内定辞退者インタビューとは?採用改善につながる実施方法と学生の最新傾向
ショートセミナー「マンスリー採用ウォッチ」は、採用活動におけるポイントを30分で解説するオンラインセミナーです。毎月公開される最新市場データを、弊社代表取締役YouTuberの増渕が読み解きます。
今月は、「27卒採用目標における質量バランスの変化」などを中心に解説します。
引き続き、できる限りリアルタイムに近い「旬」のデータをお届けしておりますので、是非ご視聴ください。本記事では、セミナー内容をまとめています。
まずは、キャリタスさんによる『2027年卒・新卒採用に関する企業調査』をご紹介します。この調査は、約1000社を対象に年に一度実施されており、信憑性も高く参考になる情報だと思います。
採用見込み数の推移(全体)を見ると、ここ数年は「増加」が減り、「増減なし」が最も多い点は、みなさんも実感されている通りかと思います。ただ、注目すべきは、「減少」と回答する企業が明らかに増えている点です。最近のニュースでも、「新卒採用を減らす」と発表している企業の情報が取り上げられています。
生成AIの利用拡大による影響も耳にしますが、この調査を実施した段階ではあまり反映されていない可能性もありますので、来年以降の動向にも引き続き注目したいと思います。

新卒採用見込み数の減少傾向に伴い、「採用活動のスタンス」にも変化が表れています。採用活動のスタンスは、「人数の確保よりも学生の質を優先」という回答が72.1%で、前年調査の65.3%より6.8ポイント増え、3年ぶりに7割台に上昇しています。そのため、27卒採用は「量より質」を重視する点で、大きなターニングポイントになる可能性があります。この変化については、採用こっそり相談室「28新卒採用どんなマーケットになるのか?」でも解説していますので、併せてご覧ください。

同調査の「2027年卒採用の一番のテーマ」という質問では、一番のテーマとして最も多くの企業が「母集団の拡大」と回答したものの、前年よりも比率は大きく下がり(35.6%→30.5%)、一方で「採用重点層への訴求」が大きく比率を伸ばしていました(9.6%→15.3%)。ほしい層を明確にし、そのターゲット層に対しての見極めと惹きつけを強化するという動きが27卒のテーマになり始めています。今後の28卒採用についても、各企業で同様の傾向が見られるということを前提に、採用戦略を考える必要があるといえます。
面接開始時期について、26卒に比べて27卒採用では、10月~12月に開始する企業が増えていることがわかります。年内に面接を開始する企業が増え、結果として内定出しの開始時期についても11月~12月が増加。特に12月の内定出しは、26卒で11.0%に対して27卒は15.8%と大きく増加しました。

その他、27卒採用マーケットの傾向としては、以下のようなポイントが挙げられます。
【選考で重視する点】 7割以上の企業が「人柄・性格」を「とても重視」と回答(75.8%)文系・理系共にコミュニケーション能力を求める傾向。
【自社の採用活動の見通し】「非常に厳しくなる」と「やや厳しくなる」を合わせると8割を超える。ただ、前年に比べると、「厳しくなる」の割合はやや低下。
採用マーケット全体の傾向や過去との変化を知ることで、自社の現在地を把握する上でも大変参考になるかと思いますので、お役立ていただけましたら幸いです。
◎YouTube「マンスリー採用ウォッチ3月」では、同調査(キャリタス:27年卒 新卒採用に関する企業調査)より、「インターンシップのプログラム状況」「2026年採用選考の終了状況」なども詳しく紹介しています。ぜひ動画も併せてご覧ください。
次に、学生側の動向として内定状況をご紹介します。
キャリタスさんの調査によると、3月1日時点の内定率は51.7%でした。
秋から選考を始め、年内から内定出しをする企業が増えた影響で、1月~2月の内定率は前年を大きく上回っています。ただ、3月になると前年との差は少なくなり、以降も同様の動き(昨年並み)になると予測されます。そのため、自社の内定出しが昨年同時期と同じくらいの数であれば、順調と考えてよいと思います。

また、内定率調査ですが、同時期であってもマイナビさんやビズリーチ・キャンパスさんなど、調査によって数値に若干の差があります。その要因として、利用している学生層の違い(早期志向・上位校の利用比率など)やサービス特性なども考えられます。各調査の内定率を知ることで、チャネル設計をする上でも参考になるかと思いますので、今後も可能な限り広くお伝えできればと思います。
内々定が出始めるこの時期、学生の意思決定に影響を与える要素として見逃せないのが「保護者の存在」です。
マイナビの「就職活動に対する保護者の意識調査(2025年度)」によると、子どもの就職活動に「関心があった」と回答した保護者は全体で62.7%でした。また、「関心があった」と回答したのは、父親よりも母親の方が9.0pt高いこともわかりました。
保護者が知っている「話題の就活ワード」では、「勤務地ガチャ」「配属ガチャ」「早期選考」「ガクチカ」などが上位でした。やはり、就活の早期化や条件重視の傾向について認識している保護者も多いといえそうです。
また、保護者は「企業の安定性」「知名度」「働きやすさ(労働環境)」を重視する傾向があることも考察されています。こうした価値観は、学生本人の意思決定にも影響するため、企業にとっては「学生に選ばれるか」だけでなく、「保護者に納得されるか」も重要になっています。特に内定承諾のフェーズにおいては、企業理解を深める情報提供や、安心感の醸成が必要なケースも出てくるでしょう。
ここまで見てきた新卒採用の動きと対照的なのが、中途採用です。
リクルートワークス研究所の「中途採用実態調査」によると、企業の中途採用は採用予定数が増加傾向にあります。ただ、2026年度の中途採用数が「増える」と回答した企業は19.7%で、「減る」を上回ったものの、2025年度よりも3.7%ポイント低下し、プラス幅は縮小していました。やはり、採用マーケット全体としては、「数重視」から変化が起き始めているといえそうです。

一方で、2025年度上半期に中途採用における必要な人数を「確保できた」と回答した企業は41.5%、「確保できなかった」と回答した企業は56.6%でした。2021年度上半期以降、「確保できなかった」が上回る状況が続いています。

実際に、「中途採用を増やす」と「中途採用を増やせる」は大きく異なります。
実は、企業努力によって採用結果をコントロールしやすいのは「新卒採用」ですが、「中途採用」では、採用活動以外の「企業力」が採用結果に影響する割合が非常に高いです。そのため、中途採用数の目標を増やしても、企業力自体を高めないと採用成果が変わらない、という企業が多いのも事実です。
その他、興味深い点として、「副業・兼業形態での人材獲得に取り組む企業の割合が、5年間で約2.6倍に増加」というデータがあります。この点については、採用こっそり相談室の「HRレジェンド黒田さんと語ろう!」でも解説していますが、今後の経営テーマとして非常に重要なポイントだと思いますので、併せてご覧ください。
▼関連動画
【HRレジェンド黒田さんと語ろう!#3】「雇用・非雇用・不雇用」のマネジメントが人事の仕事に?
以上、今月のマーケットデータでした。今後の採用活動に少しでもお役立ていただけましたら幸いです。
動画は、以下よりご覧いただけます。来月以降のご視聴もお待ちしております!
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