オンライン採用時代、学生は「採用サイト」のどこを重視しているのか。


リクルートによる合同企業説明会の延期、政府による大規模イベント中止要請など、新型コロナウィルスが採用活動に与える影響が出始めています。各企業の採用担当者さんも説明会や面接の日程調整、オンライン化、学生や求職者への個別連絡など対応に追われているという話が届いています。もちろん命が最優先、健康第一です。ただ、採用難のこの時代、中小企業においては求職者や学生との接点が減ってしまうと、さらに人材獲得が難しくなってしまう可能性もあります。一刻も早く改善に向かうことを祈るいっぽう、時間がないなかすぐにできそうな採用ツール活用はないか、少し考えてみました。
こちらはすでに導入、もしくは導入を検討している企業はあると思います。HARUKATA、インタビューメーカーをはじめ様々なオンライン面接ツールがあります。今回の件が契機となりオンライン面接が普及する可能性がありますが、「予算がない…」という企業も少なくないはずです。機能は制限されますが、例えば「Zoom」のように、無料でも100人同時接続可能なWeb会議ツールもあります。他には、「Whereby(旧:appear.in)」、「ハングアウト」等もありますので検討してみる価値はあると思います。
去年、大きくバズった採用ツールのひとつです。採用ピッチ資料を簡単にいうと、会社のプレゼンテーション資料です。これまでクローズドだった企業説明会で使用するスライドをオープンにするというイメージをもっていただくとわかりやすいかもしれません。SmartHR社さんが採用Webサイトで公開したものが有名ですね。なんでも公開後、応募が約5倍、閲覧数が40万回を超えたとか。面接時にも有意義なコミュニケーションができるようになったという報告もあるので、説明会資料を少しカスタマイズして、オンライン面接の前に求職者や学生の方に見てもらうとより訴求力が高まる可能性があります。
インターネット普及以前の採用活動では、いろんな企業が掲載されている冊子が学生の手元に郵送されていました。コロナウィルスの影響で合同企業説明会が延期となり、学生や求職者との接点がとりづらくなっているからこそ、飛び道具的に学生の手元に直接採用パンフレットを郵送してみてもいいかもしれません。例えば新卒採用活動において一人でも多くの人に興味をもってもらうために、学生が多く住んでいそうな町に、合同企業説明会で配る予定だった採用パンフレットをばらまくという手法もアリなような気がします。
企業説明会動画を録画して、採用Web サイトにアップする。定点撮影であれば、スマートフォンでも十分キレイな映像は撮れます。リクルーターや社員との接点を増やせないなら、社員紹介動画を制作するのもありかと思います(社員紹介動画はすぐには作れないかもしれませんが…)。志望理由や応募理由が「その会社で働く人」という面が大きいため、顔や人柄が見える社員関連の動画がよいかもしれません。
新卒採用活動においては、3月時点ですでに内々定、もしくは内定を出している企業もあるかと思います。内定辞退施策として、懇親会を予定している企業もあると思いますが、この状況下では、中止せざる負えない場合もでてくるかと思います。内定者フォローにおいては、定期的に接点をもつことが重要です。そこで活用できそうなのが内定者フォローツールです。毎月、もしくは各月で社内報的な簡易パンフレットを郵送するという方法も有効そうですね。
いかがでしたでしょうか。集客、説明会・面接、内定者フォローにおいて、いくつか活用できそうな採用ツールをあげてみました。時間がないなかでも手元にある「武器」でできることはあると思うので、ご参考になれば幸いです。
広告は、目立ってナンボの世界でもあります。ただ、たとえ派手さはなくても、相手のことを思いやる人間らしい誠実なスタンスこそが、人を動かすということを忘れないでいようと思います。腹の肉を追いやるため、なにか運動をはじめようかと思案中。
以前寄稿した「場当たり採用」が会社を滅ぼす?で最後に言及した、「戦略的採用」への転換。その実現には、以下3つのステップがあります…
リクルートワークス研究所の『ワークス大卒求人倍率調査(2024年卒)』によると、2024年卒の大卒求人倍率は1.71倍。2023…
●内定辞退の増加と内定辞退者インタビューの重要性 ここ数年、企業側にとって大変悩ましい問題になっている内定辞退。マイナビによる調…
ふわっとした悩みから、明確な課題まで。採用力に関することは、何でもお気軽にご相談ください。