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STRUCT REPORT
人材育成

成長軌道に乗る社員の80%が経験していること~ゾーンに入る~

辻隆斗

◎最高のパフォーマンスを発揮できる精神状態

「ボールが止まって見える。」これは打撃の神様の異名を取る故・川上哲治さんの現役時代の言葉です。「カップが大きく見えてはずれる気がしない。」こちらはプロゴルファーの丸山茂樹さんの言葉。一見、常識では考えられないような発言に感じる方もいることでしょう。しかし、このような話はビジネスの世界でも日常的に起きています。

例えば、めきめき頭角を現すようになった若手社員の中にも、このような経験をしている人が大変多くいます。突然目の前の霧が晴れて、進むべき道筋がはっきりと見え、いいアイデアがどんどん浮かんだり、作業効率が上がったりして、大きな成果を出すのです。彼らは共通して超集中、没頭、無我夢中といった精神状態下で非常に高いパフォーマンスを発揮しており、それを継続的におこなうことで急成長していきます。

◎徹底的にやり込んだ人だけが立てる境地

「自分が『ゾーン』にいる時はテニスボールがすいかのように大きく見える。」これはテニスプレーヤーのアンドレ・アガシの言葉ですが、この「ゾーン」にいるという表現が、前述の精神状態を言い表しています。

急成長する若手社員で言えば、いずれも任された雑用のような仕事をしている中で経験しています。余計なことを考えず、任されたことに一生懸命取り組んでいるうちにたどりつくのです。ここまで来ると、「あ、もしかしてああいうときのことかな?」と思い当たる人もいるのではないでしょうか。中堅やベテランになってくると、その経験を利用して、意図して自分をゾーン状態に持っていこうとする人もいます。弊社の増渕もよく「降りてきた!」と言ったりします。

◎ゾーンは誰でも入れる

私の前職時代、ある部署で新入社員が「こんな仕事をするために入社したんじゃありません。」と言ったことが社内で話題になったことがありました。指示された仕事がアルバイトでもできるような雑務で馬鹿馬鹿しいと感じたからということでした。もったいないことです。自ら成長の機会を捨ててしまっているようなものです。

大きな仕事は小さな仕事の集積で成り立っています。まずは小さな仕事で着実に成果を出すことで周囲から信頼してもらい、徐々に大きな仕事を任せてもらうのが筋です。小さな仕事で成果を出すことを知らない人が、大きな仕事を成し遂げることはできないことをみんな知っているため、前出のようなわがままな発言は通してもらえないのが世の常です。

小さな仕事でゾーンに入る経験は、その気になれば誰でもできることだと思います。たまたま気づいたという人もいますし、あと一歩でたどり着けなかった人もいるのではないかと思いますが、要は知っているか知らないかの違いです。しかしこれが、成長するかどうかの大きな一つの分岐点になるのです。

辻隆斗
取締役 クライアントパートナー

前職は人事を担当。会社全体の仕組みから社員一人ひとりのケアまで、幅広い視点から会社や組織の活性化に貢献します。既存の概念にとらわれることなく、常に柔軟に考えることを心がけています。趣味は料理。食べるのも作るのも大好き!


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