STRUCT REPORT
採用コラム

紹介会社からの紹介数を増やすために
すぐに始められる事とは??〈後半〉

平山博喬

中途採用活動で人材を確保する手段はさまざまですが、一般的かつ有効な手段のひとつに「人材紹介」があります。紹介会社からの紹介数を増やすために、すぐ始められる簡単なポイントを前半と後半に分けてお伝えしています。今回は後半編となります。

前半のおさらい

1採用ターゲットの明確化(欲しい人材は本当に明確になっていますか?)
▼情報収集
▼人材要件要素の抽出
▼人材要件の定義化
▼人材要件のペルソナ化

2自社魅力の再定義(欲しい人材に伝えるべき貴社の魅力は明確になっていますか?)
▼情報収集
▼採用競合の調査
▼候補者のニーズの把握
▼自社魅力の整理

前半の記事はこちらから↓
紹介会社からの紹介数を増やすためにすぐに始められる事とは??〈前半〉

前半でご紹介したような事を実施していくことで、中途採用戦略における基礎部分がある程度はっきりしてきます。
・現在~未来の事業や組織観点でどのような人材が必要なのか?
・その人材はどんな事を求めているのか?
・その人材を奪い合う事になる採用競合はどのあたりの企業(業界・会社など)になるのか?
・そのターゲットに刺さり、採用競合が言い難い、貴社の魅力(特に強くアピールするべき魅力)は何か?など
このあたりの事が明確になってくるイメージです。ここさえはっきりしてくれば、次は「出会う手段」の話になります。今回は人材紹介という「出会う手段」を活用するという前提でお話を続けていきます。

紹介会社との打ち合わせをセッティングする

次にやりたいアクションとしては、紹介会社の担当者さんとの打ち合わせです。余裕があれば、こちらの本気度を見せるため紹介会社に行って打ち合わせに臨んでもいいかもしれません。また紹介会社は単なる業者さんではなく、大切であり強力なパートナーであるという事はいつも忘れたくないですね。

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●打ち合わせの目的とポイント

① 情報提供
前半部分ではっきりさせた、人材要件並びにペルソナの詳細を持ち帰って、紹介会社の社内で共有してもらい易いよう資料に落とした上で丁寧に説明し、紹介会社側にも認識を合わせてもらいます。これだけでも、今よりも候補者となる方の幅が広くなることで紹介数が増加したり、逆に候補者となる方は絞り込まれるも、マッチング精度が高くなることが期待できます。またあらためて整理した自社の魅力と、その中でも特に候補者に伝えてほしい魅力や具体的なエピソードを伝えます。こちらも先ほど挙げた事と同じ理由で資料化することをお勧めします。

② 情報収集
言わずもがなですが、今現在の採用マーケットのリアルな情報や競合企業の動向、候補者の動向や声などの情報は人材紹介会社の方が良く知っています。いったい今うちの会社は、候補者からどう見られているのか?現在採用バッティングすることが多い企業や業界はどこなのか?候補者と接しているキャリアアドバイザー(CA)さんに現在うちの会社はどう見られているのか?CAさんはどうしたらもっと、うちの会社を候補者に勧めたいと思うのか?これを知ることは、採用戦略をチューニングしていくためのヒントが得られることに繋がります。

③ 即取り組むべきアクションを明確にする
会社ごとにすぐに取り組むべきアクションは変わってくると思います。ただどのようなイメージなのかをご理解いただくため、ジャンプが支援した際の一例をご紹介します。

▶求人票のブラッシュアップ
・明確になった人材要件・ペルソナに向けた求人情報を盛り込むことを決定
・上記ペルソナに訴求するべき魅力要素を盛り込むことを決定
・具体的なエピソードとして社員の生の声を盛り込むことを決定(紹介会社のアドバイスにより)
・求人票は業界経験者向けと業界未経験者向けの2パターンに分けることを決定

▶面接案内をブラッシュアップ
面接案内テンプレートを紹介会社側から共有していただき、そこに求人票では伝えられない、採用コンセプトや採用メッセージなどを記載することで、候補者の意欲を上げ、面接率向上を図ることを決定。(紹介会社のアドバイスにより)

▶CAさんが候補者に対してその会社の事を紹介し易くする
前提としてCAさんが候補者にその会社を紹介したいと思うパターンは大きく3つとのこと。
A 工数少なく決まるイメージがある
B 大量採用している企業で、過去に候補者を入社させた実績がある企業
C こんな候補者には、あの〇〇会社を紹介したいとすぐに思い浮かぶ
現在の状況を鑑みてA、BではなくCの方針で決定。紹介会社のアドバイスにより、CAさんには更に具体的なペルソナイメージを伝えた方がいいだろうということに。例えば、実際に転職して活躍している社員をモデルに、〇〇業界の〇〇会社にいたがこういうところが嫌で転職した、この会社に入って不満足なところがこのように解消されて、このように活躍できているといった具合。これを実現するべくCAさんの頭に残るような、ペルソナストーリーをまとめ共有することで決定。

▶次回はCAさん同席のもとミーティングを行う
紹介会社側から、現場の社員の声をもっと聴ける機会があればCAさんも連れてきたいという言葉を貰う。理由は候補者に対して、よりリアルな情報提供に繋がるのでありがたいとのこと。これも実施することで決定。

以上いかだったでしょうか。紹介会社との継続的な情報交換とリレーション構築は、紹介数に少なからず影響してきます。また適切な情報提供には、自社側での情報整理・更新と、紹介会社側との定期的な擦り合わせが不可欠です。ただ、なかなか手が回らないことですよね。これは他社も同じだと思います。しかしだからこそ、実行できれば中途採用力の向上に繋がりやすいポイントだともいえますので、ぜひご検討いただければと思います。

平山博喬
クライアントパートナー

「もっと頼っていただける人間になりたい」 組織・育成・ブランディング・マーケティング・プロモーションまでマルチな企業支援を目指します!プライベートでは体を動かすことが好きでいろんなスポーツに手を出しています。ひさびさにお会いする人にはいつも背伸びた?とか痩せた?と言われますが、食べるのも飲むのも大好き!行きましょう!


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