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【採用こっそり相談室】面接官ガチャとは?企業はどう対応すべきか?

面接官ガチャ

弊社代表増渕によるYouTubeチャンネル「採用こっそり相談室」では、採用に携わる企業人事の方々に向けて、採用マーケットの情報をできるだけわかりやすく解説した動画をお届けしております。

今回のテーマは、「面接官ガチャ」についてです。ここ数年、就活生の中ではトレンドワードにもなっていますが、企業側はどのように向き合い、対応すべきか解説しました。

●面接官ガチャとは?

「面接官ガチャ」とは、ガチャガチャを引くように運任せで面接官が決まることへの批判的なワードです。例えば、相性の悪い面接官に当たってしまい、面接中に本来の自分の良さを発揮できなかったときなどに使われます。

学生から「面接官がハズレだった…」と思われてしまっては、企業側にとっても当然不本意です。
では、なぜ就活生から、そのように思われてしまうのでしょうか。


●面接官がハズレだった…と思われてしまう原因は?

学生から「面接官がハズレだった」と思われてしまう要因は、大きく3つあります。

①「上から目線」の圧迫的面接

以前に比べると、圧迫面接は随分減ってきています。即戦力となる優秀な人材層の獲得競争が激化する中、「選ぶ採用」から「選ばれる採用」に時代が変化していることは、一般的にも浸透していると思います。とはいえ、一部の年配層・経営層に近いような方が面接官となる場合、上から目線になっていたり、学生を見下すような印象を与えてしまう面接は多いと感じています。
圧迫的な面接を受けた学生が、「他の面接官だったら、もっと自分らしさを出せたのに」「もっとアピールできたのでは」と思ってしまうのは、自然なことでもあります。

評価設計や面接品質のバラツキ

面接で「何を見てどうやって評価するのか?」という設計ができていないと、面接官の評価基準にも統一性がなく、的確な見極めができなくなってしまいます。
また、面接品質という点でも、惹きつけが上手な面接官もいれば、惹きつけが弱い(志望度を下げてしまう)面接官もいるなど、バラツキが出てしまいます。
採用人数が多い会社ほど、人事だけではなく現場社員が面接をするケースが非常に多くなります。普段は採用業務をしていない社員にとって、面接は年に数回程度の経験です。そのため、面接の品質にも社員の個人差が出やすくなります。

学生情報は事前に知れるが、面接官情報は当日しかわからない

情報の非対称性ともいえますが、面接官は学生の情報をESや履歴書を通して事前にわかっているのに対して、学生は面接が始まるまで、どんな面接官かを知らないことがほとんどです。そのため、第一印象や感覚で、「良さそう」「合わなそう」と判断しています。
以上のような3つの観点が、「面接官ガチャ」と思われる背景になっていると考えられます。


●「面接官ガチャ」回避の実践例

ナイル株式会社さんは、上記のような情報の非対称性を回避するために、「選べる面接官」という制度を採用戦略に組み込み、とても話題になりました。

具体的には、25卒採用において、「学生が面接官を選べる」という制度をスタートし、企業アピールや採用ミスマッチの解消につなげていました。
素晴らしい取り組みではありますが、同様の取り組みができる会社は限られていると思います。
そこで、企業が汎用的に取り組める3つのポイントをご紹介します。


●「面接官ガチャ」を回避するために企業が取り組めることは?

企業が汎用的に取り組めることとして、図のような3つのキーワードがあります。

①システム(System)

システムとしての取り組みには、「面接評定票の最適化」「面接官情報の事前共有」が挙げられます。
年に数回しか面接官をしない現場社員にとって、「面接評定票」は、面接時のコミュニケーションや見極めの拠り所です。そのため、評定票の最適化をすることは、評価のバラツキを最小化することにつながります。
2つ目の「面接官情報の事前共有」については、例えばメールなどで、事前に面接官の簡単なプロフィールを送ることで、学生の安心感につながります。写真付きで送るのも良いと思います。
面接官を選んでもらうことはできなくとも、学生の「素」を引き出しやすくなり、汎用的で価値ある取り組みです。実践している会社はまだ少なく、他社との差別化にもつながりますので、ぜひ取り入れてみてください。

②スタンス(Stance)

企業が選ぶ時代から、「選ばれる時代」に変化しているという認識醸成をすることが、重要であり基本の取り組みです。採用獲得競争が激化する中、「選ばれる採用活動」をしていない企業は選ばれない、という意識を持っていない面接官がいたとしたら、共通認識の醸成をすることから始めてください。

③スキル(Skill)

面接官にとって重要なスキルは、「質問のスキル」「対話のスキル」です。
特に、スタンスやスキルについては、面接官向けにしっかりと面接官トレーニングを実施することが、ボトムアップにつながります。
弊社ジャンプでも、面接官のスキル強化とスタンス変化を強みとした「面接官トレーニング」を実施しています。また、貴社の目的に合わせて、短時間で効果的な研修プログラム企画・設計し、全社的な採用力を高めるご提案をしております。面接官トレーニングを実施されていない企業さまは、ご検討いただけますと幸いです。

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●まとめ

ジャンプの面接官トレーニング紹介資料もご用意しております。以下よりダウンロード申請ができますので、参考にしていただければと思います。

動画でも詳しい解説をご覧いただけます。引き続き、企業人事の方々に役立つ情報、「気になっていたけど調べられていない…」という情報を、10分前後にまとめて、わかりやすく解説してお届けいたしますので、ぜひ、ご視聴ください(火曜日配信)。チャンネル登録もお待ちしております!

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