中小企業ほど、パラレルワークがいい。
パラレルワークとか副業とか複業とか、少しずつ世の中に浸透し始めているのでしょうか。ジャンプでは、パラレルワークをしているメンバーが半分くらいいます。僕自身も、大きく3つの職場(立場?)で仕事をしています。1つは、ジャンプ。2つ目は、ハッテンボールという会社。中小零細企業の経営者を相手に、ブランディングなどのソリューションを提供している会社です。
ハッテンボール:https://www.810ball.com/
そして3つ目は、フリーランスのコピーライターとして。これは現在それほど多くはないですが、指名でお声がけいただいた時は個人として受けています。
パラレルワークって実際どうなの?と、たま〜に聞かれることがあります。今回、僕個人の経験から、パラレルワークの実感を書いてみようと思います。
A社では積めない経験も、B社で積むことができる。
中小企業で働いている人ほど、パラレルワークは有効では、と感じています。通常、中小企業は大企業と比べて事業領域が狭い。その結果、経験できる仕事の種類も限定的になりがちです。大企業なら部署異動や職種変更すれば、自分のキャリアの幅を広げることは可能ですが、中小企業ではそういうチャンスは少なくなりがちです。でも、パラレルワークなら、いろいろな会社のいろいろな仕事を経験することで、自分の経験や知見を広げることができます。僕でいうと、
●ジャンプ=主に中堅・大手企業相手に、比較的規模の大きな仕事ができる。人材採用や組織の「今」を知ることができる。
●ハッテンボール=主に中小零細の経営者と直接、仕事ができる。経営者相手だから、企業ブランディングからプロモーション、採用・組織ソリューションなど、まるごと提案・提供する経験が積める。
●フリーランス=純粋なコピーライターとしての力量を試す機会を得られる。
というような形で、それぞれに異なる経験を積めている実感があります。ジャンプで得られた知見や経験をハッテンボールで生かせたり、その逆もあったりするので、それぞれの会社にもメリットを提供できている部分もあるはずです。
企業側のメリット①:新卒を雇う金額で、エキスパートを雇うこともできる。
企業側にもパラレルワークを容認するメリットはあると思います。最大のメリットはやはり、「通常の採用活動では採れない優秀な人材を、安価で雇用できる」という点ではないでしょうか。例えば、普通に雇用したら月給70万円支払わないと来てくれない人材も、週2日の出勤でOKであれば、20万円程度で契約することも可能。つまり、新卒社員を1人雇うのと同じお金で、熟練のエキスパートを雇うことも可能なのです。「今の自社にはいない優れたスキルと経験を持った人を仲間にしたい。でも、資金力に限りがある」。そんな中小企業にとって、パラレルワークは渡りに船のような制度です。
企業側のメリット②:パラレルワーク人材は、意外と辞めない。
また、もうひとつのメリットとして「パラレルワークで働いている人材は辞めにくい」ということも言えるのではないでしょうか。ひとつの企業に縛られずに自由に働けるから、その会社への不満がたまりにくい。ひとつの企業にすべてを求めなくなるから、いい意味で割り切ってその会社で働くことができる。また、パラレルワークをしている人ほど、その会社にいることを「自分で選んでいる」という意識が強いから、実はエンゲージメントが高くなる。そんな理由から、意外と辞めないのだと思います。ジャンプも創業から10年以上経ちますが、辞めたのはわずか1人だけ。パラレルワークをうまく活用している1社と言えるのかもしれません。
パラレルワークを認める大企業もどんどん増えています。
【2019年版】副業解禁!副業OKな企業一覧(大手企業)
https://sideline-lab.com/fukugyoukaikinn-kigyouitirann/
トヨタでさえ「終身雇用は難しい」と宣言する時代。パラレルワークを通して、個人が企業の壁を超えて、自由に自分のスキルを磨き、キャリアを築く。企業はそんな個人を歓迎し、自社の経営にうまく組み込んでいく。そんな働き方や組織のあり方が当たり前になる時代が、もうすぐやってくるのかもしれない。そしてそのメリットは、中小企業ほど大きくなるではないでしょうか。
内田直樹
コピーライター/ディレクター
じっくりとヒアリングを繰り返し、課題発見、企画提案から取り組む「対話型モノづくり」を信条としています。クリエイターである前に、信頼できる相談相手でありたい。最近始めた野球では、長打が打てるようになりたいとバッティングセンターに通う日々です。
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