内定承諾後辞退を抑制する「戦略的な内定者フォロー」とは


「新卒採用の面接は難しい」そんな声をよく聞きます。私も「この学生は活躍する」と思っていた子が伸び悩んだり、「この学生はギリギリだなぁ」と思っていた子が、大きく化けたり。そんな場面を何度も目の当たりにしました。中途採用であれば、職務経験の中での培った能力、スキルを確認しながら、再現性高く自社でも活かせるのか、という視点で見極めることができます。ただ、新卒は、職務経験がありません。「活躍するかどうかの見極めレベル」も格段に上がるといっても過言ではありません。
では、そのような見極めの難しい新卒採用において、どんな点が確認できると、将来の活躍が見抜けるのでしょうか?それは、【伸びしろ=ポテンシャル】だと考えます。「仕事を通じて、どれだけ伸びるのか?」といった視点です。
もっと具体的に言うと、その伸びしろを大きくする要素は以下の3つだと思います。
1)エネルギー総量
2)素直さ
3)真意を考えるくせ
ひとつずつ、具体的に見ていきたいと思います。
エネルギー量とは『妥協しない姿勢』『目標バーの高さ』『成果への意欲』とも言いかえられます。仕事は困難や課題の連続。そこで問われるのは、結局のところ、その人の意欲「エネルギー量」ではないでしょうか。課題や壁に対して「もう、これでいいか」という態度なのか、「なにくそ、最高のものにしてやる」という姿勢なのか、大きな違いが生まれます。そのような毎日のように生まれる課題へ壁に対しての姿勢がその人の成長曲線を大きく変えると思っています。
ひとことで言えば、指示されたことを「とりあえずやってみよう」と思えるかどうか。仕事の現場では往々にして「やってみなければわからない」という状況が生まれます。そのときに、まずはトライしてみるといった態度がとれる人は経験からどんどん学びを得られる人材だと思います。ただ、単なるイエスマンではありません。自分の「考え・仮説」を持っているかが大切です。自分なりの考え・仮説をもった人は、とりあえずトライしてみて、その結果を自分なりにフィードバックできます。なので、トライした内容についても、継続すべきか、改善すべきかの意見が持てるようになり、経験から得られるものもより大きくなると思います。
コミュニケーションにおける、「聞く力」「察する力」と言い換えることも出来ます。例えば、仕事の場面で「御社との契約範囲を小さくしたい」と相手から言われた時、真意を考えるくせがある人であれば、その声色、表情、場の雰囲気・空気から『その言葉に込められた意味』を悟ります契約内容に不満があり、契約を打ち切りたいという気持ちが察せられれば、その原因や対応策を会話の中から探ることも可能です。しかし、真意を考えずにコミュニケーションをとってしまうと、相手の意向を含むことができずに、ずるずると・・・・気づけば大切なお客様を失うことになります。仕事はすべてコミュニケーションで成り立ちます。相手の真意を考えるくせ=聞く力、察する力を若いうちから持てていると、様々な仕事に恵まれるチャンスが広がります。
いかがだったでしょうか?いわゆる「○○力」といった能力要素とは違う視点ではありますが、新卒を見極める際のヒントになればうれしいです。
「採用」や「組織」に関わる仕事は、よりよい日本、さらにはよりよい世界を創っていく上での最適な人材活用に携わる ことだと思っています。そんな大きな思いを忘れず日々仕事に打ち込んでいます。趣味のジャグリングはいつでも披露します!
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