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【マンスリー採用ウォッチ2月】26卒採用の内々定率は前年同時期比で何倍?オヤカクの現状・低学年層のキャリア意識は?

採用ウォッチ

ショートセミナー「マンスリー採用ウォッチは、採用活動におけるポイントを30分で解説するオンラインセミナーです。毎月公開される最新市場データを、弊社代表取締役YouTuberの増渕が読み解きます。

今月のテーマは、「26卒採用の内々定率は前年同時期比で何倍?オヤカクの現状・低学年層のキャリア意識は?」を中心に解説します。
引き続き、できる限りリアルタイムに近い「旬」のデータをお届けし、みなさまからの質問にも「その場で」お答えしておりますので、是非ご視聴ください。本記事では、セミナー内容をまとめています。

●26卒採用の内々定率は?採用の早期化はどれくらい進んでいるのか。

まずは、あさがくナビさんによる2026年卒内々定率調査をご紹介します。
2月度調査(2025年1月末時点)で、内定(内々定)を取得しましたか?という質問に対して、48.2%の学生が「はい」と回答しています。前年同時期が29.2%なので、19.0ポイント伸びています。

出典:あさがくナビ 2026年卒内々定率調査(2025年2月度)

12月の調査結果(11月末時点)でも、前年よりも高い割合で内定(内々定)を取得しており、早期化の影響が伺えます。 現時点では、半数以上の学生が1社以上の内定(内々定)を取得している可能性が高いと考えられます。
このデータの活用方法としては、前年同時期と比べて自社の内定(内々定)率がどのくらい増えているかをマーケットの傾向と照らし合わせることをおすすめします。

上記データ(12月~2月調査)の伸び率を参考にすると、昨年同時期の約1.4~1.5倍の内定(内々定)出しが進んでいるとマーケットの傾向と同等だと考えてよいと思います。

では、「早期化」は、具体的にどの程度進んでいるのでしょうか。
2月調査の内定(内々定)取得率の「48.2%」は、昨年の4月度調査(3月末時点)の「53.7%」より、やや低い数字です。そのため、昨年よりも1.5ヶ月~2ヶ月くらい前倒しで採用活動が進んでいると考えられますので、自社の進捗管理にも参考にしていただければと思います。
また、文理別では、理系の内々定率が54.4%(前月比+10.6pt)、文系45.2%(前月比+12.2pt)という結果でした。文系の内定(内々定)出しも早まっている印象です。

◎本編「マンスリー採用ウォッチ2月」の動画では、株式会社i-plugによる「26卒の就職活動状況に関する調査」をご紹介しています。内定状況や選考状況などの過去比較もできますので、併せてご覧ください。


●厳選就活傾向はまだまだ続く?

就職活動の早期化と並び、母集団形成の難しさを実感されている企業も多いかと思います。
株式会社学情による「2026年卒学生の就職意識調査(プレエントリー・選考参加)2025年1月版」では、プレエントリーをしたい企業数・セミナーに参加したい企業数・選考したい企業数につき、いずれも「10社以下」という回答が半数~6割を超える結果でした。
「プレエントリーしたい企業」の回答を前年の同調査と比較すると、2025年卒学生では半数弱に対して、2026年卒学生は半数を超えていることがわかります。

出典:2026年卒学生の就職意識調査(プレエントリー・選考参加)2025年1月版 株式会社学情
出典:2025年卒学生の就職意識調査(プレエントリー・選考参加)2024年2月版 株式会社学情

その他の、セミナーに参加したい企業数・選考したい企業数についても「10社以下」と回答する学生は昨年よりも増えており、学生の厳選応募傾向が伺えます。
「とりあえず応募してみよう」、「とりあえずインターンに参加してみよう」という傾向は年々少なくなり、インターンシップ開催時期には、すでにある程度の応募目星をつけていることがわかります。そのため、就活の早期段階でいかに自社の興味喚起を促せるかどうかが、あらためて重要なポイントです。

