STRUCT REPORT
youtube

【マンスリー採用ウォッチ7月】26卒採用の選考開始時期、内定出しの時期はどうなる?

採用ウォッチ7月

7月よりスタートしたショートセミナー「マンスリー採用ウォッチ
このセミナーは、毎月公開される最新市場データを弊社代表取締役YouTuberの増渕が読み解き、採用活動におけるポイントを30分で解説するオンラインセミナーです。
できる限りリアルタイムに近い「旬」のデータをお届けし、みなさまからの質問にも「その場で」お答えしておりますので、是非ご視聴ください。本記事では、セミナー内容をまとめています。
7月は、「26卒採用の選考開始時期、内定出しの時期はどうなる?」を解説しました。

●2026年卒採用の難易度は?早期化はまだまだ加速する?

株式会社学情による、企業・団体の人事担当者を対象にした「2026年採用」に関するインターネットアンケートの結果が6月19日に発表されました。調査期間は、2024年4月30日~5月15日で、649社の人事担当者から回答を得ています。
2026年卒採用の難易度については、難しい(58.9%)、やや難しい(26.5%)と回答する企業が多く、みなさんも同様に感じられていることと思います。

出典:2026年卒採用に関する企業調査・2024年6月(株式会社学情)

次に重要なキーワードが、「早期化」です。

出典:2026年卒採用に関する企業調査・2024年6月(株式会社学情)

2026年卒採用の早期化傾向についても、早期化すると思う(57.3%)、どちらかと言えば早期化すると思う(30.2%)との回答が多く、全体の9割弱になります。みなさんも既に感じていらっしゃると思います。
2025年卒採用から、インターンシップを募集するナビサイトのオープンが4月になりました。それまでより2ヶ月前倒しになったことが影響し早期化が加速しましたが、今後もこの傾向は続くと考えられます。


●2026年卒採用・選考や内々定出しの開始予定時期は?

そして、今回一番注目したいデータが「2026年卒採用における、選考の開始予定時期」です。

出典:2026年卒採用に関する企業調査・2024年6月(株式会社学情)

2025年1月・2月に選考開始を予定している企業が最も多く(20.2%)、次に2024年11月・12月に選考開始を予定している企業(17.9%)が多いことがわかりますが、2024年9月・10月に選考開始を予定している企業(16.3%)もあります。上記を合わせると、2025年3月より前に選考開始を予定している企業が、全体の半数を超えています。
実は、昨年の同時期にも同様のアンケート結果が発表されていますので、比較してみたいと思います。

出典:2025年卒採用に関する企業調査・2023年5月(株式会社学情)

昨年の調査では、年明けの1月・2月が最も多い点は変わりませんが、次に多いのは3月開始でした。
また、9月・10月開始は、昨年11.7%から今年は16.3%に、11月・12月開始は昨年13.4%から今年17.9%になっています。つまり、2026年卒採用に関して、年内に選考開始を予定している企業の割合が増えそうだということです。このデータは、みなさんにとっても参考になるかと思います。

次に、内々定出しの開始予定時期についても、2026年卒と2025年卒を比較してみましょう。

出典:2026年卒採用に関する企業調査・2024年6月(株式会社学情)
出典:2025年卒採用に関する企業調査・2023年5月(株式会社学情)

ここで注目していただきたいのが、年内の内々定出しについてです。
11月・12月の内定出しについて、2025年卒採用が8.9%に対して、2026年卒採用では16.9%と倍近くに増えています。また、1月・2月の内定出しについても、2025年採用が16.0%に対して、2026年卒採用では20.6%になっています。
まとめると、4月以降に内定出しをする予定の企業が減り、年内から内定出しをする企業が増えそうだと言えます。これから採用活動のスケジュールを検討する企業の方は、このようなデータを参考にしていただければと思います。


●インターンシップの申込開始時期と、企業選びのポイントは?

