オンライン採用時代、学生は「採用サイト」のどこを重視しているのか。


BtoB企業の広告は、お客さんとなる企業を動かして契約をとることが役割です。
消費者が相手ではないのに、どうしてわざわざ高いお金を払ってテレビCMに露出する必要があるのでしょうか。
理由のひとつは、企業対企業の取引だとしてもビジネスを動かしているのは結局、人だということ。
そして、その人に企業の「顔つき」を覚えてもらったほうが、たくさんのメリットがあるからなのですね。
たとえば、BtoB企業がチカラをいれている展示会。
成熟市場におけるサービスや製品の品質は、多くの企業がコモディティ化しています。
明確な企業としての顔つきがなければ、他社との差別化ポイントが細かいスペック勝負のみになってしまいます。
一方で企業の顔作りができていれば、競合よりもわかりやすく印象づけることができます。
「ウチは何十年と付き合いのある特定の顧客に自社の価値が伝わっていれば、それでいいから」
安定した売上を確保できている間は、それでいいかもしれません。
しかし、新商品や新規事業を展開する場合は話が変わります。
新しいお客さんとなる企業に自社をアピールするとき、PRポイントが新商品・サービスだけではあまりに乏しく、競争力を発揮できないという事態になる可能性もあります。
何をしているのかも、どんな「顔つき」なのかもわからない企業と、何をしているのかわからないけど、明確な「顔つき」がある企業。
人材がどちらかに集まるかは、これまた明確だと思います。
また、テレビCMなどを通して自社が行っている社会貢献などを伝えることで、社員やその家族は会社に対して誇りや親しみを持ちます。
働く意欲もあがるというものです。
一概にそうとは言えません。まだまだテレビCMの影響力は大きいですが、今は世界に発信できるインターネットがあります。
地方にある野立て看板だって大きなPRの場になります。
営業機会でいえば、名刺もそうですし、会社案内だって十分に武器になります。
では、これらのメディア・媒体をいかして何を伝えればいいのでしょうか。
その企業ならではの商品やサービスはもちろん、独自の社風やゆずれない哲学でもかまいません。
読んだ人の背筋が伸びるような理念でもいいと思います。
なんなら、社長のおもしろ&胸アツな言葉集だって全然アリです。
大切なことはこれらが単に個性的であるだけでなく、できるだけたくさんの人々が共感できる普遍性をもっていること。もしくは社会性を持っていること。
欲をいえば、感動や驚きなど心に響くものがあること。
多くの企業から選ばれるBtoB企業になるためには、BtoC企業と同じように、「人」を意識したブランディングが必要なのです。
当社でも営業ツールをいくつか制作しております。
「ウン千万円という宣伝費はかけられない。でも、お客様に自社の価値や強みをアピールしたい」とお考えなら、ぜひ一緒に知恵を絞らせてください。
広告は、目立ってナンボの世界でもあります。ただ、たとえ派手さはなくても、相手のことを思いやる人間らしい誠実なスタンスこそが、人を動かすということを忘れないでいようと思います。腹の肉を追いやるため、なにか運動をはじめようかと思案中。
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