STRUCT REPORT
採用コラム

Withコロナ時代における採用担当者に求められる役割&スキルとは?

小緑直樹

新型コロナウイルスの影響をうけ、採用スケジュールの変更、説明会や選考のオンライン化など、柔軟な対応が求められています。多くの制限がある中で、目の前の採用活動を最適化していかなければいけない状況に、頭を抱えている方も多いのではないでしょうか?

第二波、三波の不安も残り、【新卒採用】が変わっていくことは間違いありません。

では、そんなWithコロナ時代。採用担当者に求められる役割はどう変わるのでしょうか?

きっと、土台は変わりません。リアルコミュニケーションが制限される中、採用活動の【やり方】は大きく変わると思いますが、「ターゲットの学生に、自社を知ってもらい、魅力を感じてもらい、入社を決断してもらう」という採用の根本的な活動は変わらないからです。

ただ、採用活動のオンライン化という大きな波がきています。その状況をうけて、今まで以上に必要になる役割&スキルが出てくると思っています。

個人的な見解によるところが大きいですが、Withコロナ時代の採用担当者の役割&スキルを以下の4つの点からまとめたいと思います。

①コーチ&ファシリテーター

②コンセプター

③マーケター

④ディレクター

①コーチ&ファシリテーターとしての採用担当

コロナ前は、インターンや説明会で、ビジネスや自社のことを学生に教える、つまり、ティーチングの場面がたくさんありました。採用担当者として、プレゼンのうまさや、学生を惹きつける話ができるかどうかは重要なスキルの一つでした。withコロナの時代も、そのスキルは必要だと思いますが、今までと比較するとその重要度は低くなるのではないでしょうか?オンラインが前提になることで、最適なプレゼンターから情報を届けることが可能になるからです。

・自社内で最もプレゼンのうまい社員 ・マーケティングに詳しい社員 ・具体的なエピソードを話せる社員

・創業エピソードなどを臨場感もって伝えられる役員、などに話してもらった内容を動画コンテンツとしてアーカイブに残し、事前に学生に見てもらう といった動きも出てきました。

このような動きがさらに加速すると、説明会は、採用担当者から情報を教える場というより、適切な人から適切な情報を受け取った学生自身がさらに理解を深める場になります。採用担当者としては、さらに理解を深めてもらうような、場をコーディネートしていくファシリテーターとしての役割がもとめられます。

さらに、対個人の場合は、動画情報などから、さらに興味もった点、疑問点などを聞きながら、学生の理想のキャリアを引き出し、学生の可能性や潜在能力をあぶりだしていくようなコーチとしてのコミュニケーションが求められるようになるのではないでしょうか。

②コンセプターとしての採用担当

コロナ禍により、オンライン化が進んだ採用活動。学生は、会社のことをオンラインで深く知ることができるようになりました。また、オンラインでの会社説明会は、リアルでの説明会よりも、短時間で実施されるケースが多く、移動時間も省ける点から効率的に情報収集ができると、学生から好評の声も聞こえてきます。

withコロナの時代、「回転数高く」「多くの企業の情報」を「深いレベル」で得らえるという流れは加速しそうです。

学生が多くの企業情報を得る中、企業としては、印象に残る1社にならなければ、学生から見向きもされなくなります。今までは、リアルの場で印象に残すということもできました。ただ、これからは、リアルの場が少なくなります。オンライン上で、いかに学生に「この会社気になる」と思ってもらえるかが勝負になります。

そのカギは、「コンセプトメッセージ」にあるように思います。CMでの広告コピーのような、力強く、直観にうったえかけ、わかりやすいメッセージ。その重要性がますます向上するのではないでしょうか?

単純な自社の強みをベースにした比較しやすい情報だけではく、「この会社、なんか気になる」「なんか、好き」「なんか、自分に合いそう」「かっこいい」、そんな共感を生み出し、「もっとこの会社の情報に触れたい」といった感情をうまく引き出せる会社が強くなっていきます。

採用担当者は、印象的で、わかりやすく、会社や仕事や社員のことを伝えらえるコンセプターとしての役割、言語化能力がさらに求められるようになっていくのではないでしょうか。

③マーケターとしての採用担当

「採用マーケティング」という言葉が流行りだして久しいですが、withコロナの時代、採用活動のマーケティング化が、加速すると思います。

採用活動がオンライン化することで、学生の行動履歴が追いやすくなります。特別なツールやサービスを導入する必要はありますが、やろうと思えば、採用HPのどのページを、どの程度閲覧し、どの動画をどれくらい視聴し、どのオンラインセミナーに参加していて、どんなアンケートを答えたのか、などの情報が簡単に取得できるようになります。そんな行動履歴という情報がたまると、適切な学生に、適切なタイミングで、適切な情報を届け、適切にアクションがとれるようになります。それら情報は、口説きにも、見極めにも、入社確定後の配属にも活かせる可能性があります。

withコロナの時代、そのようなマーケターとしての役割やスキルも採用担当者に求められるようになってくるのではないでしょうか?

④ディレクターとしての採用担当

上記①~③をすべて完璧にこなす採用担当者の方は、きっとスーパープロフェッショナルな方。①~③、一つ一つが専門性高く、難易度が高い仕事だと思います。なので、すべてを一人で抱え込むのではなく、内外含めて、最適なチームを組めることが大切になります。最適なチームを組み、新たな価値を生み出すディレクター的な役割も、採用担当者には、求められるのではないでしょうか?

いかがだったでしょうか?先行きが見えないwithコロナの時代。上記の役割について、必要性を感じたり、相談してみたいということがあれば、ぜひともジャンプにご相談いただけると幸いです。

小緑直樹
クライアントパートナー

「採用」や「組織」に関わる仕事は、よりよい日本、さらにはよりよい世界を創っていく上での最適な人材活用に携わる ことだと思っています。そんな大きな思いを忘れず日々仕事に打ち込んでいます。趣味のジャグリングはいつでも披露します!


Contact Us

ふわっとした悩みから、明確な課題まで。採用力に関することは、何でもお気軽にご相談ください。