出典:マイナビ2026年卒大学生 インターンシップ・就職活動準備実態調査(5月)

上記は、2026年卒のインターンシップに関する学生データです。
【図1】単月でのインターンシップ・仕事体験に申し込みをした割合の推移をご覧ください。
2025年卒から就職活動の早期化が加速した影響を受け、2026年卒からは学生調査の時期も6月から4月へと早まっています。
5月時点では、単月でのインターンシップ・仕事体験に申し込みをした学生が59.2%でした。多くの学生の始動が早まり、6月以降はいよいよ本格化すると考えられます。

次に【図2】インターンシップ先の企業を選ぶ際のポイントも、注目したいデータです。
1位の仕事内容(職種)は例年と変わりませんが、2位以降は、「安定している会社」、「給料の良い会社」、「福利厚生の良い会社」、「休日・休暇の多い会社」など、インターンシップの参加に関わらず判断できる要素が多くなっています。

企業選びに対する学生の声も、「安定性」「給与の高さ」などは年々増えています。インターンシップに参加する企業を選ぶ際も、実際に就職活動で応募する企業という基準で選んでいることが、改めて伺えるかと思います。

出典:マイナビ2026年卒大学生 インターンシップ・就職活動準備実態調査(5月)

また、【図5】低学年時のキャリア形成活動を開始する時期についてでは、大学1~2年生から始めるのが良いと考えている学生が大多数であることがわかります。
大学1~2年生向けにオープンカンパニーを実施する企業が増え始めていると感じますが、この流れも今後さらに加速すると思います。


●就職活動と生成AI

出典:マイナビ2026年卒大学生 インターンシップ・就職活動準備実態調査(5月)

【図6】【図7】は生成AIに関する調査データです。
多くの学生が学生生活で生成AIを活用しており、且つ生成AIの活用スキルの必要性・重要性を感じていることがわかります。授業や課題など日常で生成AIを活用するシーンも多いことから、リテラシーが高い学生も増えています。
就職活動においても、業界研究や志望動機・自己PRのブラッシュアップに生成AIを活用しているというデータもありますので、AIを活用しているであろうことを前提に、学生を理解するとよいかと思います。


●2026年卒採用のインターンシップ実施はどうなる?

最後にご紹介したいデータは、株式会社学情による2026年卒向けインターンシップの実施に関するアンケートです。2025年卒採用から、一定の条件下で、インターンシップを通じて取得した学生情報や評価を、採用選考に活用できるようになったことは、みなさんもご存知かと思います。
2026卒採用において、オープン・カンパニーを「実施する」と回答した企業は45.0%、「実施を検討している」と回答した企業は32.0%でした。
注目したい点としては、採用と連携可能なインターンシップ実施について、「実施する」と回答した企業は16.6%、「実施を検討している」と回答した企業は31.0%でした。

出典:インターンシップと採用の連携に関する企業調査・2024年6月(株式会社学情)

ここでは、タイプ3といわれる選考直結型のインターンシップととらえてよいと思いますが、2025卒に比べて実施する企業・実施を検討している企業は増えているといえます。タイプ3のインターンシップ実施に関する弊社へのお問い合わせも、昨年よりも確実に増えています。
ただ、実施しやすい業種・実施しにくい業種もあり、要件をクリアしたインターンシップができる企業は限られていると思いますが、今後も採用と連携可能なインターンシップを実施(または実施を検討)する企業は増えていくと考えられます。
また、インターンシップと採用の連携について、「インターンシップ参加者には3年生の3月を待たずに採用選考の案内をする」と回答した企業が45.1%に上りました。

出典:インターンシップと採用の連携に関する企業調査・2024年6月(株式会社学情)

これは、学生のニーズとも明確に合致しています。インターンシップに参加した学生は、「早期選考に乗りたい」というニーズが非常に強いため、このような動きは、今後もスタンダードになると思います。

以上が、今月お伝えしたいマーケットデータになります。採用活動に少しでもお役立て頂けましたら幸いです。
来月以降のご視聴もお待ちしております!

採用ウォッチ7月

ジャンプ株式会社
働きたくなる会社を、日本中に。

「世界にひとつの採用戦略を。」をスローガンに採用力の強化により、企業価値そのものの向上までを支援する会社。本気で、会社を変えたい。本気で、会社を良くしたい。そう強く決意する皆さまに、採用戦略、組織戦略、ブランディング、販促・集客、などを支援しています。


Contact Us

ふわっとした悩みから、明確な課題まで。採用力に関することは、何でもお気軽にご相談ください。