まりにくい傾向があることから、自社をどのように採用ブランディングしていけば良いのかも明確となります。採用したい人材が求めている社風や仕事内容といったニーズを可視化することも可能なため、応募数や内定承諾率の向上が期待できます。

採用ターゲットの分析を進めることで…

・採用ターゲット (就職活動生や求職者)のニーズや価値観を把握することで、自社の採用メッセージの最適化を図ることができます。
・採用ターゲットの属性を把握することで、例えば求人媒体より人材紹介を使うことが多いなどが判明すると採用活動の規模や方向性を決めやすくなります。

採用競合の分析を進めることで…

・採用競合の採用戦略や強み・弱みを分析することで差別化ポイントや改善点を見つけ、採用ターゲットに自社の魅力や優位性をアピールすることができます。
・採用競合の福利厚生や給与などの条件を調べて、自社の条件と比較し、優位性や改善余地を検討することも可能でしょう。

●自社の分析を進めることで…

・採用競合が言いにくく、採用ターゲットに刺さる、自社らしい働く魅力や強みを分析することで、自社の採用ブランドや採用コンセプトを考えることができます。
・採用ブランドや採用コンセプトを社風や社員の声などを通じて発信することで、自社に興味や共感を持つ人材を惹きつけることができます。


採用における3C分析の実践方法

3C分析を採用活動に実践するための方法として4つのステップを紹介します。

STEP1 採用ターゲットの分析

3C分析のCustomerにあたる採用ターゲットの分析を行いましょう。
まずは、自社が採用したい人材の特徴や属性を明確にします。明確にする手法としては、年齢や性別、学歴や職歴、スキルや経験、志向などから考えはじめることが一般的です。自社のビジョンやミッション、社風に共感や興味をもつ人材像を考える場合もあれば、事業戦略から必要なスキル・資質をもった人材像を逆算するといった考え方もあります。採用の目的に合わせて、採用ターゲットを考えていきましょう。
採用ターゲットが決まれば、ニーズを分析します。ターゲットが就職先に求めるものがわかれば、母集団形成のための戦略を考えられるようになります。 また、採用ターゲットが明確になるほど、どれくらい採用市場にいるのかも予測できるようになり、入社人数を決めるときの指標としても活用が可能となります。

●STEP2 採用競合の分析

Competitorである競合の分析では、採用市場で競合となる会社をリストアップし、分析を行っていきましょう。
事業競合が採用競合になるとは限りません。社員や面接中の学生・求職者に実際に話を聞きながら、併願して受けている業界・企業を正確に把握していきましょう。採用競合の分析においては、求人や会社の福利厚生、社風、ブログ、PRといったさまざまな観点から分析を行い、競合会社の強み・弱みなどを調査していきます。
調査方法としてはインターネット上の情報がメインとなりますが、実態を探るためには学生や求職者との面接の際に聞いてみることがなにより重要です。選考・内定辞退されてしまった方へのインタビューも有効です。そこからでしか得られない情報もあるので、多角的に情報収集しましょう。情報収集完了後は、採用競合の採用戦略や採用ブランド、採用ページやキーワードなどを分析、採用競合とのポジショニングの違いや、差別化/マネすべきポイントを見出していきます。

●STEP3 自社で働く魅力分析

Companyとなる自社の分析では、採用ターゲットや市場調査、採用競合と照らし合わせながら、自社の魅力や強みを洗い出していきましょう。
自社のどの部分がメリットになりそうか、デメリット(改善点)はどういったものかを、求人内容や福利厚生、会社概要などのさまざまな角度から分析していきます。また、採用競合のメリット部分を取り入れることも有効ですので、ぜひ活用していきましょう。
分析する際に重要なのが、求職者目線です。洗い出したメリットが、自社で実際に働かないと伝わらないものになっていないか、周囲にいる社員や面接中の求職者にも確認しながら自社の魅力を精査、採用ブランドを検討してみてください。

●STEP4 3C分析結果の活用

3C分析が終わったら、採用戦略に反映していきます。まずは社内の関係者(採用担当者、面接担当者、リクルーター、経営陣など)に共有して意思統一を図りましょう。その後、採用コミュニケーションの全接点において、3C分析で明確化したどの魅力をどのタイミングで発信するのかを決定していきます。


採用における3C分析をするうえで重要なポイント

客観性

3C分析を実施するうえでは、客観的な情報収集と分析が必要です。自身の思い込みを避けるべく、自社や競合の情報はインターネット調査や面接による聞き取りに加え、社内アンケートや市場調査などを活用して多角的に調べましょう。

