STRUCT REPORT
採用コラム

赤ちゃんと一緒に働くをやってみてわかった5つのこと

石川沙絵子

私はジャンプにジョインした後、2人目、3人目の出産を経験したのですが、産後の働き方も自分で決められる環境でしたので、赤ちゃんと一緒にどう働こう?と私なりに働き方の実験をしていました。3人目はこの春、約1年間の自宅保育を終えて無事に保育園に入れたので、赤ちゃんと一緒に働いてみてわかったことをまとめてみたいと思います。

1、作業時間が細切れでしかとれない。

月齢にもよって変化はありますが、日中1時間以上まとまって寝てくれるのは生後2~3ケ月までで、それ以降は起きている時間も長く、動き回って落ち着かない状態になります。パソコンに向かって1~2時間集中、なんてことはめったにないので、企画をたてたり、集中して考えを深める必要のあるタスクは常に頭の隅に置いておいて、「ながら」で考え続け、パソコンの前で作業する時間は最小限で済むように、細切れでも大丈夫なように仕事を組み立てていました。

2、朝の子連れ通勤はやっぱりキツイ。

何度か朝のMtgに参加するために、生後3~4ケ月の赤ちゃんと通勤時間帯の電車にのりましたが、やっぱりきつかったです。正味15分ぐらいしか電車に乗っている時間はないのですが、ギュウギュウの車内で大荷物を抱え、赤ちゃんが押されないように場所を確保して、そこから泣かないことを祈りながら過ごす15分は気が気でなく、無事に目的の駅に着いた時には一仕事終えたかのような脱力感があります。時々子連れ出勤をされている方を見かけますが、本当に頭が下がります。企業内託児所の設置も進んでいるようですが、都心の通勤時間帯に小さな子どもと電車に乗るのは、大人にも子どもにも非常にストレスがかかるなと個人的には思います。在宅勤務など、通勤を前提にしない働き方がもっと進めば、「子連れ復職」という選択肢も増えるのでは、と思います。

3、赤ちゃんの体調管理、ご機嫌とりこそ最大の準備。

お金をいただいている以上、期日までに仕事をやり遂げることは前提なので、子どもの体調を理由にできませんでした、ということが極力無いよう、少しでも体調の変化が見えたら無理をさせない、期日までに余裕がある時は私自身も少し仕事のペースを落とす、などの工夫をしていました。また、外で赤ちゃんも同席して人と打ち合わせをする時は、打ち合わせ中に泣いたり騒いだりしないよう、逆算して授乳をしたり、赤ちゃんにも予定を伝え、「よろしくね」と言っておくことを欠かさずにしていました。赤ちゃんとはいえ、予定を伝えると心の準備をしてくれるようで、おかげ様で泣きっぱなしで打ち合わせにならない、ということはなかったように思います。

4、赤ちゃんがいてもできないことは意外と少なかった。

私の場合、2人目、3人目と子育てにもある程度慣れている状態で色々と働き方の実験をしてみたので一概にはいえませんが、少々肩身の狭い思いはしたけれど、概ねやってみてできないことはありませんでした。子連れ通勤はやってみてやっぱりしたくないなと実感しましたが、後は、打ち合わせ中に多少子どもが泣くのもしょうがない、日中ペースを乱されて夜に残りのタスクをやることになってもしょうがない、家事に手がつかなくても1週間単位で見て帳尻合わせればいいや、ぐらいの気持ちでとらえていました。

5、もっとグラデーションのある働き方があってもいい。

個人的には、生後6カ月から、週2日ぐらい、赤ちゃんと一緒に働くことをスタートさせることができると、ブランクも短く仕事もキャッチアップしやすくなるし、子育ての息抜きにもなるし、保育園に預けた後の生活スタイルのシミュレーションもたてやすくなるし、いいことがたくさんあるなと感じています。「保育園に預けない(預けられない)=働かない(働けない)」、「保育園に預ける=働く」といった二者択一ではなく、もう少し色々な働き方を選べる制度、サポートがあるといいのにな、と思います。

赤ちゃんと一緒に働くことを通じて、働くと暮らすが繋がって、以前は両方のバランスを保つことに精いっぱいだった状態から、時によって軸足が行ったり来たりしてもよいものなんだ、といい意味で肩の力を抜いて捉えることができるようになりました。これからも子どもの成長に合わせて自分なりに試行錯誤しながら、その時にフィットした働き方を見つけていきたいと思います。

石川沙絵子
クライアントパートナー

「調和のとれた社会づくり」というビジョンに向かって、働く一人ひとりが強みを発揮できる組織づくりをめざしています。また、一人でも多くの女性が活き活きと働ける社会をテーマにした活動も広げています。プライベートでは三児の母。


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