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インターンシップノウハウ

インターンシップの集客方法│応募を増やす3つの基本施策を解説

小緑直樹

インターンシップを設計しても、応募数が伸びない。
そんな悩みを抱える採用担当者は少なくありません。
「インターンシップ・オープンカンパニーの実施に必要な4つのステップ」でお伝えした通り、インターンシップで採用成果を収めている会社は、①設計 → ②集客 → ③運営 → ④フォローという4ステップを抑えています。
インターンシップの集客は、4つのステップの中でも、結果を大きく左右する重要なフェーズです。本記事では「②集客」にスポットをあてて、成果を上げるための3つの基本施策を解説します。ジャンプが多くの企業支援を通じて見出した成功のポイントを、実践的な視点で整理しました。
また、記事の最後には、フォーマットに沿って必要事項を記入するとインターンシップの集客企画の骨子が出来上がる「インターンシップ計画フォーマットシート」もダウンロードできますので、ぜひご活用下さい。

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●学生が集まる「集客の方程式」とは?

「うちの会社は知名度がないから、学生が集まらない」と言うご相談はとても多く頂いております。しかし、会社の知名度に関わらず、ターゲットの学生が多く集まり、採用成功までつなげているインターンシップが存在するのも事実です。
知名度に関わらずインターンシップの集客に成功している企業の共通項は、「集客の方程式」にあります。

インターンの集客力=【企業の魅力】×【インターンの魅力】×【広告力】

といった方程式で説明ができます。この3つをそれぞれ高めることで、応募数を安定的に伸ばすことができます。以下で順に見ていきましょう。

●集客力アップ施策①【企業の魅力を最大化】

【企業の魅力】という因子は、最もわかりやすいが故に、『集客力=企業の魅力や知名度が高い会社』になりがちです。知名度や会社規模は、集客において影響力の大きな要素であることは確かですが、集客力の方程式における一つの因子にすぎない、と言うのも事実です。

とはいえ、インターンに参加する学生にとって「どんな会社か?」は必ず気にするポイント。【企業の魅力】について整理し、因数を最大化させ、告知において簡潔にその魅力を伝える必要があります。
では、どのように企業の魅力を整理したらいいのでしょうか?
それは、採用ターゲットに刺さる自社のUSPの整理です。

USP (Unique Selling Proposition)とはその企業の「独自の売り」「差別化のポイント」「優位性のポイント」のこと。つまり、「自社らしく」「ターゲットに刺さり」「他社にはない自社独自の強み」を整理することが重要となります。

弊社では【企業の魅力】を整理できる具体的な手順として、「インターン集客企画シート」を準備しておりますので、本記事下部よりダウンロードし、ご活用ください。

●集客力アップ施策②【インターンシップの魅力を最大化】

どんなに良いインターンシップでも、魅力的に伝わらなければ学生は応募しません。集客力アップのためには、「魅力的なプログラム設計」と「その魅力の伝え方(=告知戦略)」をセットで捉えることが重要です。(告知戦略については次章で詳しく解説します)

「魅力的なプログラム設計」に必要なことは、ターゲット学生のニーズを考え抜くことです。「何に興味を持っているのか」「どんな目的でインターンに参加しているのか」など、あらゆる側面から学生の視点を理解することで、「内容」と「条件」の輪郭がはっきりとしてきます。ターゲットに合った、プログラム設計(コンテンツの設計)については、「インターンシップ企画・プログラムの作り方(オンライン&リアル)」をご参照ください。
ターゲットに合った、インターン開催条件(時期・日数・スタート時間・終了時間等々)についても、「自社らしく」「ターゲットに刺さり」「他社にはない自社独自の強み」をプログラムに昇華できると、【インターンの魅力】は最大化に近づきます。

●集客力アップ施策③【自社の強みを活かした告知】

上記方程式【3.広告力】について詳しくお伝えします。
広告力は「予算の大きさ」と「告知の企画力」に分かれますが、個社事情に関わる「予算の大きさ」はここでは置いておきます。予算の大きさ以上に、担当者の工夫次第で向上可能な「告知の企画力」について見ていきます。

会社説明会とは違い、インターンシップはプログラムによって中身が大きく変わります。そのため、学生は「役に立ちそうか?」「何が経験できるか?」「知りたいことが知れるか?」といった【得られること】に意識を向けながら、告知文を読み込んでいます。つまり、インターンの集客においては、「体験の価値」が可視化されているかが問われるのです。

