STRUCT REPORT
採用コラム

女性が育児をしながら働く難しさ

安井省人

働き方改革が進む中、「保育園落ちた。日本死ね」のように働きたい女性が憤りを感じるシーンはまだまだなくなる気配はありません。国や会社の制度が変わればこの問題はなくなるものなのでしょうか?

女性のかかえるストレスをどう低減するか

働くママの子どもが病気になり長期間の休暇を強いられることはよくあります。この時会社としては休むことを許容できる会社も増えてきました。しかし、この休んでいる事実に対して、ママ本人はとてもとても気に病んでストレスを抱えてしまうものです。ただでさえ、時間のないママ業。それに加えて仕事をするたいへんさはハンパなものではありません。子どもの弁当をつくるために早起きし、何回も洗濯機をまわし、家中のゴミを集め、送り迎えに買い物、時短勤務のおかげで溜まった仕事を子どもが寝たあとに残業。たいへんでも誰に褒められるわけでもない。そんなすべてのストレスを作ってしまったのはいまの社会のあり方だろうと思いますが、そのストレスをパパが吸収できるかどうか発散できるかどうかがまず女性の働き方支援のひとつのカギだと思います。ゴミ出しくらいしかしていない男性上司にウチの妻もやってたから大丈夫だよ、なんて無責任な慰めを言われても、働く女性にはきっと何のやる気にもなりませんし、ストレス解消にはならず、余計にストレスをためさせるだけなのでご注意を。

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申し訳ないと思うストレスを解消しないと問題は解決しない

キャリアというものはある程度、連続性があってこそ活かされるものです。結婚出産育児などで一度ビジネスシーンから離れると復帰するのは生半可な働き方では元に戻ることはできません。もちろん個人差はありますが、そこにはまた大きなストレスがあります。無理に復帰しようとすると子どもに対してなんらかの苦労をかけたり、子どものケアが中途半端になったりして、またそれが子どもに対する申し訳無さとなって、ちがうストレスになることもあります。男性や会社、社会がこういった事実を理解し、女性の抱える多様なストレスに向き合わなければ、保育園の解決や制度整備だけで、新しい女性の活躍を推進できる環境はできないのではないでしょうか。

安井省人
取締役 クリエイティブディレクター

組織活性につながるクリエイティブとは何か?問題の本質は何か?を追求する毎日。近道でも回り道でもゴールに繋がるプロセスを大切に、現実にも夢にも向き合いたいと思っています。二地域居住の週末田舎暮らしやってます。


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