【新卒採用】21卒向けインターンシップ「学生の本音」って!?
もはや、インターンシップ(就業体験)と言えるのか!?
2019年11月14日の日経新聞(電子版)にて、下記のような記事がありました。
「就職情報大手のマイナビは14日、2021年春卒業予定の大学生・大学院生の9割超がインターンシップ(就業体験)の参加に応募済みだと発表した。10月時点の調査で、応募者の割合は前年同期より10ポイント以上高く、過去最高となった。
インターンの選考に落ちたことのある学生も5割を超え、就職活動の入り口となるインターン自体が狭き門となりつつある。」
本来、インターンシップ(就業体験)とは、企業が学生に就業体験の場と機会を提供し、そこに学生が“試しの仕事体験”をすることによって、社会人の準備をしていく(=その仕事は志向と合うか。共感できるか。)という意味合いが大きかったはずです。
しかし、経団連の就活ルール廃止の発表をきっかけに「インターンシップ=志望企業にエントリーするための入り口」となっています。
これまでは3月広報開始というタイミングの時に、説明会に参加(1時間~2時間くらい)し選考を受けられていたのが
21卒採用では「半日、1日のインターンシップという長時間の説明会ともわからない」イベントに参加することが必須となり、そのイベントに参加することが選考の前提となっています。
結果的に学生の時間的拘束は増え、人事の方々の割く時間も増え仕事に忙殺されてしまうという。。
こういった状況は健全なのでしょうか。
しかも、学生の声を聞くと、
「インターンシップ期間(プレサイト期間)は準備期間と捉えていない。就職活動本番だと思っている。」
「志望業界を絞り込んでいて、志望業界のインターンシップにたくさん参加している。」
「周りの友達は、20社、30社のインターンシップに参加していて、結構、焦る。」
「3月までには就活を終えたいと思っている。」
と。。。もはや、インターンシップという名の“会社説明会”である。
果たして、インターンシップの定義が変わってしまっていいのだろうか?
学生は一生に一度の就職活動、企業は事業成長のために欠かせない貴重な人財獲得の機会。
その重要な局面であるからこそ、インターンシップという取り組みはとても重要であると思うし、貴重な機会だと思います。
ひと昔前、「会社説明会の工夫が採用活動の差別化のひとつ」ということで弊社にも説明会プログラムの開発支援の依頼が
多数ありましたが、今では、「インターンシッププログラム内容の充実度が“学生との共感接点”を作る機会」と言っても過言ではないでしょう。
インターンシップは一方的に企業側が言いたいことを訴求したとしても、採用したい学生はファンにはなりません。
つまり、インターンシップは今も昔も「学生と企業の共感の接点をつくるための取り組み」であることを忘れてはいけません。
早期化しているから、「とりあえずインターンシップをやらなくちゃ!」は今どきの学生には通用しません。
「企業が伝えたいこと×学生が知りたいこと」をインターンシッププログラムに変換させることが共感の接点をつくる。
そのためのポイントは、
▼自社が採用したい学生を明確にすること(=ペルソナ設定)
▼採用したい学生の心理状況を把握すること(=就職行動プロセス設計)
▼採用したい学生×心理状況が合致したプログラムであること(=コンテンツプラン企画)
の3つが重要です
採用したい学生と共感の接点を作りたいという人事の皆さま、上記ポイントを意識したインターンシッププログラムを企画してみてはいかがでしょうか。
吉田健志
取締役 クライアントパートナー
モットーは「素直・感謝・謙虚。そして、情熱的に」。常に、感謝の心を持ち、謙虚な姿勢で、素直に耳を傾け、お客様のステージUPに汗をかきながら伴走することを誓います。趣味もジョギングで、皇居などでの伴走も大歓迎です(笑)
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