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採用コラム

今、採用ブランディングの必要性が高まっている理由

小緑直樹

◎採用ブランディングとは?

採用活動は、「入社する1社」を選んでもらうためのコミュニケーション活動と言えます。ターゲットとする学生から、「他にはない会社」「唯一無二の会社」と感じてもらえるほど、自社を選んでもらえる可能性が高まります。採用コミュニケーションを通して、自社の価値を高めていくこと、それが「採用ブランディング」です。

採用ブランディングの詳細については、以下の記事を参照ください。
「採用ブランディングってなんぞ?」
https://jumpers.jp/wps2020/media/branding/3098

◎今、採用ブランディングの必要性が高まっている理由

経団連が就活ルールの廃止を決定しました。企業の採用市場も、学生の就職活動も大きく変動しています。そのような中、採用ブランディングの重要性は、ますます高まっています。
その理由を考えてみると、以下のような、マーケット状況があります。
1)高止まりしている売り手市場
2)就職活動期間の二極化
3)学生と企業の接点の多様化

以下に、この1)~3)の理由を具体的にまとめていきます。

1)高止まりしている売り手市場
求人倍率は7年連続で上昇し、直近の19年3月卒においては、1.88倍。企業の求人に対して、38.1万人の人材不足という状態です。(リクルートワークス研究所より)半数以上の企業が採用目標数を充足できていない状況も何年も続いています。
明らかに採用の難易度が高まっているのがここ昨今の状況。難易度が高くなっているからこそ、場当たり的に採用活動からの脱却が必要です。年々自社の採用力が高まっていくような戦略的な採用活動が求められています。採用コミュニケーションを通して、自社の価値を高めていく採用ブランディングは、戦略的な採用活動の中心になります。
※参考記事
「場当たり採用」が会社を滅ぼす?
https://jumpers.jp/wps2020/media/recruiting/4915

2)採用活動期間の多様化
2016年(17新卒)から、倫理憲章により企業側の情報提供期間が実質3か月に短縮されました。19新卒の2018年7月1日時点での内定率をみると、81.8%となり採用活動の短期決戦が年々加速しています。
一方、倫理憲章の影響からインターンシップが流行し、夏から学生をつなぎ留め続ける企業も年々増えています。インターンシップから採用を考えている会社にとっては、採用活動は長期決戦になったともいえます。
さらに、経団連の就活ルールの廃止を受けて、1,2年生にアプローチをする企業も増えることが予想されます。そのような企業にとっては、超長期決戦と言えます。
つまり、短期、長期、超長期と、企業によって、採用活動期間が大きく分かれる時代に突入しています。
短期であれば、限られた接点の中で、いかに他社と差別化が図れるかが重要となるし、長期、超長期であれば、戦略的なコミュニケーション設計が必要になります。
活動期間が多様になるからこそ、ターゲット学生にどのように自社を認知してもらうかの、自社なりの「顔づくり(採用ブランディング)」が求められるようになります。

3)学生と企業の接点の多様化
リクナビ、マイナビといった就職情報サイト、合説、学内説明会、インターンシップといった従来のものに加え、SNS、新卒紹介、リファラル、Webセミナー、ダイレクトリクルーティング、など、新しい接点が毎年どんどん生まれています。チャネルが増えているからこそ、バラバラに機能させるのではなく、「採用コンセプト」を中心に、一貫性と連動性をもったコミュニケーション設計が必要になります。
各施策を束ねるような力強いコンセプトを打ち立て、採用ブランディングが形成できると強い採用が実現していきます。

採用コンセプトの作り方については、以下の記事を参照ください。
「採用コンセプト」とは何か?どうやって考えればよいものなのか?
https://jumpers.jp/wps2020/media/recruiting/4134

◎まとめ
いかがだったでしょうか?採用マーケットからも採用ブランディングの必要性は年々増しています。また、採用ブランディングの構築は早いほど、自社の「顔」認知形成されやすくなります。もし、採用ブランディングについて課題感や必要性を感じていらっしゃれば、気軽にお問合せ頂ければ幸いです。

小緑直樹
クライアントパートナー

「採用」や「組織」に関わる仕事は、よりよい日本、さらにはよりよい世界を創っていく上での最適な人材活用に携わる ことだと思っています。そんな大きな思いを忘れず日々仕事に打ち込んでいます。趣味のジャグリングはいつでも披露します!


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