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STRUCT REPORT
人材育成

パソコンを使えない若者が増殖中

辻隆斗

「ちょっと聞いてくださいよ。最近はパソコンもろくに使えない新入社員が増えてきているんです。だから新人研修にパソコンのトレーニング入れなくちゃいけないんですよ。こんなことで日本は大丈夫なんですかね。日本が世界からどんどん取り残されていっちゃいますよ。若いやつら危機感なさすぎですよね。困ったもんですまったく」

ある会社の教育担当者がこうボヤいたんです。どこか優越感を感じさせる笑みを浮かべながら。

私もびっくりして「いやーそれは大変ですね」と一度は言ったもののと、何か引っかかるものがあります。これは本当に若者がダメという話なのだろうか・・・以下私の脳内妄想です。

入社後にパソコンを使えなければ仕事にならない。だから使えないのであれば習得しなくてはならない。それも入社後できるだけ短期間に、いや入社前に使えるようになっておいて当然だ・・・これはここ20年でできあがった常識だ。当初は若者の方があっと言う間に習得し、ついて行けない中高年層が苦労するという構図だったが、今はそれが逆になっているわけだ。いや待てよ、逆になっているのではない、と考えることもできるのではないか。そうだ。昔も今も若者が新しい時代をつくっていくのだとすれば、これはパソコンの終焉の始まりを意味していると考えたらどうだ?(脳内妄想終了)

考えてみれば彼らのコミュニケーションツールはスマホであり、今やパソコン並みの性能ですから不便は感じないのです。文字による意思疎通はSNS、文字入力はフリック入力、音声による文字入力の精度も近年は飛躍的に向上しています。不便どころかどんどん便利になってきています。パソコンの入り込む余地がないわけです。にもかかわらずキーボード入力のために、あの職人技のようなタッチタイピングを時間をかけてマスターすることに意義を見出すでしょうか。おじさんたちにやれと言われて渋々やる素直な若者たちもいるでしょうが、心の中ではアホらしいと思っているはずです。事実、卒論をスマホだけで書き上げた学生も出てきているくらいですから。

これはシフトではないでしょうか。次世代のニーズが顕在化しつつあるのではないでしょうか。だとすれば時代はキーボード入力などという面倒な操作を伴うパソコンの価値が下がっていく方向に流れていくはずです。若者の「テレビ離れ」「車離れ」と言われますが、いずれも時代とずれていて魅力がないと感じた若者が行動した結果起きている現象です。そのうち「パソコン離れ」という言葉も聞かれるかもしれません。

パソコンを使えない若者を見てあなたはどう思いますか?遅れていると見るか、先を行っていると見るかは、あなた次第です。

辻隆斗
取締役 クライアントパートナー

前職は人事を担当。会社全体の仕組みから社員一人ひとりのケアまで、幅広い視点から会社や組織の活性化に貢献します。既存の概念にとらわれることなく、常に柔軟に考えることを心がけています。趣味は料理。食べるのも作るのも大好き!


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