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採用コラム

新卒採用の会社説明会で「他の会社と違う!」と思ってもらうための工夫

小緑直樹

■多くの会社に埋もれてしまう危険

採用広報解禁が3月、採用【選考】活動解禁が6月となり、昨年と比較して、実質的な会社説明会期間が3ヶ月短くなった今年の採用活動。

学生は短期間にたくさんの会社説明会に参加することになります。毎日のように新しい会社との出会いがあり、どんどん情報が更新されていきます。そんな中、自社の説明会に参加した学生から「他の多くの会社説明会と同じだった」という印象を持たれてしまうと・・・。恐らく『すぐに忘れられてしまう会社の1つ』となってしまいます。

今年はより一層、会社説明会を通して「この会社、なんか違う!」と学生に思ってもらうことが大切になります。もちろん、最も大切なポイントは「説明会のプログラム」です。ですが、プログラムが始まる前のちょっとした工夫でも「この会社、なんか違う!」と思ってもらうことが可能です。
今日は、私がクライアントさまご支援の現場でも実践している、学生満足度を向上させる会社説明会開始前の【ちょっとした工夫】をお伝えします。

■「他の会社とちょっと違う」を創りだす鍵は説明会前

自社の説明会を思い出してみて下さい。「学生が前のスクリーン方面を向き、沈黙しながら開始時間まで待つ」こんな状況ではありませんか?もし、多くの会社でありがちなこのような状態であれば、改善の余地があります。説明会開始前に、参加学生同士の会話が進み、会場全体としても賑やかな状態を醸成できるだけで、学生は「なんかこの説明会雰囲気いいなぁ、居心地いいなぁ」という意識を持ってもらえます。

そのためには、まず会場レイアウトをグループ(島)形式にすることをオススメします。机2つか3つをくっつけて周りに椅子を配置する形式になります。同じグループメンバーの学生同士、顔を見ながら会話ができる状態にします。

また、島になっている机には、飲み物や手軽に食べられるお菓子などを用意しておきます。飲み物は、グループで1本2リットルのペットボトルと紙コップがおすすめです。大きなペットボトルにすると、グループメンバーの紙コップに飲み物をくみあう際にコミュニケーションが生まれやすくなります。
そして、前の投影スライドには、以下のようなスライドを投影します。

説明会画像イメージ

漠然と「自己紹介してお待ち下さい」だけでは、大学と名前を伝え終わった瞬間、しーん・・・なんてことも多々あります。ただ、このように、自分や他人のパーソナルな一面が垣間見れるようなテーマがあると、初対面でも親近感を覚え、グループメンバーで盛り上がりやすくなります。

その際、会場に流すBGMの大きさは少し大きめに設定するのがおすすめです。そうすることで、学生は少し大きめの声で話したり、身を前に乗り出して話したりするので、より盛り上っている雰囲気を醸成できます。

■工夫の積み重ねが内定承諾を生む

いかがだったでしょうか? このようなちょっとした工夫だけでも他の多くの会社説明会の雰囲気とは一線を画したものとなり、学生に与える印象が変わってきます。今回は、【説明会前】だけにスポットを当てましたが、説明会進行中、説明会後、面接前、面接中、面接後・・・などなど、学生接点の場でできうる工夫はたくさんあります。自社なりの工夫がつまった学生とのコミュニケーションの積み上げが、志望度の向上、さらには最終的な内定承諾につながると思っています。

是非是非、自社なりの「他社とはちょっと違う」を創りだす工夫を考えてみて下さい。

小緑直樹
クライアントパートナー

「採用」や「組織」に関わる仕事は、よりよい日本、さらにはよりよい世界を創っていく上での最適な人材活用に携わる ことだと思っています。そんな大きな思いを忘れず日々仕事に打ち込んでいます。趣味のジャグリングはいつでも披露します!


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