早期化の傾向を考えると、27卒採用の企画準備・設計をされている企業も多いかと思います。早めの段階から興味喚起を促し、絞り込まれるエントリー社数の1社に入り込めるよう今後6月~8月頃までの動きが非常に重要になると思います。

◎本編「マンスリー採用ウォッチ2月」の動画では、「マイナビ2026年卒大学生 インターンシップ・就職活動準備実態調査12月」をご紹介しています。インターンシップへの参加状況や企業のSNSページで見たいコンテンツ・NGコンテンツなど、学生の行動総量や志向が伺えますので、併せてご覧ください。


●オヤカクは有効?~就活生のホンネと親のホンネは?~

次に、オヤカクに関する調査(保護者の意識調査)をご紹介します。
「2024年度 就職活動に関する保護者の意識調査」(マイナビ)によると、子どもの就職活動に「関心があった」と回答する保護者は70.0%でした。前年比1.3pt減ではあるものの、前年同様7割台と関心の高さが伺える結果です。
また、子どもの就職活動に「不安になったことがある」と回答した保護者は、56.9%と半数を超えましたが、就職活動環境については、売り手市場を受け、「厳しい環境」と感じる割合は減少傾向でした。

次に、子どもが入社企業に求める特徴については、「経営が安定している」が前年度と同様に最多の回答(54.1%)で、前年より5.5pt増加していました。
増加幅では、「経営が安定している」に次いで「給与や賞与が高い」が前年比2.3pt増。経営状況の安定や待遇面の安心など、学生への調査結果と同様に保護者の安定志向も伺えます。

出典:マイナビ2024年度 就職活動に関する保護者の意識調査
出典:マイナビ 2025年卒大学生就職意識調査

子どもに働いてほしい企業の1位は、昨年に続き「公務員」という結果にも保護者の安定志向が表れているかと思います。保護者が選ぶ2位以降の企業と、学生の人気企業上位10位を比較すると、共通する企業もある一方で、保護者側のランキングには見られない企業が学生の人気ランキングで上位に挙がるなど、親子間での企業イメージやニーズが異なる点も認識しておきたいポイントです。

実際に子どもの内定企業から連絡をもらい、「良い印象を受けた」という保護者は、全体の7割という結果も出ています。具体的には、保護者向けに企業情報や商品に関する資料が送られてきたことに対する安心感や、誠実な姿勢など、子どもを評価してもらえたことへのうれしさなどがあるようです。アンケートからも、保護者へのアプローチは有効であろうと受け取れます。

出典:マイナビ2024年度 就職活動に関する保護者の意識調査

◎本編「マンスリー採用ウォッチ2月」の動画では、「マイナビ2026年卒大学生のライフスタイル調査」 もご紹介しています。就職活動だけでなく、学生の日常(サークル・部活動の参加率など)や将来のキャリアへの希望なども伺えますので、併せてご覧ください。


●大学生低学年層のキャリア意識は?

26・27年卒を対象とした大学生低学年のキャリア意識調査(マイナビ)によると、現時点では、大学卒業後に就きたい仕事・キャリアの方向性が「決まっていない」と回答した学生が微増しています。
一方で、大学1~2年生のインターンシップの参加経験割合は3年連続で増加しているという結果がでています。また、現時点でインターンシップに参加したことがない学生も含めて、72.5%の学生が今後は「参加したい」と回答していることから、参加意欲のある学生が多いことがわかります。

出典:マイナビ大学生低学年のキャリア意識調査(26・27年卒対象)

以上の結果から、低学年層はまだ就きたい仕事やキャリアの方向性が定まっていない傾向にあるため、低学年向けのオープンカンパニーは、採用ブランディングにおける「認知形成」として取り組まれることをおすすめしています
「低学年採用」については、以下の動画でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

【関連動画】採用こっそり相談室
最近話題の「低学年採用」にどう向き合うべき?

以上、今月のマーケットデータでした。採用活動に少しでもお役立て頂けましたら幸いです。
動画は、以下よりご覧いただけます。来月以降のご視聴もお待ちしております!

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