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【採用こっそり相談室】対面回帰するインターンシップ・採用につながる企画のポイントは?

インターンシップ企画

弊社代表増渕によるYouTubeチャンネル「採用こっそり相談室」では、採用に携わる企業人事の方々に向けて、採用マーケットの情報をできるだけわかりやすく解説した動画をお届けしております。

第5回目のテーマは、「対面回帰するインターンシップ」についてです。
本記事では、動画で解説している内容のポイントをまとめています。

●対面開催へのニーズが高まるインターンシップ

22卒採用・23卒採用では、オンラインインターンシップが主流でしたが、24卒採用におけるインターンシップは、対面回帰する傾向にあります。
マイナビによるアンケート調査でも、インターンシップの参加形式は、「WEB・オンラインのみ」と回答した学生は、23年卒が55.7%に対して、24年卒では32.2%まで減少しています。つまり、何かしら対面が混ざったインターンシップに参加した学生が増えてきている、というのが24卒採用での大きな傾向です。
また、オンラインインターンシップは、「参加はしやすい反面、会社の雰囲気がわかりにくい」という声もあり、対面回帰は学生からのニーズであったともいえます。この傾向は、25卒以降も加速すると考えられますので、インターンシップの企画・形式など、今後の対策を見直す良いタイミングでもあります。

●対面型・参加型インターンシップの課題点

対面でのインターンシップ開催による新たな課題として、「満足度の担保がしにくくなった」「集客がしにくくなった」という2点が挙げられます。実際に、24卒の学生が参加した夏のインターンシップでは、「もっと実際の仕事を体験したかった」と回答する学生が昨年よりも多かった、という調査結果も出ています。(マイナビ 2024年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査9月)
対面回帰する傾向の中で、会社の雰囲気だけでなく、「もっと実際の仕事の難しさや具体的なところを体験したかった」「仕事のやりがいを実感してみたかった」など、インターンシップに求めるレベルが高くなっているといえます。そのため、インターンシップのプログラム品質によって、満足度が大きく左右されやすいマーケットになってきているのです。

●秋冬のインターンシップは、集客に苦戦する傾向

秋冬のインターンシップが開催される10月~12月は、大学生にとっても授業期間にあたります。大学の授業も対面での実施が増えていることから、学生からは「秋冬のインターンに参加したいが、時間がない」という声も増えています。サークル活動やアルバイトなども徐々に戻りつつあるため、昨年、一昨年の学生と比べて、就活にかけられる時間が減ってきているという現状があります。昨年よりも秋冬のインターンシップ集客に苦戦しているという企業も多いかと思いますが、自社要因だけでなく、このような環境要因もあると考えられます。
では、インターンシップのプログラムへの満足度と集客の難易度が上がる中、インターンシップの構成はどのように考えたらよいのでしょうか。

●インターンシップの構成に必要な「訴求軸」

インターンシップにおいて、どのプログラムにも共通する構成は、「インプット ⇒ アウトプット ⇒ フィードバック」です。これらを「どの順番で考えていくのか」が重要になりますが、その前段階として必ず必要なことは、「インターンシップに参加した学生に何を訴求したいのか」という訴求軸を決めることです。
そして、決めた「訴求軸」をぶらさないようにすることが大切です。訴求軸には、《業界・事業・仕事・スキル・就活》という5つの選択肢があります。夏のインターンシップに比べて、冬のインターンシップは「選考に直結する」という意識が学生にも強くあるため、《事業の魅力》または《仕事の魅力》で訴求軸を決めるのがポイントです。

●訴求軸の次は「フィードバック」を決める

訴求軸を決めた後は、「フィードバック ⇒ アウトプット ⇒ インプット」の順に考えます。

・どんなフィードバックをすると、最初に決めた「訴求」が実現できるのか
・そのフィードバックをするには、学生にどんなアウトプットをしてもらう必要があるのか
・最後に、そのアウトプットをするためには、どんなインプットをしたらよいのか

という順で、実際のプログラム順序と逆に考えるのがポイントです。
また、フィードバックは「ちょっと厳しめに」すると学生の満足度が上がります。例えば、良かった点だけでなく、より良くなるための改善点や、現場社員視点での意見など、「伸びしろを指摘する厳しさ」があるかどうかで、学生の印象は大きく変わります。説得力を高めるためにも、フィードバックを担当するのは、現場で実績を積んでいるハイパフォーマーが適任です。

●インターンシップのアウトプットはやや難しめに!

ワークなどのアウトプットは、参加学生のレベル感に対して「やや難しめ」がちょうど良いです。「あまりに難しくて何もできなかった」というのはもちろん良くないですが、「簡単すぎるワーク」も満足度が下がりやすい原因となります。

●インターンシップのインプットは自社ならではの流儀を!

インターンシップのインプットでは、「自社ならでは」の内容を盛り込みます。
例えば、訴求軸やワーク内容に合わせて、自社独自の事業企画ポリシーや営業活動におけるこだわりなどをインプットとして伝えた上で、それを使ってワークなどのアウトプットを実施し、現場社員からフィードバックをもらいます。このように、インプットに自社ならではの流儀を入れることは「他社との差別化」にもつながるため、非常に重要なポイントです。

●インターンシップの集客と満足度を両立するためのポイント

学生がインターンシップに参加する動機は、「企業理解」「自己成長」の2軸です。その会社についてもっと深く理解したいという「企業理解へのニーズ」と、自分にとっての成長・メリットがあるかどうかです。
2軸を比較した際、「企業理解」と「自己成長」では、言わずもがな「自己成長」につながるプログラムの方が集客しやすいです。そのため、まずは「自己成長」につながる訴求軸でのインターンシップを、集客しやすいオンラインで開催します。次に、セカンドインターンとして、自社の魅力や理解を促進するプログラムでの対面型インターンシップを開催する、という2段階にすることで、集客と満足度担保の両立がしやすくなります。

●インターンシップの満足度をより高めるための工夫

インターンシップの満足度を上げるためには、+αのベネフィットがあることも重要です。例えば、「もらえる報酬」「見られる場所」「話せる人」など、インターンシップに参加することでしが体験できないこと(工場や研究所が見学できる、実際の商談が見られる、ハイパフォーマー社員と話せる、内定者同士での対話ができるなど)を考えてみるのも良いと思います。

動画では、インターンシップの構成・考え方についても、より詳しく解説していますので、今後の採用活動の参考にしていただけましたら幸いです。引き続き、企業人事の方々に役立つ情報、「気になっていたけど調べられていない…」という情報を、10分弱にまとめて、わかりやすく解説してお届けいたしますので、ぜひ、ご視聴ください。チャンネル登録もお待ちしております!

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ジャンプ株式会社
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