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【採用こっそり相談室】25新卒採用でおすすめの「7つの戦術」とは?採用マーケットのポイントも解説!

25新卒採用おすすめの戦術

弊社代表増渕によるYouTubeチャンネル「採用こっそり相談室」では、採用に携わる企業人事の方々に向けて、採用マーケットの情報をできるだけわかりやすく解説した動画をお届けしております。

今回は、「25新卒採用でおすすめの7つの戦術」をご紹介します。
本記事では、動画内容のポイントをまとめています。

●25新卒採用マーケットのポイント

まずは、学生・企業・ベンダー(求人広告/新卒紹介/イベント会社などの採用支援業者)という3つの観点から、25新卒採用におけるポイントをお話します。

【1】25新卒採用マーケットにおける学生のポイント

25卒採用の学生は、「対面慣れしていないが、対面ニーズは高まる」というのが、ポイントです。25卒採用の学生は、コロナ禍で高校時代が始まり、大学生活においても様々な行動制限がある中で、就活を迎えた世代です。
そのため、学校生活やアルバイト経験でも、以前の学生に比べて対面慣れしていない傾向があります。しかしながら、就職活動においては、よりリアルに企業を体験・体感したいということで、インターンシップなども対面型の希望が増えています。「対面慣れしていないが、対面ニーズが高い世代」と考えておくのが良いでしょう。

【2】25新卒採用マーケットにおける企業のポイント

25卒採用における企業側の変化・ポイントは、「条件改善と業務生産性重視の加速」です。
この一年、初任給を上げる会社やベースアップをする会社もとても増え、条件改善はホットトピックでした。加えて、「勤務地を重視する学生」も多いことから、「転勤がない」「勤務地が選べる」という「勤務地域限定型の総合職」と「通常総合職」に分ける会社も増えています。このように、給与や勤務地などの提示条件面を改善する会社は、今後も増えると考えられます。また、採用部門の人員はあまり増やせない会社が多い状況の中で、いかに効率よく採用活動を進めるかという課題もあり、「業務生産性の重視」も加速する傾向にあると思います。

【3】25新卒採用マーケットにおけるベンダーのポイント

25卒採用におけるベンダー側のポイントは、「早期化の加速とトランザクションの増加」です。
「早期化の加速」で一番わかりやすいのは、ナビサイトのオープン時期が6/1から4/1に早まったことです。これは、インターンシップの募集時期が2ヶ月前倒しになったということであり、企業側のインターンシップ開催時期も8月ではなく、6~7月に開催する企業が例年以上に増えています。
また、企業側からのスカウトメールやダイレクトリクルーティングの発信数は年々増えていますが、25卒採用でもますます増えると考えられるため、「トランザクションの増加」もポイントに挙げました。「ナビの効果が苦しい」「待っているだけでは見つけてもらえない」という理由から、企業発信のアプローチであるダイレクトリクルーティングの重要性が高まっています。学生とのやり取りも増えていく中で、トランザクションの増加に合わせて、いかに埋もれないかがポイントになります。


●25新卒採用でおすすめ7つの戦術

上記ポイントをふまえ、「ほしい学生と出会う」「学生の心をつかむ」「複数内定者を口説く」という3ステップにおける5つの取り組み(インターン/説明会/面接/リクルーター/内定フォロー)でおすすめとなる7つの戦術をご紹介します。

戦術①:インターンシップは複数回参加を促す設計にする

インターンシップを実施している企業の中でも、プログラムが1つの企業と、複数のプログラムを実施している企業があると思います。インターンシップからの採用率を比較すると、複数プログラムを持っていて、学生が複数回参加できる企業の方が、明らかに採用率が高くなっています。単純に接触回数の違いもありますし、回を重ねるごとに企業理解が進み、愛着が高まるという理由もあります。複数回参加を促す設計には、以下のような例が挙げられます。

■1stインターンシップは幅広く募集をかけ、短時間でのオンライン開催にする
■1st インターンシップに参加した学生限定で2ndインターンシップを開催し、オンラインと対面を選べる形式にする。

さらに、職種別、事業別などで複数のプログラムを用意すると、3~4回の参加も促すことができます。このように、複数回参加を促す設計にすることを改めておすすめします。


戦術②:会社説明会は、動画+リアル質問会で実施

インターンシップの重要度が上がるに従って、実は、会社説明会の重要度が相対的に下がってきています。学生に聞いても、選考・採用プロセスの中で、「会社説明会の印象がすごく強かった」という声は、減ってきているなと感じています。先ほどの「25新卒採用マーケットにおける企業のポイント」とも関連して、会社説明会を「動画+リアル質問会形式」にすることは、人事サイドの業務生産性を上げるポイントの一つになります。
動画の形式も、チャプター単位で見たいところを確認できるようなコンテンツにして、学生に事前配信をしておきます。会社説明会を実施するたびに人事担当者が何度も同じ話をするという形式は、効率や生産性の観点からもおすすめしにくくなっています。しかしながら、配信型の動画説明会の場合、「ちゃんと見てくれたか不安」という思いや、双方向のコミュニケーションにならないため、次の選考の移行率が低くなりやすいというネックもあります。
それらの対策として、動画を見てもらった学生に対して、分からなかったことに答える質問会をセットで用意しましょう。また、この質問会には現場社員も参加してもらうのが理想ですが、対面・オンライン問わず、「リアルタイム」で実施するのがベストです。人事業務の生産性の観点からも、会社説明会は、動画+リアル質問会のセットで実施することをおすすめします。


