STRUCT REPORT
インターンシップノウハウ

学生に高い満足感を提供できるインターンシップ企画に欠かせない学生のリアルな声

小緑直樹

■インターンシップは諸刃の剣

ここ数年、就活スケジュールの変更もあり、インターンシップが激増しています。リクルートキャリアの調査によると、2016年(17採用)のインターンシップ実施企業は61.1%にのぼりました。マイナビの調査によると、62.1%の学生がインターンシップに参加しました。企業、学生ともにこれら数値は過去最高です。インターンシップが大流行している状態といっても過言ではありません。

ただ、これだけ流行ると、明確な目的なしに「他社も始めたから」という利用でインターンを始める会社も少なくないようです。そのような会社の中には、【学生がインターンシップに何を求めているのか?】といった大切な視点が抜けてしまっている会社もあるようです。本来であれば、自社の選考を受けてくれる予定だった学生が、インターンシップの印象が悪いが故に「選考を受けない」という選択をされてしまうのも大きな痛手です。

学生が求めているプログラムを提供できると、確実な効果をもたらすインターンシップも、そのやり方を間違えると逆効果にもつながる諸刃の剣となりえます。

では、学生はインターンシップに何を求めているのでしょうか?

■学生がインターンに求めている4大要素

毎年、多くのインターンシップ制作に関わっている立場上、あらゆる機関から発表されるインターンデータに目を通します。そのデータを見ていくと、満足度の高いインターンシップは大きく4つの特徴にまとまります。

1)達成感が味わえるプログラムかどうか
2)フィードバックがもらえるプログラムかどうか
3)現場で働く社員との接触があるかどうか
4)参加した学生から刺激をもらえるかどうか
ひとつずつ、簡単にまとめます。

■1)達成感が味わえるプログラムかどうか

「参加型のプログラムだと思ったのに、ただの会社説明会で残念だった。」これは、不満につながるインターンシップに参加した、代表的な声になります。学生は『インターンシップ』という言葉に能動的なプログラムやそのプログラムを通じた成長機会を期待しています。ワークやプロジェクトを通して、何かしらの達成感を提供できるプログラムは必須となります。

■2)フィードバックがもらえるプログラムかどうか

前述の通り、学生はインターンシップ参加にあたり、何かしらの成長機会を期待しています。そのわかりやすい例がフィードバックの機会です。しかも、そのフィードバックは厳しければ厳しいほど、学生は成長機会として捉え、満足度が上がるという特徴があります。事実、フィードバックをもらえるインターンシップかどうかで、参加を決めているという学生を何人も見てきました。

■3)現場で働く社員との接触があるかどうか

インターンシップの定義が幅広くなっているとはいえ、学生は、まだまだ【インターンシップ=仕事体験、仕事理解】というイメージを強く持っています。その点からも、現場社員から話を聞けたり、働くリアルな姿が垣間見られる場を求めています。ただ、これはインターンに限らず、通常選考の時も現場社員との交流は学生満足度を向上させる鉄板コンテンツになります。

■4)参加した学生から刺激をもらえるかどうか

「参加した学生が魅力的で、このような人が集まる会社で働きたいと思った」等々、参加学生の質に対しての意見も良く聞く要素の一つです。参加学生の質を担保するために、書類審査や選考を設ける会社も多くあります。誰に参加してもらうのか、その視点でも設計が必要となります。

いかがだったでしょうか?自社のインターンシップを見直す一つの情報として参照頂けると幸いです。

また、インターンについて、以下記事でも色々とまとめています。こちらもご覧頂けると幸いです。
●設計編 → 採用につながるインターンシッププログラム(コンテンツ)の作り方 【特典:コンテンツ設計シート付き】
●集客編 → 採用につながるインターンシップの集客方法 【特典:インターン集客企画シート付き】
●運営編 → 採用につながるインターンシップの運営方法 【特典:インターン運営進行タイムスケジュールフォーマット】
●フォロー編 → 採用につながるインターンシップのフォロー(繋ぎ止め)方法 【特典:インターンフォロー企画シート付き】

小緑直樹
クライアントパートナー

「採用」や「組織」に関わる仕事は、よりよい日本、さらにはよりよい世界を創っていく上での最適な人材活用に携わる ことだと思っています。そんな大きな思いを忘れず日々仕事に打ち込んでいます。趣味のジャグリングはいつでも披露します!


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