パソコンを使えない若者が増殖中


何年か前から「専業禁止」なるセンセーショナルな言葉とともに、副業を推奨する会社が現れ始めました。これはその後もベンチャーを中心に浸透してきており、将来は職業を複数持つのが当たり前の、いわゆる副業から複業の時代などとも言われています。また先日ヤフーが週休3日制の導入を検討中、数年以内の実現を目指していると発表しました。同社は既に副業を認めており、さらに遠距離通勤者を支援する新幹線通勤解禁、自転車通勤を認める駐輪場設置、在宅勤務推進など、社員の多様な働き方を支援する施策を矢継ぎ早に打ち出しています。
このような世の中の動きに照らしてみると、ジャンプは進んだ会社です。ジャンプは創業メンバーである安井は当初から複数の会社を掛け持ちでした。よってその後の社員にも、自然とそのスタイルが許される形で現在にいたっています。その後安井は山梨に家を建てましたので、週末を含む3~4日は山梨の自宅で、残り3~4日を東京で仕事をしています。ちなみにこのスタイルはまだ真似する社員は出ておりません。何はともあれ、「週休3日」や「専業禁止」などのニュースを見ると、ジャンプではとっくに実現していることなので、あ、うちはもしかして最先端企業なのかもと思います。
ちなみにですが、こうした新しい制度によって会社が得られるメリットは少なくないと思われます。まず社員を束縛する要因を減らすことで離職の防止につながるでしょう。また社外や他業界の情報やノウハウが社員によって持ち込まれることで、社内が活性化したり画期的なアイデアが生まれることが期待できます。また、会社に寄りかかって生きていこうとする、いわゆる依存体質の社員を減らせる一方で、地理的条件が緩和されることも合わせて、優秀な人材を獲得できる可能性も広がると考えられます。
一方で、社員にとってもメリットがあります。一つは子育てや介護などによって生活スタイルが変化しても、離職を伴わない対応がしやすくなること。それから社外や他業界との交流がしやすくなり、個人としての人材価値の向上のチャンスが広がることなどが挙げられます。ただ、このような制度を有効活用できる人はそれほど多くないかもしれません。特に人材価値の向上につなげられる人は、いわゆるハイパフォーマー、優秀な社員に限られてくると思われます。自分で考え、自分で行動し、勝手に成長することができる人、どこへ行ってもやっていける人にとっては大いに喜ばしいことですが、彼らは残念ながら少数派です。大多数の普通の人たちは相対的に格差が広がり、ますますやりにくい世の中になっていくと言えるでしょう。特に社会人未経験の新卒の若者たちで言えば、いかに必要な経験を積んで、どこででもやっていけるような人材へといかに成長できるかが将来を大きく左右すると思います。
前職は人事を担当。会社全体の仕組みから社員一人ひとりのケアまで、幅広い視点から会社や組織の活性化に貢献します。既存の概念にとらわれることなく、常に柔軟に考えることを心がけています。趣味は料理。食べるのも作るのも大好き!
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