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STRUCT REPORT
採用コラム

ダメ。ゼッタイ!面接で聞いてはいけないことを復習する。

平山博喬

ここ最近、実際に応募者と会って行う面接に代わり、直接応募者と会うことなく、WEB上で面接を実施する企業が多くみられるようになってきました。WEB面接用に最適化されたようなツールを提供するサービスベンダーも多く出てきたことで、コンプライアンス面、セキュリティ面でも安心感が高まり、企業規模を問わずWEB面接を導入するハードルが大幅に下がった感があります。また同時に企業、応募者双方において、WEB面接が「特別なこと」ではないといった意識も急速に形成され始めており、WEB面接は「全く普通のこと」になりつつあります。

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ただ従来の対面形式での面接だろうと、WEB面接だろうと、正式な「採用面接」であることに変わりはありません。応募者に対して真摯に向き合い、自社の採用ターゲットであるかを客観的に見抜くと同時に、採用競合に負けないよう、応募者を自社に惹きつけるような動機形成を図る。これが面接の基本とも言えますが、大前提として「やっていけないこと」がいくつか存在します。その「やってはいけないこと」の中から今回は「質問してはいけないこと」を取り上げたいと思います。面接が増えるこれからのシーズン、いま一度、復習のつもりでご確認いただければ嬉しく思います。

■採用面接における2つの基本的な考えかた

① 応募者の基本的人権を尊重すること
② 応募者の適性・能力のみを基準として行うこと

これらの考えは公正な採用面接の基本として、厚生労働省から正式に発表されているものです。ポイントだけお伝えするならば、①の「基本的人権の尊重」に関係しがちなのは、「思想信条にかかわることの把握」です。本来は自由であるべき、信仰する宗教に関することや、思想に関することを面接の場で聞くのは、聞く側にその意図が無くても、それは採用面接の判断基準として聞いているという事になります。②の「適性・能力のみを基準とする」について関連しがちなのは、「本人に責任のない事項の把握」です。本来は応募者のもつ適性・能力に関することだけを聞き、採用面接の判断としなくてはならないところ、性別のことを気にしたり、家族の事や病歴など本人に責任のない事項を聞いてしまう。これらのことを聞くのも、それは採用面接の判断基準として聞いているという事になります。

下のグラフはハローワークから発表された、「不適切な採用選考の実態」に関するデータです。平成30年度に応募者側から「本人の適性・能力以外の事項を把握された」と指摘があり、ハローワークで把握した938件の内訳です。実はこの内訳の比率は毎年あまり変動がありません。「家族に関すること」の質問が多くを占めます。家族のことなどは空気を和ませるため、ついつい聞いてしまうケースが多いようなので注意が必要といえます。

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■面接官の意図は全く関係が無い

繰り返しになってしまいますが、聞く側の意図は全く関係なく、これらの事を聞いた瞬間、その面接は公正な面接ではなくなってしまうわけです。応募者にとって面接官の言葉はその会社が発言する言葉であり、目の前の面接官は会社の代表です。面接官の言葉次第では、企業自体のブランドが毀損したり、採用マーケットにおいて悪名が轟くことも、決して無い話ではありません。ただし聞いてはいけないことは、あくまでも「面接官側から聞いてはいけないこと」です。つまり応募者側から、それらに関する情報の提供があった場合は全く問題ありません。ただし、あまりその情報に対して掘り下げを行うと、前述した「企業側から聞いてはいけないこと」に踏み込んでしまうこともあるため、注意が必要といえます。それでは、以上のポイントをおさえた上で、どんな質問をしてはいけないのか,
いくつか具体例を挙げさせていただきます。

■NG質問の具体例

・出生地/本籍はどこですか?
・今どのあたりにお住まいですか?
・ご両親は元気ですか?
・どんなご家族なんですか?
・兄弟はいらっしゃいますか?
・お父様の職業は何ですか?
・あなたが育ってきた家庭環境を教えてくれますか?
・彼氏/彼女はいるんですか?
・ご結婚の予定はありますか?
・ご自宅は賃貸/戸建てですか?
・車は持っていますか?
・最近の健康診断は問題ないですか?
・何か病気にかかったことはありますか?
・何か信仰しているものなどはありますか?
・あなたの人生観はどんなものですか?
・尊敬している人物は誰ですか?
・最近読んだ本や、好きな本を教えてくれますか?
・新聞は何を読んでますか?
・今の政治についてどう思いますか?
・何らかの社会活動に参加したことはありますか?
・お酒は飲めますか?
・親御さんが心配しませんか?
・女性は基本的に〇〇の職種となりますが大丈夫ですか?
・とくに女性には安心できる職場といえるんじゃないでしょうか?
・紅一点となりますが大丈夫ですか?
・男性が多い会社ですが大丈夫でしょうか?
・女性としてどういうキャリアを歩みたいですか?
・結婚/出産をしても仕事を続けますか?
・女性は男性に比べ体力がないけどやっていけますかね?
・外国の方/障害をお持ちの方は苦労すると思いますが大丈夫ですか?

■男女差別に関する不適切質問も多い

上に挙げたハローワークのグラフデータでは、家族や思想、住宅情報に関する不適切質問が半数以上を占めていましたが、他の情報をみると男女差別に関する不適切質問もかなり多いようです。最近はセクハラやパワハラ対策に努める企業が増えています。自社の社員に同じような質問をすれば、社内で通告される可能性は大いにあります。自社社員に対してアウトなことは、応募者に対しても許されないのは当然といえます。

■さいごに

最後に少しまとめさせていただくと、面接において質問できる事項は制限されています。応募者の適性や能力と無縁な事項に関する質問は、とにかく避けなければなりません。不適切な質問であると頭に叩き込んでおきたいのは、本籍地・住所に関すること、家族・資産に関すること、思想・信条に関すること、そして男女差別につながることです。これらを再度おさえた上で、フェアな面接が実施され、企業・応募者双方にとって、最高のマッチングがたくさん生まれていくと素敵だなと思います。

平山博喬
クライアントパートナー

「もっと頼っていただける人間になりたい」 組織・育成・ブランディング・マーケティング・プロモーションまでマルチな企業支援を目指します!プライベートでは体を動かすことが好きでいろんなスポーツに手を出しています。ひさびさにお会いする人にはいつも背伸びた?とか痩せた?と言われますが、食べるのも飲むのも大好き!行きましょう!


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