採用で「やらないことを決める」のも重要だ
ダイレクトリクルーティング、インターンシップ、リファラル、ミートアップ・・・
近年、新卒・中途問わず採用手法も非常に多様化していて、何となく、「うちもやらなきゃ!」と思っている採用担当の方も多いのではないのでしょうか?
「経営とは、やらないことを決めることだ」といいますが、採用も全く一緒だと思います。
選べる選択肢が増えている中、「何をやろう」から発想をすることはあっても、「これはやらない」を意思を持って決められている会社は少ないように感じます。
なぜ「やらない」が重要なのか?
色々な所で言われてはいますが、昨今の採用マーケットは、
・新卒・中途共に求人倍率は右肩上がり
・新卒採用は経団連の指針もなくなり自由化へ
・母集団形成ツール、応募者管理ツールの多様化
・働く個人の価値観の変化
など目まぐるしい変化がおきていて、マーケットにあおられるように、あれも、これも、となりがちだなと感じています。こうした流されやすいマーケットの中では、「やらない」を決めて、逆に「やる」と決めた戦略を徹底的に実行し、PDCAを回していくことこそが益々重要になってきます。
「やらない」を決める基準は?
・会社のビジョン・方向性
・採用までの時間軸
・欲しい人材
・マンパワー
・予算
・社内の協力体制
などによって「何をやるか」「何をやらないか」は変わってきます。単純に、「この媒体は効果がでなかったから」だけではなく、「会社のビジョンに沿って考えると、この媒体の活用は適切だったか?」まで検証してみる必要はあると思います。
採用成功企業の事例は簡単に手に入るようになりました。そこでは「何をやったか」が語られていますが、実はよくよく話を聞いてみると、「意思を持ってやらなかったこと」もその裏に隠されています。
これから21新卒の計画も本格化してきます。ぜひ20新卒の振返りの際に、「何をやらないか」も洗い出してみてください。そうすると、自ずと自社らしい採用戦略が見えてくるかもしれません。
石川沙絵子
クライアントパートナー
「調和のとれた社会づくり」というビジョンに向かって、働く一人ひとりが強みを発揮できる組織づくりをめざしています。また、一人でも多くの女性が活き活きと働ける社会をテーマにした活動も広げています。プライベートでは三児の母。
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