STRUCT REPORT
採用コラム

人間関係はストレスに最良の薬?!

石川沙絵子

まずは下記の問いに答えてみて下さい。

・この1カ月間に何人の友人や親戚と会いましたか?
・友達は何人いますか?
・いくつのサークル、クラブ、その他の団体に所属していますか?
・困った時相談したり、助けてくれたりする人は何人いますか?
・この1カ月間に家族と何回将来について話しましたか?

「ストレス」というキーワードを聞かない日はないぐらい、私たちは日々様々なストレスと向き合いながら生きています。こうしたストレスに耐える力のもととなったり、ストレスの影響を弱める役割として、今ストレス研究において最も注目を浴びているのがソーシャルサポートです。簡単に言うと、家族、友人、職場、地域における良質な人間関係の中でやりとりされる支援のことで、ソーシャルサポートを多く持てる人ほどストレス耐性が高いと言われています。逆にソーシャルサポートが少ない人は、心疾患、事故、自殺、うつ病、不登校、潰瘍、などが生じやすいという研究結果も出ています。

冒頭の質問は、ソーシャルサポートの質を判断することはできませんが、人数や回数などによって、今自分はどれくらいのソーシャルサポートを持っているのか、ある程度客観的に判断することができます。多くの人の支援があれば、喜びや悲しみを分かち合えたり、有益な情報や的確なアドバイスをもらえたり、ストレスを乗り越えるための資源を多く持つことができます。人間関係はストレスの原因となる側面もありますが、逆にストレスに最良の薬でもあります。改めて、家族、友人、職場、地域など、今の人間関係を見つめ直し、より豊かな人間関係を築けるよう努力して、ストレス社会を力強く生き抜いていきたいなと思いました。

石川沙絵子
クライアントパートナー

「調和のとれた社会づくり」というビジョンに向かって、働く一人ひとりが強みを発揮できる組織づくりをめざしています。また、一人でも多くの女性が活き活きと働ける社会をテーマにした活動も広げています。プライベートでは三児の母。


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