STRUCT REPORT
採用コラム

佐藤雅彦さんが好きだ。

内田直樹

佐藤雅彦さんが好きだ。

「コピーの面白さもいいんだけど、もっとストレートにうちの商品をアピールしてよ」

「ポスター全体の構成も分かるけど、もっと企業名をドーンと大きく出してくれない?」

「とにかく商品写真をでっかく!!」

広告づくりをしていると、そんな要望をお客さんからいただくことがあります。

そりゃあ、広告は企業や商品を伝えるためのものなんだから、当たり前の要望ですよね。でも、マーケティング的に考えると、企業名や商品名をただでっかく、ストレートに出すだけで本当に機能する広告になるのか?ううむ、困った・・・。

そんなときにいつも思い出すのが、佐藤雅彦さんです。
http://matome.naver.jp/odai/2138105236891185701

だんご3兄弟やピタゴラスイッチで有名な東京芸大で教授をされている方です。ご存知の方も多いと思いますが、実は元CMプランナーさんなんですね。90年代の前半、ちょうど僕が小学生くらいのときに佐藤雅彦さんがつくったCMがよくテレビで流れていました。

大きな特徴は何と言っても、商品名をひたすら連呼するCMが多いということ。(実際には多彩な作風のCMプランナーさんですが)

佐藤雅彦さんのCM集はこちらから。

https://www.youtube.com/playlist?list=PL2795C00E2033FDD1

今でも覚えている方も多いのではないでしょうか?複雑なストーリーや回りくどいレトリックが一切ない。とにかく商品名が頭に残る。商品特性も明確に伝わってくる。しかも、すごく面白い。ジャガッツのCMなんて、「こんな商品名の出し方があるのか!」と、今でも感動します。

佐藤雅彦さんはCMプランナーとして、とにかく分かりやすく、とにかく効果の出る広告にこだわっていたそうです。こんな広告をつくってもらえたお客さんは、本当に満足度高かっただろうな〜。

情報が膨大でプロモーションも複雑になっている今だからこそ、佐藤雅彦さんのように、というのは超おこがましすぎますが、シンプルで、分かりやすくて、面白い。しかも、お客さんにも喜んでもらえる広告づくりをめざしていきたいな、と思います。

内田直樹
コピーライター/ディレクター

じっくりとヒアリングを繰り返し、課題発見、企画提案から取り組む「対話型モノづくり」を信条としています。クリエイターである前に、信頼できる相談相手でありたい。最近始めた野球では、長打が打てるようになりたいとバッティングセンターに通う日々です。


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