『インターンシップの多様化・差別化時代』…何を意識してインターンシップのプログラムを開発すべきなのか
2019卒採用からインターンシップの指針に大きな変化が加えられました。
それは、インターンシップにおける実施日数に制限を設けなくなったとことです。つまり、5dayでも良いし、1dayでも開催しても良いということです。この影響もあり、19卒採用においては「インターンシップの重要性」が更に高まり、各就職サイトのインターンシップ実施企業の件数は、大幅に増え様々なインターンシップのプログラムが実施されております。
こうなると問題は、開催企業の増加=競合の増加となるわけで、益々、自社のインターンシップを学生が選んでもらえるようなプログラム開発が必要となります。
もはや、新卒採用市場において採用手法の重要施策のひとつ。プログラム開発で意識すべき点をまとめてみました。
●プログラム開発において「採用」と「育成」のバランスをどう捉えるか
インターンシップを始めるにしても、「何を」目的にするかによってプログラムは変わります。
ただ単に、周囲が取り組み始めているから、優秀な人材をいち早く採用したいから、という理由だけだと多くの学生から支持されるようなインターンシップのプログラムになりません。
そこで、大事な視点が『採用』と『育成』のバランスをどう捉えるか、ということです。
<採用視点が強く、育成視点が強いプログラム>
採用と育成の掛け合わせがうまく出来ているインターンシップは学生からの支持も高いようです。
プログラム例としては、自社の強みを理解させつつ、自社の仕事を体験できるようなプログラムです。先日、ダイヤモンド社から「学生が行ってみたいインターンシップ人気企業ランキング」にもありましたが、採用と育成がうまくバランスがとれている企業が上位にランキングされていました。
<採用視点が強く、育成視点が弱いプログラム>
このプログラムは冬のインターンシップのプログラムでよく見かけるようになりました。
簡単に言えば、ほぼ会社説明会と同様のプログラムです。この場合、学生の声としてよく聞かれるのが、『インターンシップと聞いて期待して行ったけど、実際は会社説明会だった』といったものです。
これを改善するために必要なことは、「ターゲット学生に刺さり、自社らしく、他社には言えない」自社独自の価値を軸にしたプログラムを考えていくことがポイントとなります。
<採用視点が弱く、育成視点が強いプログラム>
就活支援講座やロジカルシンキング講座といった育成視点が強いプログラムです。こちらは、学生にとって大変有意義な内容となりますが、採用視点が弱いため学生は参加したものの、結果的に選考に残らないケースになってしまうことが多いです。
学生が自社に「絶対に入社したい」という意思があるのであれば採用に結びつきますが、そのケースはよほどの人気企業か大手企業の一部ではないでしょうか。このような場合では、こういったプログラムに加えて、採用×育成双方の視点を取り入れたプログラムを開発し複数コースでインターンシップを実施するといった取り組みが必要となります。
もはやインターンシップも新卒採用における重要な施策のひとつとなっています。
学生のインターンシップにおけるプログラムを見る目も厳しくなっていますし、企業間でのプログラムにおける差別化も重要になってきています。今一度、自社のインターンシッププログラムを見直す良い機会になれば幸いです。
【採用につながるインターンシッププログラム企画について】
https://jumpers.jp/wps2020/media/recruiting/1483
吉田健志
取締役 クライアントパートナー
モットーは「素直・感謝・謙虚。そして、情熱的に」。常に、感謝の心を持ち、謙虚な姿勢で、素直に耳を傾け、お客様のステージUPに汗をかきながら伴走することを誓います。趣味もジョギングで、皇居などでの伴走も大歓迎です(笑)
いま注目の記事
採用における3C分析とは?メリットや実践方法を徹底解説!
「採用成功には、採用ターゲットに刺さる自社の魅力を明確にすることが重要です」。正直、耳にタコができるほど聞く言葉です。とはいえ、…
採用コンセプトメッセージの効果的な作り方と活用方法
採用コンセプトメッセージは採用ブランディングの核となるメッセージであり、企業の理念やビジョン、価値観、働く魅力などを表現したもの…
25卒以降の規定改正にも対応可!インターンシップ企画・プログラムの作り方
「新卒採用計画に役立つ!インターンシップ・オープンカンパニーの実施に必要な4つのステップ」でお伝えした通り、採用成果につながるイ…
お問い合わせ
Contact Us
ふわっとした悩みから、明確な課題まで。採用力に関することは、何でもお気軽にご相談ください。