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「人材採用で打ち出す会社の魅力がわからない…」と悩んだら。

採用

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「ダメなところがない会社なんてないように、魅力がない会社なんてひとつもないんですよ」ある採用ツール制作の取材で、人材系企業で働く社員さんがおっしゃっていた言葉です。
中小企業の社長や採用担当者さんから「ウチは魅力がないから…」という話をときどき聞きます。お給料、待遇、残業、企業規模など、他社と比べると勝てそうにないと。
しかし、企業の魅力はそれだけじゃありません。新卒採用も、中途採用も、アルバイト・パート採用も、求職者にPRできる要素は必ずあります。ということで、今回は会社の魅力を探す際のヒントをいくつかお届けします。

社外の人に聞いてみる

これが一番手っ取り早いです。社内に長くいると、どうしても自社の魅力があたりまえのように感じて見落としがちです。聞く人は採用媒体や紹介会社の担当者でもいいですし、最近入社したばかりの方にインタビューするのもありだと思います。「そんなところが魅力に感じるんだ」という発見が、ひとつふたつ必ずあるはずです。

会社の外に目を向けてみる

アルバイト・パート募集でよくある『駅チカ!』というように、社外環境も魅力のひとつです。ある地方の企業で、その地方の自治体は育児支援にとても力を入れており、「家族が幸せにくらせる環境」をPRしたところ県外からの応募者が現れ見事採用につながった事例もあります。他にも近くにおいしい料理屋があるとか、海が近くて会社帰りに釣りができるとか、プロ野球場が近いとか、春になると帰り道が桜で満開になるとか、あらためて調べてみると意外と見つかるものです。

疑ってみる

「単純作業は、つまらない」は本当にそうでしょうか。どんな仕事にでも工夫の余地があるという話ではなく、単純作業が好きだという人は必ずいます。アイデアを出したり、工夫したりするのは不得意だけれども、言われたことを言われたとおりに実行するのが得意だという人も必ずいます。そんな方に「そういうあなたこそ求めている」というメッセージは響くはずです。企業が地方にある、全国転勤があるなど、もしかしたらこれまでデメリットと捉えていたことも、視点を変えることで(これがなかなかむずかしいのですが)、求職者にとってメリットになる要素があるはずです。

具体的にしてみる

「社員の人柄に惹かれて入社しました」というのは取材をしていてよく聞きます。では、人柄がいいとは、なにがいいのか。社風がいいとは、なにがいいのか。どうして魅力に感じるのか。 “なぜ”を5回くらい繰り返すことで、人柄や社風の正体が見えてきます。それが他社と差別化できる貴社独自の魅力となり、ときには採用広報の軸となるような大きなPRポイントになりえます。

マクロとミクロの視点で事業や仕事を考えてみる

建設事業をマクロの視点でみたとき、うまいこと言うなぁ思うのが大成建設さんの「地図に残る仕事」です。もちろんすべての事業がダイナミックなことをしているわけではありません。しかし、たとえ世の中を変えるようなものはなくても、すぐそばの人を幸せにできる仕事や事業もまた素晴らしい。ネジひとつとっても、そのネジがなければ、ロケットが飛ばないことすらあります。視点のレイヤーを変えることで、根源的な事業や仕事の魅力が見えてくるのではないでしょうか。

ブレストしてみる

数人の社員さん(できれば会社が好きな人)を集めて、会社の良いところを挙げてもらいます。どんな小さなことでも構いません。どんどん挙げていきましょう。ビルの警備員さんの挨拶が気持ちいい、いっしょにカラオケに行ける上司がいる、お菓子を食べながら仕事ができる、無料で飲めるお茶がおいしい、気の合うお客さんがいる、オフィスから見えるお気に入りの夜景があるなどなど。出たアイデアから、いくつかPRできそうなものがあるはずです。ある事例では、運送系の仕事をしていて重い荷物を運ぶため腰痛に悩んでいた人が「重い荷物は荷役装置で運べる」というPRを見て応募、採用につながった事例もあります(ちなみに腰痛も治ったそうです)。

なければ、つくってみる。

嘘をつくということではありません。今後、採用したいターゲットにとって魅力的な制度、環境を整えて、それをPRしていくという意味です。もちろんすぐできることではありませんが職場環境をよくしていく施策は、社内で働く人にとってもプラスに働くようになれば、一石二鳥の取り組みになります。

いかがでしたでしょうか。自社の魅力を考える際のひとつのコツとしては、万人受けを狙わないことだと思います。みんなに好かれようとすれば、どうしても当たり障りのないものになりがちです。漠然と魅力を探すのではなく、採用ターゲットのインサイトを探り、彼らに訴求できるものはなにかを考えていけば、きっと打ち出しポイントが見つかるはずです。

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田邊宏明

コピーライター/ディレクター

広告は、目立ってナンボの世界でもあります。ただ、たとえ派手さはなくても、相手のことを思いやる人間らしい誠実なスタンスこそが、人を動かすということを忘れないでいようと思います。腹の肉を追いやるため、なにか運動をはじめようかと思案中。