新卒採用で自社の魅力・強みを打ち出す方法


コロナ禍の影響により対面でのコミュニケーションが制限され、この一年間で急速に進展したオンライン採用。
就職活動中の新卒学生にとって、「採用サイト」は企業研究のツールとして重要性が高まっています。
事業内容や業務内容だけではなく、動画や写真などの画像やデータを通して、企業の雰囲気やカルチャーを理解するために活用しています。
そこで、最新のアンケートデータをもとに、新卒学生が何を重視しながら「採用サイト」を活用しているのか、調べてみました。
就職活動のオンライン化が急速に進み、多くの学生は以前よりもサイト情報を重要視する傾向にあります。
「企業研究をおこなう上で、有益な情報源」という調査によると…
1位 個別企業のホームページ
2位 個別企業の説明会
3位 就職情報サイト
(出典:2022年卒 採用ホームページ好感度ランキング/株式会社ディスコ)
5年前の調査では5位にランクインしていた「就職情報サイト」が、ここ数年の調査では、3位をキープしています。
◎就職情報サイトで興味をもった→◎もっと詳しく企業のHP・採用サイトを見て、面白そうならエントリーしよう、説明会に行ってみようという流れでしょうか。
そのため、採用サイトの情報が薄い場合、学生は動かない可能性があるともいえそうです。
では、どんな情報を提供すれば学生さんは企業に興味をもってくれるのでしょうか。
「印象の良い/悪いホームページの要素」というアンケートでは…
印象の良い採用ホームページ
1位 見やすさ(82.1%)
2位 情報量の多さ(67.8%)
3位 デザイン性が高い(46.0%)
1位の見やすさ、2位の情報量多さからもわかる通り、企業研究をする上で、情報が豊富に掲載されていることはもちろん、必要な情報がどこに掲載されているかがわかりやすいことも重要だといえます。
(出典:2022年卒 採用ホームページ好感度ランキング/株式会社ディスコ)
では、同調査による「印象の悪いホームページ」については…
■見づらい
■情報量が少ない
■操作性が悪い
■更新頻度が低い
■動画がない
このような結果がでています。
情報量が少なかったり、更新頻度が低いと「採用に熱が入っていない」と感じてしまう学生も多いようです。
2022年卒学生の就職観は「楽しく働きたい」が34.8%で、これまでと同様に最多の結果となり、次いで、「人のためになる仕事をしたい」で15.2%でした。
企業選びで重視しているポイントについては…
1位 安定している会社(42.8%)
2位 自分のやりたい仕事(職種)ができる(34.6%)
3位 給料がよい(17.5%)
トップ3の項目は前年度と変わらないものの、数値としては、「安定している」が対前年4.5pt上昇した一方で、「自分のやりたい仕事(職種)ができる」「給料のよい」がいずれも減少しています。
コロナ禍の影響による不透明な経済情勢を反映した結果であることが伺えます。
(出典:2022年卒大学生就職意識調査/マイナビキャリアリサーチLab)
就活学生は、採用サイトの見やすさや情報量に注目し、会社の安定性や、職種理解についても重視していることがわかりました。
では、実際のところ、どんな企業の採用サイトが学生に好まれているのでしょうか。
採用ホームページ好感度ランキングによると…
1位 三井住友銀⾏・三菱UFJ銀⾏(同立)
3位 NTTデータ
4位 富士通
5位 カゴメ
良い印象を持った具体的な理由については、「事業領域ごとに情報が整理されていた」「社員紹介・インタビューページが充実していた」といった、「見やすさ」「情報量の多さ」に付随して、「働き方がイメージできること」の重要性が伺えます。
また、「伝えたいメッセージが明確」「メッセージに共感できた」など、企業カルチャーと、学生自身が大切にしたいことがフィットするかどうか、の軸があることも読み取れる結果です。
(出典:2022年卒 採用ホームページ好感度ランキング/株式会社ディスコ)
●採用サイトは、企業研究に欠かせないツール
●見やすさ、情報量の多さ、更新頻度で企業の「採用」への熱量が伝わる
●採用サイトを通して「自身の働き方」をイメージしている
●企業が伝えたい「メッセージ」をしっかりと感じ取っている
「採用したい学生に振り向いてもらうために、自社は、どのような情報を提供できるだろう」を軸に、今後の採用サイト設計にお役立ていただければと思います。
弊社ジャンプでも、採用サイトを制作しています。
「リニューアルしたい」「見積を知りたい」「イチからつくりたい」など、お気軽にご相談ください。
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