管理職昇進!えっ、なりたくない?
「来月からマネジャーになってほしい。昇進おめでとう!」「いや勘弁してください。今のままでいいです。おねがいします」。そんな「管理職拒否」の人が急増しているそうですね。確かに今の管理職は魅力が薄くなっているのも事実です。というのも管理職になっても、
→「残業代がつかない。管理職手当があっても、メンバー時代とあんまり差が出ない」
→「メンバーの仕事まで見に行くとなると業務負荷が増えすぎる」
→「現場でやっている方が、お客さんとの接点があって仕事が面白い」
→「自分の上司とメンバーに挟まれていつもストレスフル。責任が重い」
→「自分の意にそぐわないことも、時にはメンバーに伝えないといけない」
わかりますよね。給与が多少高くても権限があっても、「気楽な」メンバーの方を好むのもうなずけます。
●管理職なりたての人は、逃げ出したくなっている
メンバーである時は、自分の上長のことを、「俺ならこうするのになあ」「なぜできないんだろう」「メンバーの気持ちをもっと大事にして欲しい」と思うものです。ただ、いざ自分がその管理職の立場になってみると、これがなかなかできないもの。昇進当初の数ヶ月は意気込んで突っ走るものの、いつの間にかメンバーとの距離も出てきてしまい失速。「なぜできないのだろうか」「どうすればいいのかまったくわからない」。。そのうち、「メンバーに言っても反発されるだろうな」と言動や行動すら止まってしまう。。。私自身もそうでしたし、今も何度も遭遇するケースです。
●「こうしたい、ああしたい」を思い出してみる
部下であるメンバーが何を大事にしているのか。メンバーが何を考え、なぜその行動をしたのかの裏側を聞く。これは今一度やらないと始まらないですね。いつまでも自分の考えの押し付けだとうまくいかない。コミュニケーションはもちろん大事ですね。と同時に、自分が今何を本当にしたいのか、仕事の意味や目的が何だったのかを立ち止まって考えてみることをおすすめしたいです。管理職になると、「あれもやらないと」「これもやらないと」とあれやこれやのタスクに振り回されがち。そこばかりに気になって、自分が本来目指している「組織と個人のあり方」が見失われてしまうのです。その人の持っている「ありたい組織や個人の姿」ってとっても素敵でパワフルなのに、すっかりどこかへ行ってしまっている。とってももったいないですね。管理職である自分が生き生きしていないと組織は絶対に元気にならない。たまには自分がやりたかった「ありたい姿(どんな姿にしたかったのか)」をあらためて思い出してみるのもいいかも知れません。
大和直紀
クライアントパートナー
事業の前進、個人・組織の育成を人生のテーマに、お客様の懐に深く入り、ハンズオンで事業の発展、改革に関わっていきます。四国のお寺巡りをやっております。そんな話もどうぞ。
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