STRUCT REPORT
採用コラム

【新卒採用】採用戦略の重要性

吉田健志

ここ近年、「売り手市場」「新卒採用の自由化」「求職者の情報源拡大」「採用担当者の皆さまのアイドルタイムの消失」「多種多様な採用関連サービスの登場」といった内外的な環境の変化もあり、ますます、「採用活動」は混沌とした状況になりました。
こういった影響から、どうすれば最適な採用活動ができるのか、といったテーマでお客様と対話することが多くなりました。

そこでよくお話するのが、採用戦略をイチから見直すことをお伝えしています。
採用戦略を立案する場合に特に重要なのが、「ビジョンメイク」「コンセプトメイク」です。この2つは、採用戦略における『軸』といっても過言ではありません。今回はこの「ビジョンメイク」と「コンセプトメイク」についてご紹介します。

●ビジョンメイクとは

一言で言えば、「どんな採用を目指し、どんな人材をターゲットとするのか」を明確にすること。
ビジョンメイクの構成要素は、大きく、採用目的確認・採用方針策定・人材要件整理の3要素です。

【採用目的確認=そもそも何のための採用なのか】
採用は事業や組織の戦略に基づき実行されるひとつの戦略であります。そのため、事業や組織の過去・現在・未来を踏まえた上で、改めて、自社が採用する目的を確認する必要があります。

【採用方針策定=採用でどんなポジショニングを描くのか】
採用目的が確認できたら、次にどのような採用ビジョンを描くのか、がポイントとなります。企業ビジョン(なりたい姿)があるように、
採用ビジョン(採用活動で目指す姿)も重要です。事業の方向性を加味しつつ、自社の採用活動において「〇〇といったポジションを目指す」あるいは「〇〇ではなく△△のような状態を目指す」といった採用ビジョンを策定します。

【人材要件整理=今後の事業戦略を考えた場合、どのような人材が必要なのか】
採用目的×採用ビジョンから紐解き、事業成長にとって必要な人材要件はどういった人材なのかを明確にします。
人材要件の整理については、漠然と「〇〇な人材」というだけではなく、経験やスキルといった「スペック面」と志向や価値観といった「タイプ面」をしっかり整理して人材要件を定義することが重要となります。

●コンセプトメイクとは

一言で言えば、「自社だけの採用の『カチドコロ(勝ちどころ・価値どころ)』を明確にすること。
コンセプト明確の構成要素は、大きく、独自価値明確化と採用スローガン&メッセージ開発の2要素です。

【独自価値明確化=求める人材に伝わり、他社には言えない、自社らしさは何か】
学生が就職活動時に企業選定する際重視している点は何か、自社とよくバッティングする企業はどんなPRしているのか、自社の魅力は何か、をまず棚卸します。棚卸した結果、「学生と自社との共感接点ポイント」と「競合と自社の差別化ポイント」が明らかになります。この2つの観点が自社の独自価値ということになります。このように独自価値を明確にするには、緻密な採用マーケティングが極めて重要となります。
弊社では採用マーケティングツール「STRUCTFINDER」を活用し独自価値を明確にしています。
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【採用スローガン&メッセージ開発=学生が覚えやすい、社内で使いやすいスローガン&メッセージは何か】
どんなにカッコいいスローガン&メッセージであっても、学生がそのスローガンを自社の強みとして覚えてくれていなければ意味がありません。また、新卒採用活動は長期にわたる活動であり、コミュニケーションポイントは面接官やリクルーターといった多くの人が介在しますので、人によって自社の強みを色々なキーワードとして伝えてしまいますと、自社の魅力が分散され、結果として、学生に自社の強みが印象に残りません。「学生が覚えやすい、社内で使いやすい」を意識したスローガン&メッセージを開発することがポイントとなります。

いかがでしたでしょうか?
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吉田健志
取締役 クライアントパートナー

モットーは「素直・感謝・謙虚。そして、情熱的に」。常に、感謝の心を持ち、謙虚な姿勢で、素直に耳を傾け、お客様のステージUPに汗をかきながら伴走することを誓います。趣味もジョギングで、皇居などでの伴走も大歓迎です(笑)


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