では、どのようにインターンの魅力を最大化し、訴求力ある言葉・方法で届けていけば良いのでしょうか?
ポイントは3つあります。

①ターゲットに刺さるテーマ設計と告知
「その業界、その会社の仕事が体験できる」「就活に役立つ」など、学生の“今の興味”に即したテーマを設計し、それをタイトルや概要にしっかり反映させましょう。

②得られる成果・変化を言語化
「業界理解が深まる」「フィードバックで自分の強みに気づける」など、参加後の変化がイメージできるような表現で魅力を伝えることが重要です。単なる業務体験の説明に留まらないことがカギです。

③【リアル感】と【共感性】を含める
過去の参加者の声や、実際のスケジュール、使用するツールなど、現実感のある情報を載せることで、信頼感を提供でき応募ハードルが下がります。

インターンを設計したあとに、「どう伝えるか?」を後から考えるのではなく、企画段階から“どう告知に活かすか?をセットで考えることが、集客成功のポイントです。

インターンシップ集客に関するよくある質問(FAQ)

Q1. インターンシップの集客がうまくいかない原因は?
A.多くの企業で見られる主な原因は、以下の3つです。

①訴求メッセージが学生目線でない(学生の参加価値が不明瞭)
②発信チャネルが限定的(ナビだけ・SNSだけ等)
③発信タイミングの遅れ(他社に埋もれてしまう)

といった点です。まずは「誰に(どんな層を狙うか)」「何を(どんな価値を提供するか)」「どのように(どの手段・タイミングで届けるか)」を整理し、全体設計を見直しましょう。

Q2. 効果的なインターンシップ集客の方法は?
A.ターゲット層の大学のスケジュール(テスト・実習・長期休暇)や、他社イベント・早期選考のスケジュールを踏まえた日程設計・発信タイミングの最適化が鍵となります。ナビ媒体・SNS・採用サイト・スカウトDMなどを一貫したメッセージで連動させ、ターゲット学生の行動導線を意識してアプローチしましょう。

Q3. 集客に強いインターンシップの特徴は?
A. 最近の傾向では、「仕事理解につながるリアルな体験」など、現場を巻き込んだプログラムが集客に強いです。就活の早期化が進む中、「この業界・職種が自分に合うか」を確かめたいという学生のニーズが高まっています。そのため、単なる企業紹介ではなく、自分ごと化できるテーマ設定や、社員との双方向コミュニケーションを組み込むことが、集客数・満足度の双方を押し上げるポイントです。

Q4. 集客効果を高めるために時期は関係ありますか?
A.近年はナビ解禁前の3月〜4月にプレ発信を始める企業が増加しており、早期接点の有無が集客成果を分けています。理想は、春:企画設計 → 初夏:告知開始 → 夏:第1波 → 秋〜冬:第2波という年間設計で、継続的に露出を確保すること。特に直近データでは、【早期に動いた企業は応募数が1.5倍以上】という結果も見られます。「いつ出すか」が「誰に届くか」を決める時代です。

●お役立ち資料・事例紹介

▼すぐに使えるフォーマットが必要な方へ
今回お伝えした、集客の方程式《集客力=【1.企業の魅力】×【2.インターンの魅力】×【3.広告力】》の各因子について深く整理できる「インターン計画フォーマットシート 集客編」は、以下よりダウンロードできます。ぜひご活用ください。
インターンシップ計画フォーマット

▼インターンシップ設計の基本と応用の考え方を知りたい方へ
採用成果につなげるためのインターンシップ企画・設計の手順や、考え方をまとめた資料をご用意しております。【基本編】と【応用編】がありますので、ダウンロード申請の上、ぜひお役立てください。

「成果につながるインターンシップの作り方」基本編
「成果につながるインターンシップの作り方」応用編

また、弊社ジャンプには、インターンシップ集客の具体的な実施事例や採用成果など様々なノウハウがあります。
インターンシップに関して、お悩みやご相談がございましたら、下記より、お気軽にお問い合わせ頂けますと幸いです。

インターンシップに関する事例紹介はこちら
(株式会社セブン‐イレブン・ジャパン様/三井物産ケミカル株式会社様など)

小緑直樹
クライアントパートナー

「採用」や「組織」に関わる仕事は、よりよい日本、さらにはよりよい世界を創っていく上での最適な人材活用に携わる ことだと思っています。そんな大きな思いを忘れず日々仕事に打ち込んでいます。趣味のジャグリングはいつでも披露します!


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