戦術③:適度な面接回数で、「選ばれた実感」を醸成する

新卒採用が難しくなっている状況下で、選考の基準を下げている会社も増えているなと思います。以前であれば不合格だった学生を合格にしているケースもあります。これも一つの正解ではありますが、学生側にも「選ばれた実感」を醸成できるかがポイントです。例えば、「あの会社の内定、楽勝だったな~」という印象を与えてしまうと、内定辞退にもつながりやすくなります。
「きちんと見極められて、その上での内定だった」という自負心が持てるぐらい、3~4回の面接回数がベストです(グループディスカッション等、複数名で同時に実施するものを含む)。選考回数が少なすぎると、「何で自分が選ばれたのかわからない」という気持ちから、内定辞退にもつながってしまいますので、「選ばれた実感」を醸成できる適度な面接回数の設定をおすすめします。


戦術④:選抜学生にリクルーターをつける

現場社員の話を聞きたい学生、内定承諾率を上げるためにリクルーターを活用したい企業、どちらのニーズも満たすリクルーターの重要度は、ますます高まっています。しかし、全ての学生にリクルーターをつけられる会社は、ごく一部です。そのため、生産性の観点からも、選抜学生にリクルーターをつけることをおすすめします。
例えば、一次面接合格者のうち評価の高い学生や二次面接の合格者など、何かしらの基準で選抜した学生に対して、よりグリップを強化するためにリクルーターをつけてフォローをする、という方法があります。


戦術⑤:内定出しのタイミングは年末から

25新卒採用マーケットにおけるベンダーのポイントでお伝えした通り、ナビサイトオープンを始め、就活のスタートは早期化しています。終わりの時期についても、24卒採用の終わりは少し早まりました。この傾向は、さらに加速すると考えられます。これまでは年明けから徐々に内定を出す企業が多かったのに対して、「年末くらいから内定を出す」というのが一つのターニングポイントになります。
夏~秋にかけて内定を出す超早期採用の限定的なマーケットを除き、一般的な総合職採用マーケットについては、3月末までに(大学3年生のうちに)就活を終えて、4年生は安心した気持ちで最後の一年を過ごしたい、という学生が増える年度が25卒からになると思いますので、年末頃からの内定出しを意識した採用活動を進めるのがポイントです。


戦術⑥:一人ひとりに内定理由をフィードバック

内定理由のフィードバックはとても重要です。昨今の学生には、自己肯定感はあまり高くないけれど承認欲求は高い、という傾向があります。「自分はなぜ内定をもらえたのか」を、なんとなくではなく、面接時の評価などを加えて、何がよかったのか、どこを見ていたのかを丁寧にフィードバックできるかどうかが、より内定承諾率を左右するマーケットになっています。
また、内定理由をフィードバックする際に、もう一つポイントになるのが、「今後、課題になりそうなポイント」も合わせて伝えることです。入社後に課題になりそうな点と合わせて、その克服につながりそうな社内の教育体制や研修制度などの仕組みを伝えることで、成長欲求が高い学生の満足度も担保しやすくなり、内定承諾にもつながります。

その他、サプライズ的な演出も効果的です。例えば、オファー面談の際に、現場の面接官がサプライズ登場して「内定おめでとう!」「面接のココがよかったよ」など、面接官から直接フィードバックしてもらえると学生もよろこびますので、実施できればより理想的です。


戦術⑦:合格者向けのイベント+個別面談

この戦術のポイントは、「合格者向け」という点です。内定承諾社向けのフォローイベントではなく、「合格者」のため、「内定を承諾した学生」と、「保留中の学生」の両方が対象です。
内定を出した時点で承諾はなかなか進まないものの、内定辞退が増えるわけでもなく、「保留」が多いという企業は、多数あると思います。「まだ受けたい会社があるので保留にしたい」という学生と、内定承諾をした学生を混ぜた形式でイベント(説明会やワークショップ)を実施し、企業の理解促進や動機づけをすることが非常に有効です。また、イベント実施後には、なるべく早いタイミングで個別面談(オンライン可)を設けます。このフォロー面談の中で、イベントの感想や、就活をいつまで続ける予定か、など一人ひとりの承諾時期や意思決定時期を確認・把握し、ネックポイントを明確にすることが大切です。


●まとめ

今回は、25新卒採用でおすすめの7つの戦術をお伝えしました。

動画では、「25新卒採用でおすすめの7つの戦術」について、より詳しい解説がありますので、今後の採用活動の参考にしていただけましたら幸いです。
引き続き、企業人事の方々に役立つ情報、「気になっていたけど調べられていない…」という情報を、10分前後にまとめて、わかりやすく解説してお届けいたしますので、ぜひ、ご視聴ください(火曜日配信)。チャンネル登録もお待ちしております!

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