STRUCT REPORT
ブランディング

聞く採用ツールが新しいトレンドに、なるかもしれない。

田邊宏明

最近聞いた、妙に印象に残っているセリフ。

「俺、なんでお前が(面接)受からないのか全然分からない。
いや…嫌みじゃなくって。
俺だって内定は獲ったけれど、実感が湧かないんだ。
足が速い、みたいにたまたま就職が得意なだけだったんだ」
映画「何者」より(原作:朝井リョウ 監督:三浦大輔)

面接が得意な人は優秀な人なのか。
優秀な人は面接が得意な人なのか。

それはさておき。
パンフレットやWEBサイト、あとポスターとかの「読む採用ツール」はたくさんあります。
動画系の「見る採用ツール」もたくさんあります。
でも、「聞く採用ツール」ってあんまりないんじゃないかなぁと思いました。
小学生みたいな感想で申し訳ないのですが、
じゃあ聞く採用ツールって何ぞ?ということでちょっと考えてみました。

たとえば、採用RADIO。
ラジオアプリ「radiko」が登場してから、若者の聴視率が上がっているとか。
個人が簡単にネットラジオを配信できる時代なので、毎週とか隔週とかで、ラジオ風に採用PRするのもありだなと思います。
新入社員とかをゲストで呼んで、入社動機を聞いてみたり。
就活のコツというテーマでトークしたり。
説明会やSNSを通じて就活の悩みを募集して答えてみたり。
慣れてきたら、生放送してみるのもいいかもしれませんね。

電車のなかで気軽に聞けるし、動画ほど通信量もかかりません。
社員同士でリラックスした環境でなら、話が盛り上がりそうですし、楽しげな雰囲気をつくることができれば、求職者にも好印象を持ってもらえそうです。
今の時代、「仲良さそう」という雰囲気を伝えるのは、結構大事です。
そしてこの企画の成否は、MCが得意な人がいるかが重要ですね。

たとえば、採用ソング。もしくは、社歌。
費用対効果はわかりませんが、取り組みとしては面白いかなぁと。
社外というより社内のロイヤルティも上がりそうですね。
歌は、記憶に残りやすいです。
思わず口ずさみたくなるメロディに自社の採用PRポイントを歌詞にのせられたら、学生や求職者に訴求できるかもしれません。
そもそも採用ソングつくっている企業は少数派でしょうし、他社との差別化にもなります。
たまに有名なミュージシャンが校歌や社歌をつくっていますが、知名度の高い方につくってもらうというのも、よい広報になるかもしれませんね。
ちなみに、ジャンプ10周年記念ソングは、現在テレビでも引っ張りだこのものまね芸人「Mr.シャチホコ」に歌っていただいています。
https://www.youtube.com/watch?v=XOkEOClz6FM

じゃあ、聞く採用ツールの次は?
たぶん、体感する採用ツールがやってくるはず。
香る採用ツールとか。味わう採用ツールとか。
未来のテクノロジーを使って、五感を刺激する採用ツールが現れそうかなぁと勝手に思っています。
というか、現れてほしいです。ワクワクしますし。

ワクワクする採用ツールが、効果が高いのか。
効果の高い採用ツールが、ワクワクするのか。

それはさておき。
聞く採用ツール。いかがでしょう。ご興味あれば、ぜひに。

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田邊宏明
コピーライター/ディレクター

広告は、目立ってナンボの世界でもあります。ただ、たとえ派手さはなくても、相手のことを思いやる人間らしい誠実なスタンスこそが、人を動かすということを忘れないでいようと思います。腹の肉を追いやるため、なにか運動をはじめようかと思案中。


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