●社内共有

3C分析は、分析結果を社内共有することが重要です。採用担当者だけでなく、関係者や経営層にも分析結果を伝えて、率直な意見やフィードバックをもらいましょう。これは客観性を担保するという目的だけでなく、採用に関わる全員が同じ認識をもつことによって、ブレのない採用ブランドの構築にも役立ちます。

改善/更新

3C分析は、一度で完結するものではありません。採用市場や競合、自社の状況は常に変化しています。定点観測によって3C分析を更新、採用戦略を見直していきましょう。


採用における3C分析でよくある悩み

3C分析をすれば、自社が抱える採用上の課題が必ず解決できるとは限りません。実際に3C分析をした結果出てくるよくある悩みとその解決案をご参考ください。

「3C分析をした結果、採用ターゲットに刺さりそうな自社の魅力がなかった…」

まずは採用ターゲット/自社の分析・調査が不十分な可能性がありますので、見直してみましょう。
また、採用ターゲットに求めるスペックが高すぎる可能性も考えられます。いきなり超優秀層を狙ったとしても彼らに満足してもらう環境を提供できなければ採用成功は非常に困難ですし、採用できたとしても早期離職につながる可能性があります。自社にある魅力で訴求できそうな採用ターゲットを再考しつつ、超優秀層を獲得するための新たな魅力を自社内でつくることも検討に入れてみてください。

「3C分析をした結果、競合他社と差別化できる自社の魅力がなかった…」

競合と比べて「商品・サービスシェアが高いわけじゃない」「待遇が特別いいわけでもない」「企業規模が大きいわけでもない」と悩む採用担当の方は多いのではないでしょうか。
実際のところ、自社と似た企業はたくさんあります。逆に、まったく同じ企業というのはひとつもありません。事業でいえば、数多くある似た企業のなかから貴社に魅力を感じて仕事を依頼するクライアントがいるように、働く魅力というものも必ず存在します。しかもその魅力は、自社内で働いていては気づきにくく「そんなことが魅力になるの?」というものも、多数あります。独りで考えるのではなく、周囲にいる社員や説明会や面接に来た求職者からも、積極的に情報を収集してみるのもひとつの手です。

●「採用3C分析したあと、どうすればいいかわからない…」

採用コミュニケーション戦略を構築して、あらゆる接点で自社の魅力を発信していきましょう。
まず取り掛かるのは、採用コンセプトの策定です。採用ターゲットに刺さり採用競合は言いにくく自社らしい魅力はなにか、採用コンセプトメッセージとして落とし込みます。その後、採用コンセプトメッセージを軸に求人メディア、求人票、説明会スライド、採用ピッチ資料、採用webサイト、採用パンフレット、採用動画などを見直して、3C分析で得た結果を反映していきます。

【関連記事】採用コンセプトメッセージの効果的な作り方と活用方法


「3C分析には手間と時間がかかる」を解消するツール

3C分析は、専門的な知識を必要としないため始めやすいマーケティング手法ですが、デメリットがあります。
「やり方がわからない」「手間がかかり面倒」。大きくはこの2つです。
採用活動の運営で忙しく3C分析をする時間の確保が難しい場合もあると思いますので、外部のコンサルタントやツールを利用することも検討しましょう。
ツールに関しては、「STRUCT FINDER」をご紹介します。あらかじめ設定された項目から「自社」「候補者」「競合」それぞれのパラメーターを設定するだけで、9カテゴリー45項目からなる分析観点により、貴社だけの魅力を瞬時に抽出します。十数時間かかる作業だった採用3C分析が最速たった数十分で終わるため、興味のある方はぜひご活用ください。


3C分析を取り入れた採用プロジェクト事例

いかがでしたでしょうか。採用活動において、自社の魅力を把握することは採用活動において非常に重要ですので、採用活動に課題を抱えている方は、採用3C分析を試してみてください。
最後に、弊社で採用3C分析を取り入れた採用プロジェクトを紹介させていただきますのでご参考になれば幸いです。


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安井省人
取締役 クリエイティブディレクター

組織活性につながるクリエイティブとは何か?問題の本質は何か?を追求する毎日。近道でも回り道でもゴールに繋がるプロセスを大切に、現実にも夢にも向き合いたいと思っています。二地域居住の週末田舎暮らしやってます。


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