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【マンスリー採用ウォッチ1月】2024年ベスト採用マーケットデータはこれだ!内定承諾と辞退をわけるポイントを解説

7月よりスタートしたショートセミナー「マンスリー採用ウォッチ」
このセミナーは、毎月公開される最新市場データを弊社代表取締役YouTuberの増渕が読み解き、採用活動におけるポイントを30分で解説するオンラインセミナーです。

1月は、過去最多のお申し込みをいただきました!ありがとうございます。2025年もみなさんのお役に立てるような情報提供をしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、今月のテーマは、「2024年のベスト採用マーケットデータ」を中心に解説します。
引き続き、できる限りリアルタイムに近い「旬」のデータをお届けし、みなさまからの質問にも「その場で」お答えしておりますので、是非ご視聴ください。本記事では、セミナー内容をまとめています。

●採用マーケットデータof The Year2024

増渕が選ぶ「採用マーケットデータof The Year2024」は、パーソル総合研究所による「新卒者の内定辞退に関する定量調査」です!2024年の採用マーケットに関する情報がとてもわかりやすくまとまっており、勝手ながらベスト採用マーケットデータに選ばせていただきました!
これからご紹介するデータからは、内定承諾と内定辞退をわけるポイントや学生の傾向が見えてきますので、今後の採用活動の参考にしていただけましたら幸いです。


●就活の活動量

まずは、就職活動の基礎情報として、「就活の活動量」および「職場に望む条件」に関するデータをご紹介します。

出典:パーソル総合研究所 新卒者の内定辞退に関する定量調査

調査結果から読み取れることとして、「10社の企業を受けて、内定4社、辞退3社」というのが平均値といえそうです。このデータからも、手当たり次第受けているのではない、ということがわかると思います。企業側からは、「応募が集まりにくい」という声が多く聞かれることからも、学生の厳選就活傾向が伺えます。一方で、各種就職情報サイトについては複数登録する傾向にあり、情報収集感度の高さも垣間見えます。


●職場に望む条件とは?

次に、職場に望む条件としては、「職場の人間関係がよい」「雇用が安定している」「仕事と生活のバランスが取れる」が上位になっています。勤務地や給与などの条件面が重視される「就活生のドライ化傾向」が高まっている中、「職場の人間関係・雰囲気」を最重要と考えるのは、昔と変わらない点でもあり注目ポイントかと思います。

出典:パーソル総合研究所 新卒者の内定辞退に関する定量調査

●内定承諾企業への志望度の変化

内定承諾企業への「志望度の変化」に関する調査では、内定承諾をした企業が「一貫して第一希望だった」と回答した学生は4割程度でした。6割の学生は、「面接」を通して志望度が逆転していました。
リクルートさんによる別の調査でも、志望度が上がったシーンの1位に面接、2位にインターンシップがランクインしており、面接で志望度の変化が起きやすいというのは、改めて認識しておいた方がよいポイントです。

また、インターンシップの実施形式では、新規事業提案等の「特別プロジェクト系」よりも、社員や社長・役員との交流がある「交流型」の方が、内定承諾につながる確率が高いという結果も出ています。後ほど詳しく解説しますが、インターンシップで現場社員に協力を仰ぐ際のエビデンスにもなると思いますので、ぜひご活用ください。

出典:パーソル総合研究所 新卒者の内定辞退に関する定量調査

●内定承諾企業と辞退企業の入社後イメージ

入社後の働き方に関するイメージについて、内定承諾企業と辞退企業との差が大きいのは「仕事と仕事以外の生活バランス」「希望する勤務地」「産休・育休のとりやすさ」「職場の人間関係」でした。

出典:パーソル総合研究所 新卒者の内定辞退に関する定量調査

入社意欲にプラスの影響となる働き方のイメージをまとめると下図のようになり、「職場の人間関係がよい」「社会貢献できる」「働きやすさ」のイメージが持てると、内定辞退抑制や入社意欲向上の鍵となりそうです。

出典:パーソル総合研究所 新卒者の内定辞退に関する定量調査

●内定承諾企業と辞退企業のインターンシップ

調査によると、内定承諾企業のインターンシップに参加した学生は47.0%、内定辞退企業のインターンシップに参加した学生は44.2%、両方のインターンシップに参加した学生は31.0%でした。内定承諾企業のインターンシップ参加率の方が高いことがわかり、やはり、インターンシップで出会った会社に応募をし、その中から内定を獲得する学生が多いようです。
また、内定承諾企業と辞退企業では、プログラム内容で大きく差が出ていることもわかりました。現場社員や社長・役員との「交流型」は、内定承諾企業が辞退企業よりも17pt高くなっています。逆に、企画・提案等を行う「特別プロジェクト系」は辞退につながる可能性も高いようです。そのため、実務に近い経験をしながら、社員とも交流できるプログラムが内定承諾につながりやすいといえそうです。

出典:パーソル総合研究所 新卒者の内定辞退に関する定量調査

●内定承諾企業と辞退企業の面接

内定承諾企業と辞退企業の面接では、「回数」に大きな差はなく3回程度が平均的でした。面接で聞かれたことでは、「学生時代に力を入れたこと」「入社後にやりたいこと」「長所や短所」が上位3つに挙がり、こちらも大きな差はありませんでした。
社員の印象について、内定承諾企業と辞退企業で差が出たところでは、面接官・採用担当者(人事担当者)・リクルーターの印象でしたので、就活生と接する際の参考になるかと思います。

出典:パーソル総合研究所 新卒者の内定辞退に関する定量調査

また、面接後に面接企業側からの感想やアドバイスがあったかどうかも、内定承諾と辞退に影響を与えていることがわかります。採用担当者(人事担当者)から、面接後のFBや内定につながった理由などを伝えることの重要性が伺えるデータです。

出典:パーソル総合研究所 新卒者の内定辞退に関する定量調査

●内定者フォローの実態

内定者フォローについて、「実施割合は低いけれど、内定承諾に効果的」という重要な内容に、「社内・施設見学会」「社長・役員との懇親会」「社員との個人面談」「社内イベントへの参加」があります。こちらもインターンシップ同様に「交流型」が多い点が注目ポイントです。
おすすめしているのが、社員との交流を含めたオフィスツアーです(バーチャル可)。待遇や福利厚生重視の学生が増えていることを受け、労務管理や教育研修部門から改めて社内の説明をしてもらうプログラムを内定者フォローに取り入れると非常に有効かと思いますので、参考にしていただければと思います。

出典:パーソル総合研究所 新卒者の内定辞退に関する定量調査

●まとめ

内定承諾企業と辞退企業の違いについて、まとめたサマリをご紹介します。本記事で取り上げていない調査項目についても、本編「採用ウォッチ1月」でも解説しておりますので、動画も併せてご覧ください。

出典:パーソル総合研究所 新卒者の内定辞退に関する定量調査

◎本編「マンスリー採用ウォッチ1月」の動画では、リクルートワークスによる「採用見通し調査」より、企業規模・業種別の2026年新卒採用予定数や、学情さんによる「2025年卒学生の就職意識調査」より、入社先でのキャリアに関するアンケート(いずれは管理職になりたいですか?など)、マイナビさんの「2025年卒 大学生就職意識調査」をご紹介しています。併せてご覧ください。

以上、今月のマーケットデータでした。採用活動に少しでもお役立て頂けましたら幸いです。
動画は、以下よりご覧いただけます。 来月以降のご視聴もお待ちしております!

採用ウォッチ1月

ジャンプ株式会社
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